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kotou no oni
オールカラーで、普通の横読み(Kindle版)。
原作未読。
青春BLの表紙や小川茉莉先生の現代風漫画がなんとなく気になった。
現代の令和を超えた近未来を舞台にしたこの作品、
原作とはかなり異なる気がする。
不気味な冒頭から読者を引き込れて、
少しBL臭を漂わせつつ、ミステリー。
驚くべきは、
メインは殺人事件ではなく、
諸戸の父親が作り上げたメタバース世界の闇だ。
高校3年生の夏、
純粋で男前な蓑浦が、
落ち着いた同級生の諸戸から告白された。
2人が諸戸の祖父の家で過ごした時間はBL感が満点。
その後、諸戸が退学になって、2人は会えなくなってしまった。
23歳となった蓑浦が、ベンチャー企業に就職し、
順調なキャリアを築いている中、
愛する彼女が何者かに刺さられてしまう。
(血だらけの現場描写にゾッとした。)
諸戸と再会し 、
彼女の殺害事件の背後に諸戸が関与しているのではないかという疑念、
諸戸と彼女の関係、
そして、諸戸の目的など、緊張感が流れる。
蓑浦の諸戸への憎しみと信頼、
その感情の変化にも注目せざるを得ない。
蓑浦の人生の中で、
彼が求める普通の人生と幸せの意味についても問いかけられる。
物語の核心となる
諸戸の父親・丈五郎が作り上げたメタバース世界。
子供たちを犠牲にしてまでの野心の恐ろしさと、
薄気味悪い表現がゾクゾク感を与えて、
その冷酷な計画が明らかになるにつれ、
巻き込まれていく2人の運命がこれからの見どころとなるでしょう。
個人的には、次巻も読んでみるつもりだが、
絶対に読みたいとまでは感じない程度です。