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okkake tensei de chibi ouji ni nattaken ~supadari yuusha to himitsu no sekai~
石田惠美先生のイラストとあらすじに惹かれて購入しました。そして良い意味で裏切られました。異世界転生だけど異世界転生じゃなかったという、離れ業を決めてきた深月ハルカ先生にしてやられた感がもの凄く強いです。
私は個人的に異世界転生ものには様式美を求めているんですが、こちらの作品は当てはまらずに初めて読むような内容でした。なので私の好きな異世界転生ではなかったけど、この続きを読んでみたいと思ったので萌2にさせて頂きました。
私が深月ハルカ先生の作品を読むのはまだ3冊目になります。その全てがかなり設定が凝っていて、前の2作は中途半端な感じが強かったです。今作は12月末に続編が出るのが決まっており、由上とヨルが異世界でどんな活躍を見せてくれるのかとても楽しみになりました。
そして由上の異母兄弟たちがそこにどう関わってくるのかも気になるところです。「異世界転生なのに現実の異母兄弟?」と不思議に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、それがこの作品の妙でもあるんです。
ネタバレするとタイトルの「ちび王子」のみに惹かれて購入すると、早々にヨルが成長し始めるのでガッカリすると思います。かく言う私もそうでした。www
でもそれは石田惠美先生の描く由上のメガネで相殺されました。メガネ良いですよね…。
表紙のちびに目が♡になって購入。前半は「かーわーいーいー」一択だったんですけど、深月先生がそれで終わる訳は無かった(笑)ははーそうきましたかーという展開で、個人的にはちょっと難しく、パス★という気持ちでしたので、中立寄りの萌にしました。どういうタイプの方に進めたらいいのかちょっとわかんないです。
民間のSP会社に勤め、バディを組んでいる由上(よしがみ)と夜(ヨル)。憧れだった最高のSPである由上が一人で行った案件で死亡したとの連絡があり、不審に感じたヨルだったのですが、事故により死亡?と思ったら、きらきらなチビ王子になっていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
転生後のヨルの家族(国王夫妻)、最終的な味方の方、旅の途中のエピに関与する方等。勇者(由上)とちび王子で冒険旅行される部分であれこれ出てきます。
++
攻めはあああああフェロモンだだもれイタリアの血をひく女たらし、人たらし。吐いた息ですらムスクの香りすんじゃね?と思います。優秀なSPさんであるために、ある事件に巻き込まれて死亡したことになってます。ナンパなキャラではないですが、おそらく平時でSPじゃなければ息をするだけで女でも男でも引き寄せられてそう。
受けは優秀な攻めさんに惹かれて、なんとかバディとして相応しいSPにならねばと頑張っている方。転生した後はチビ王子になってしまって、どうすんだよ、早く大きくならなきゃ、いやチビでも戦えるようにならなきゃと頑張る健気さんですね。父親がロシア系だったのでプラチナブランド、瞳は紫っていう美形。本人がちょっと自信無しさんなので機会無かったですが、モデルになってほしいタイプの麗しさです。
そうそう、何が可愛かったかというと、チビ王子の間の言葉。「おりりゅ」(下りる)、「てきちゅとはこれちかないんだ」(テキストはこれしか無いんだ)等々、ああ悶える。可愛い。それで冒頭ぐわっしと掴まれ入り込んで、するする読んだんです。
ただ後半、ヨルは大きくなるし、お話は「おおお???」な展開するし、で、なんとも評価に困ることになってしまいました。深月先生独特な世界だと思うんですけど、皆さまはどうなんだろう?
あらすじや途中までのストーリーの進みはすっごく面白くて、どうなるのどうなるの?って思いながら読んでました。
異世界転生……?それとも……みたいな謎解きに、2歳のチビ王子と勇者が迫ります。といっても2人は元いた世界でSPとして従事していたときのバディ。こっちの世界の年齢差はそんなんでも、元いた世界では同学年です。
なぜこの世界にきたのか……そもそもこの世界は何なのか、この世界が現実世界と少なからずリンクしている謎、2人の成長速度の違いなどなど、自分たちの身に起きているこっちの世界について調査し、そして時には魔物とも戦っていく冒険譚です。
ところがどっこい。冒険譚だけで攻める話かなーと思ってたら、後半から毛色が変わってきます。
正直、この展開とアプローチは読めなかった。異世界転生ものかと思っていたら、SF寄りのストーリー…メタバースとか、仮想通貨とかAIとか。現代では馴染みつつあるニューワードがバンバン出てくる真実にぶちあたります。
BL小説での異世界転生ものは人気の市場、いわば飽和状態です。いつもと違う方向から攻めた異世界転生ストーリーは新鮮味があって、読み応え抜群でした。
徐々に解明されていく異世界の秘密に関しても、その複雑さや奥深さは凄いのひとこと。映画やアニメになったら映えそうなストーリーだなと思いました。
でもまーしかし…真実が明らかになったとて、仮想世界的なジャンルを苦手としている私にはその内容が難しくて、何度読んでも意味が分からないところがいっぱい。謎が明らかになったというのに、何だかスッキリ出来なくて困りました。何となくは分かるんですけどね、100パーは厳しかったです(T ^ T)……あぁ、不甲斐なし…
AIとか仮想世界系の知識が好きな方、そっち方面の知識が深い方なら何なく理解できるでしょうが、私はしくみを聞いてもポカーン。作者さんの知識量と設定の緻密さに度肝抜かれた次第です。
そういった意味では読み手を選ぶ作品かなと思います。私自身の理解度のなさだけの問題かも知れないですが(笑)
いろんな設定が詰め込みすぎてる感じがしたので、もう少しスッキリしてるとまた読後の印象が変わったのかも知れません。
ストーリー的には難解なところもあったけど、これだけは主張します。
BLの部分は文句なしに、お・も・し・ろ・い!
メガネのスパダリ攻めのビジュの良さにムフフ……(〃∀〃) クールな男のデレって萌えの塊ですね。エッチに向けての練習シーンや、ヨルが未経験と知って喜ぶ姿が良き光景でした。
2歳のちびヨルも可愛くて(表紙参照)、2人でくっついて寝るシーンはホッコリ。魔物を倒して成長スピードを早めるのもいいけど、喃語で辿々しい滑舌で喋るヨルにも癒されたストーリーでした。
バディ!転生!勇者!好き要素ばかりだったので発売(配信)日を心待ちにしておりました!
面白かったです!!こうくるか…!と、中盤以降は予想できない展開続きでわくわく読ませていただきました。面白かったです!(2回目)
主人公、ヨルくんがめちゃくちゃ好きです!彼の偏った知識の発言の数々に何度も笑わせていただきましたw
何もかも自分より有能な相棒が、単独任務へ。そして届く、殉職の知らせ。
相棒の死の謎を同僚に協力してもらいながら探るヨルも事故にあい、気づけば赤ん坊になっていてー。
ラノベとアニメで英語を学んだヨルくん、異世界転生の理解の速さに笑ってしまいましたwわたしと脳内と同じようなツッコミをしてくれるw
「自分が転生したなら、相棒も転生してるんじゃないか?」と考え、2歳児なのに冬の夜、城(王子様に転生したのです!)から抜け出す行動力溢れるヨルくんがすごく勇敢で格好よかったです!
割とすぐ相棒と合流でき(幼児と青年(イケメン)のでこぼこコンビもすてきです~!)世界の謎を解いていくー
これは是非ともネタバレを見ずに読んでいただきたいです!この異世界転生、新鮮です!!
世界の謎は、わたしがその方面への知識がほぼないので、なるほど!へぇー!そういうことだったんだ!とあかべこのように頷くばかりでした。キーキャラである白猫ちゃん、とてもかわいいです…シリアスな場面でも、猫ちゃんがいると和みますねぇ…
終盤に登場するサブキャラクター含め、魅力的なキャラが多かったです!
わたしのツボを突きまくるお話でしたし、主人公たちが選んだ道を進むお話も読みたい!と思いました。続編でませんか~!?またこの2人の冒険を読みたいです~!先生!出版社様!よろしくお願いいたします……!