宮殿のような屋敷で僕の声を探している

kyuuden no youna yashiki de boku no koe wo sagashiteiru

宮殿のような屋敷で僕の声を探している
  • 電子単話
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

38

レビュー数
5
得点
112
評価数
25
平均
4.5 / 5
神率
68%
著者
キトー 

作家さんの新作発表
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イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
ブルームーンノベルズ
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

資産家ナジャーハ家で働くリクは、落馬のため寝たきりとなってしまった御曹司ライルのお世話係を務めている。本来であればライルと顔を合わせることのない下っ端のリクだが、皆が嫌がるためこの仕事が回ってきたのだった。リクは毎日声をかけ、丁寧に清拭し、献身的にお世話し続けた。しかし数ヶ月後、ライルが無事目覚めた時にはリクの姿はそこにはなく――。ライルは宮殿のように広大な屋敷を歩き回り、声を頼りにリクを探し続ける。目覚めてから一年が経とうとした時……やっと見つけた。「求めていた声と同じだ……」激しい口づけで搦め捕るけどリクは戸惑っていて――。規格外の愛を与えてくる御曹司と心優しい健気な下っ端使用人の献身愛。

※全1~6話のお得なセット版もご用意しております。是非そちらもご確認ください。

表題作宮殿のような屋敷で僕の声を探している

ライル・ナジャーハ
ターリク
情報修正依頼中

レビュー投稿数5

執着まみれのシンデレラストーリーに完全没入

あーーーー……確かに確かに。
高評価なのも頷けます。確かにこれは面白い!!

一応転生ものです。あまり存在感は強くないですが。
惹きつける物語運びと、これまでに読んだことのない着眼点から生み出されたシン・タイプのシンデレラストーリーは見事!ガラスの靴ならぬ、"救いの声"を求めて想い人を探し出すナジャーハ家次期当主(とんでもない富豪の嫡男)・ライルの執着愛がめちゃヤバな物語です。


ずっと床に臥せっていたライルが奇跡的に目覚めたことでストーリーが大きく動いていきます。寝たきりだった自分を甲斐甲斐しく世話してくれた者を探すことになるのですが、何せ広い宮殿の中。捜索するのはかなりの労で、"リク"と呼ばれていた者をなかなか探すことができません。

恩人にお礼を言うための捜索?答えは、ノー
これは明らかに想い人を探すための捜索です。
寝たきりの自分を誰もが邪魔扱いし、人としての尊厳も失いかけていたとき、リクがライルに優しく声をかけ続けながら手厚い介護をしていた姿をライルは感じ取っていました。そして姿も分からない声の主に恋をしたのです^ ^

愛する者を探すため必死に探すも見つからない。このすれ違いっぷりは、ほんっとうに焦ったいです!!
ニアミスは結構あるし、側近の会話の話題にもリクの名は上るけど、奇跡的に特殊なあだ名を付けられてるから気付かない。ドリフのコント並みに会いません(笑)
これに関してはただ見守るのみ。いつかやって来るその時を期待しながら待つだけです。


ライルの"シンデレラ"を探す展開も面白いのですが、ライルが寝たきりのときに散々暴言を吐いていた者たちへの罰と粛清がめちゃくちゃ面白いです!!
ライルが再度次期当主に据え置かれると、調子のいい者たちがゴマすってくるわけ。でもライルは、この声はあのとき自分をバカにしてた声だな、って知ってるから、そうした者たちをバッサバッサ左遷します。これがスカッとするなんのって!!ライルの耳の良さ……恐るべし。

そうして信用ならん者たちを断罪しながら、リクをずーーーーっと探し続けるライルが、すごく健気。リクになりすますズル賢い輩も出てきますが、ライルが騙されるわけなかろう。恥知らずめ。
ついに……のときは、大人げなくキャッホーフィーバー!!!(=´∀`)人(´∀`=)
長かったーー…。最高の安堵感でした!


ま。そこで終わる生温いストーリーではなく、むしろここからが本番です。
いやーーー見せ場がいっぱいですね、楽しいです♪( ´▽`)
後半戦は、ライルの執着愛と求愛アピールがえげつないですので皆さんご覚悟を。
こんなスパダリにロックオンされたらもう降伏するしかないってなもんで、ずっとライルからの求愛を拒否していたリクも絆され決定路線です(笑)
他の者には厳しいと評判の次期当主様もリクだけにはデレるギャップもGood!リクに好意を寄せるライバルとバチってるライルの大人げなさ感も面白かったです。

後継問題があってライル母と一悶着あったりもするけど、母と子、現当主と次期当主といった複雑な関係に焦点を当てつつ、家族の愛や親子の愛情に深く絡めた着地点は感動しきりでした。
リクによって救われたのはライルの心だけじゃなく、ライルの母の心もです。
ギスギスしていた母と子の絆をさりげなく結んでくれたリクの寄り添いに、この作品の奥深さが垣間見えました。


アラブ系物語の溺愛攻めと執着の規模感は期待以上。最高の読後感でした!
声に癒され救われた愛の物語をたっぷりと堪能いたしました(´∀`*)

1

後半からの〝攻めの猛愛〟が堪らない!

電子専売なのが勿体無い!隠れた名作でした。
コミカルでクスッと笑える文体なのに、とても深いお話で後半はボロボロと泣きながら読んでいました。

【声だけを頼りに探し求める愛情重めの御曹司×色気より食い気な下っ端下男(転生者)】の物理的にすれ違う、焦れキュンBLです♡

もう〝受けの事をひたすら探し求める攻め〟の図が大好きなので、なかなか再会できない物理的なすれ違いをキュンキュン悶えながら楽しみました!

前半の攻め視点は兎に角、切ないです。
いくら探しても受けは見つからず、「自分が介護していました」と騙る者まで現れて人間不審に拍車が掛かり、遂には受けの事を「都合の良い夢か幻だったのでは…?」と思い悩む始末。
読者的には、2人が絶妙なすれ違いで再会できないのが分かるので、焦れったいたらありゃしない!笑
ライルが可哀想すぎて「早く再会してくれ〜〜!」の一心で、ひたすらページを捲っていました。

そして、やっと再会できたー(泣)と安心するのも束の間。ここからが本番です。
後半からは〝攻めの猛愛〟がスタート!!

「見つけたからには、絶対手放さない」の強い気持ちでリクを囲い込む御曹司様。
一方のリクは、男同士・身分差・後継者問題etc…と様々な障壁を理由に、なかなかライルの愛情を受け入れられず……
そんなリクに、ひたすら愛の言葉を囁き、丁寧に懸命に想いを伝えるライル様の深い愛情にキュンが止まりません!
前半が〝物理的なすれ違い〟なら、後半は〝心理的なすれ違い〟で非常にジレジレさせられました笑

また、2人の恋愛模様だけでなく、家族の絆や愛情など…裏テーマにとても考えさせられて、作者さんは福祉関係の方なのかな?と思うほど、丁寧に描かれた家族の絆に思わず涙が……

是非とも紙書籍化して多くの方の手に取っていただきたい作品です。
物理的にも心理的にもすれ違う、焦れったいお話がお好きな方に是非◎

1

スパダリの怒涛の愛が良き…!

たまたま見かけて、あらすじも挿絵も好みだなと購入したら、ぐいぐいと物語に惹き込まれてあっという間に読み終わってしまいました。

受けの子には前世の記憶がありますがそちらの要素はほんのりとしか出てこず、食べ物に目がない元気な様子は可愛らしくて好感が持てました。
再会してからの攻めの怒涛の愛情で殴り倒されていく所も見所です。

攻めは攻めで受けにしか見せない甘い顔や控えめに子どもの様に駄々をこねてしまう所など最高で、かと思いきや他の人には冷酷で出来た次期跡継ぎなのだからそういうのが好きな人にはがっちりハマると思います。
溺愛ぶりが凄すぎて逆に受けに安心感与えているスパダリ様でした。ありがとうございます。

また、何より一番好きな所は作者様のあとがきにて最初に書いたという所。思わず自分も涙ぐみました。

このお話ではいろんな愛情を垣間見えた気がして、本当に大好きな作品となりました。

少しでも気になる要素があれば、ぜひ沢山の方に読んで頂きたい、そんな作品です!

4

再会できてからが攻めの本領発揮…!

とても面白かったです!

ライルが声を頼りに再びリクと出会うまで、神がかり的なすれ違いが多発します。忙しいなかで探しまわるライルと絶妙な回避をかますリク、やきもきする時間も楽しい!再会から思いが伝わるまで時間はかかりますが、そのあとの甘々は すごく美味しかったです!
美麗な挿絵も最高です。ライル美しい!色気すごい!リク可愛すぎる!

紙版書籍化を猛烈にお待ちしてます!

4

生涯忘れない作品に出会いました。とても心に刺さる一文でした。

こちらの作品はコメディとシリアスのバランスが絶妙な慈愛溢れるヒューマンドラマな主従BLです。
大富豪と庶民という格差をものともせず、ひたすら溺愛する攻め様の執着をどうぞ見届けてください。

ライル(攻め)は事故でほぼ昏睡状態。意識、聴覚はあるが周囲には認知されてなく、身動きも取れない闇の中で自身の生に絶望。
それを救うのが職務で介護に就くリク(受け)の献身と何気ない声かけの数々。
奇跡的な回復をしたライルは、“声”だけを頼りに恩人リクを探し求めるが……という本作、見どころは出会えるまでの物理的すれ違いとふたりの温度差によるジレモダです。気持ちの傾き方に説得力があってきゅんきゅんする最高のハピエンです。

人間の尊厳、延命、肉親としての判断や情など重たいテーマを根底に、生きることは食べることと言わんばかりの明るい食欲と性欲に和みます。

読んでいる間中、込み上げてくる感情を抑えているのが大変でした。丁寧なわかりやすい文体で綴られているため登場人物に感情移入しやすく喜怒哀楽を激しく揺すぶられたからです。
感動するシーンと笑える場面が盛り沢山で時間を忘れて没頭できるオススメ作品です。

7

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