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メロドラマつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
大正の時代。子爵の息子として育った沙生(サキ)は妾腹の子。
それでも跡継ぎとしてがんばろうとしていた。
たとえ近親である腹違いの弟に犯されていたとしても。
しかし、あるとき叔父の策略で事件にまきこまれる。
だまされた父は自殺。そして自分も・・。
寸前に恋をし、また逢おうと誓った新聞記者の男ともそのまま別れてしまうのだが・・・・!?
というところで、ちょっとしたバイオレンス。
遊女たるもの複数の男に犯されなきゃ!!なんて毎度言っていますが、実際に他の男に手篭めにされるとなると心が痛む。
あの事件から7年。沙生は男娼として過ごします。叔父に復習するために。
記憶喪失のふりをしてたくさんの男に抱かれる。
7年経って思い人に再会してからもなお叔父にはめられ・・・拉致監禁・強姦。
花瓶なイベントはちょっと驚きましたが、ハッピーエンドに心いやされ。
性描写はおおいものの、エロいかといえば微妙なので、「標準」表示です。
もう少し沙生の表情というか気持ちが出てくる部分があってもよかったかなと思います
物語の舞台は大正8年~昭和の初め。
日本にまだ華族制度が残っていた時代で、子爵家の長男と雑誌の記者が主人公です。
あとがきにも書いているんですが、「メロドラマ」を目指したお話で、正に主人公の波乱の人生が描かれていました。
ただ、地雷要素の可能性がある受け様が凌辱されるシーンが結構あるので、苦手な方は注意かと思います。
Hシーンは多めかと思いますが、少し驚くような趣向はあるものの、描写自体はエロエロまではいかないかなという印象でした。
ストーリーはよく1冊に纏まったなと思う程濃い内容だと思います。
主人公2人以外にも重要なキャラが何人かいるのですが、そのキャラ達もしっかり個性を持っています。
あとがきを読むと、実はもっとお話に絡ませたかったキャラが何人もいたようなんですが、作者様がおっしゃる通り、1冊ならこの位の出番で留めておくしかなかったかな~と思います。
でも2冊にしてお話を膨らませて、番外編とかを入れても十分面白い構想だったのでは?と思わせるお話です。
欲を言えば、受け様が苦労してとても切ない想いをしているので、攻め様とのラブラブシーンをもっと見たかったかな。
少し前の時代物、切なくて痛いけど波瀾万丈の展開がお好きな方にはお薦めです。