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『夜が明けたら』
攻めが幼い頃に両親は別居し、母親と家を出る時も父親はただ黙って玄関で見送っていた。
その父親が死に、遺品の整理に来てみると部屋中写真が貼ってあり、どこかに盗聴器もしかけてあり、ストーカーをしていた事を知る。
盗聴していた相手は自分がアルバイトしているコンビニにいつも来ていた男性(受け)だった。
それ以来その男性が気になる攻めだった。
この話、父親に泣けました。
o(TヘTo)
この父親はただ口ベタなだけで、愛情がいっぱいの人でした。
このストーカー行為にも深い意味がありました。
最後はこれがまた深い意味でのハッピーエンドだと思います。
この後の二人を知りたいです。
『GREEN』
いつも病院へ見舞いに来る男性。
相手は植物状態の恋人。
実験的に、脳に直接プラグを埋め込み、怒りや憤りの感情を赤、憂鬱を青、穏やかな時を緑で表現している。
男性がいくら話しかけても緑のまま。
他の色に変化して、生きてるって思わせてくれと号泣する男性。
そして別の作品『リバース』のカイトと上総が登場します。
そしてカイトがもし自分だったら、緑の色で愛してると言い続けると上総に話します。
泣き出す上総。
私もこの話、泣いちゃいそうでした。
(つд⊂)
他に4作品収録されてます。
この作家さんの作品を読むのはこれが3冊目です。
2001~2003年に雑誌に掲載された作品が収録されています。
流石に絵柄の古さを感じました。体の大きさに対して頭が小さすぎる全身のバランスと裸体になった時の骨格の歪みも気になりました。グニャっと体が曲がっているように見えて、最初ぎょっとしました(汗)。
全部で5組のカップルの短編が収録されているのですが、全体的にダークな雰囲気の作品の方が多かったです。
「Green」と「愛の激場」はあとがきによると「リバース」の登場人物のお話のようで、私は「リバース」は読んでいないので背景がよく分からず、これだけだと少し?な感じです。
ラブ度が全体的に少し低いような気がしたので、それほど萌は感じられず、中立評価にしました。