皇太子と伝説の青い月

koutaishi to densetsu no aoi tsuki

皇太子と伝説の青い月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
愁堂れな 

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イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784344855014

あらすじ

刑事の宮橋諒は、女性を庇って駅のホームから転落し死んでしまう。と、そこは神殿で、皇太子と契りを交わす” 聖女”として間違って召喚されてしまったのだ。戸惑う諒になぜか不快感を露わにする皇太子ジェイデン。召喚から数日後、諒はジェイデンの帝都視察へ同行することに。そこへ暴漢が襲いかかり、ジェイデンを守った諒は負傷し……!?

表題作皇太子と伝説の青い月

17歳、帝国皇太子で騎士団長
26歳、『聖女』として召喚された警察官

レビュー投稿数1

不器用な皇太子のクーデレ距離感がクセになる

終盤は急転直下のサプライズ展開で、ちょいとばかし駆け足感は否めなかったけど、いやぁ、面白かったです(*´∀`*)

異世界への召喚。男なのに何故か聖女として崇められる……
こうした入りのお話も、BL小説界隈ではすっかりお馴染みになったファンタジーストーリーですね。
この作品では『聖女』として召喚されるはずだった女性の代わりに警察官の諒が召喚されてしまうというもの。男だろうが聖女は聖女……聖女と一夜を共にしないと皇帝の代替わりができないそうで、当然えー!?となるけど、この主人公、話の物分かりがすごくいい(笑)
諒はこっちの世界の御国事情を理解し力になってあげようと奮闘することになります。

実はこの召喚にはカラクリがあって、今回の召喚は諒にとってかなり良くない運命を背負わされます。聖女=国を救う助けになる、のは間違いないですが、いかんせんその救済方法が良くない。それは、この国の……いや、王族にまとわりつく呪いと関係していて、この呪いの解呪が聖女召喚のファクターとなっています。
さあ、"聖女"諒はどうするのか、この残酷な運命にどう立ち向かうのか非常に大きな見どころです。

見どころというと、もちろんBL展開も忘れちゃなりません(´∀`*)
年下皇太子とのラブ……聖女と皇太子のラブは最初は低空飛行。そこからの右肩上がりで熱みを帯びていく皇太子・ジェイデンの感情変化に注目な恋愛模様です。ラブらしいラブが前半はあまり出番がなく、ジェイデンの名前なんて途中から出てくるくらい。ずっと名前出てこないから匿名路線なのかと心配なりました(笑)
でも、そんなに主張してないけど、ほのかに香るBLの匂いが後半にかけてどんどん大きくなっていくと、俄然ストーリーが面白くなっていくテンポ感は非常にワクワクして楽しかったです。


年下皇太子の諒に対するツンとした態度は分かりやすく、ニヤけどころいっぱいなストーリーでした( ´∀`)
イケメン皇太子で、見るからにスパダリなジェイデンも恋愛に関しては不器用。全部が完璧じゃないんだぞってところの隙あり感が良いんですよね!
好きな人に塩対応しちゃう心の余裕のなさは子どもっぽいけど、人間味あってむしろ好感が持てました。でもそれも最初だけで、諒と恋人になったらあまあま皇太子です(笑)

全体的に満足感あるストーリーではありますが、ただ。もう少し時間をかけて通じ合っていく方が2人らしい恋のあゆみかな、と思いました。諒がジェイデンを好きになった自覚もちょっと弱く、そこんとこもうちょいストーリーの広がりがあったら良かったと思いました。
電子限定の大神官視点のおまけも面白く、トータル的に満足です^ ^

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