犬も食わない同期の恋愛

inu mo kuwanai douki no renai

犬も食わない同期の恋愛
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

120

レビュー数
3
得点
44
評価数
10
平均
4.4 / 5
神率
60%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
社史編纂室で恋をする
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403526053

あらすじ

加藤は社内同期グループの篠田とはうまが合わず、言い争ってばかりだ。ところがある夜の過ち(?)の責任を取って篠田と付き合うことに……? 「社史編纂室」所属、可愛い男前・加藤の恋♡

表題作犬も食わない同期の恋愛

篠田一輝、鷹羽紡績宣伝部所属・加藤の同期
加藤拓也、鷹羽紡績社史編纂室所属・篠田の同期

その他の収録作品

  • 宣伝部員の長い夜
  • あとがき

レビュー投稿数3

犬猿の仲から犬も食わない仲になるまで

今回は同期入社の
宣伝部所属社員と社史編纂室所属社員のお話です。

受様視点で犬猿の仲の攻様と恋仲になるまでと
攻様視点であの日の裏事情を絡めての後日談を収録。

受様は老舗の紡績メーカーの社史編纂室勤務です。

社史編纂室は社内出版と社内広報を担っていて
他部署の業務で発生したテキストの構成や
宣伝部が担当する公式HPやSNS、
社外向け広報資料等のチェックもしています。

関りの無い部署からは窓際部署と思われたり
業務真重なる宣伝部とは折り合いが悪かったりします。

そんな宣伝部所属で
受様と犬猿の仲な社員が今回の攻様です♪

今日も社会人バレーホール部所属社員が
不倫騒動を起こした事に端を発する炎上騒ぎで
攻様が公式アカウントの発信文書の確認に来ますが
慇懃無礼な内容で到底許可はできません。

受様と攻様は
新卒時の配属前研修グループが一緒の同期ですが
攻様とは全く馬が合いません。

週末も攻様幹事で同期会が開かれ
バレー部の不倫騒動が話題になったりしますが
攻様は受様に対してだけ当たりが強いようです。

そんな様々を考えて飲んでいたためか
受様は思っていたより酔っぱらったようで
翌朝、受様は見覚えのないホテルで
全裸で同じく全裸の攻様の隣で目を覚ますのです!!

居酒屋で飲んだことまでしか覚えておらず
「なにかあった?」と攻様に訊ねると
「何かあったらどうすんの」と嫌味ったらしい返され

「それなりの責任取るよ」と間髪入れずに言い返すと
「じゃあ、責任取れよ」と意地悪く返されるのです!!

果たして攻様へ望む責任とは如何に!?

雑誌で前後編連載したタイトル作に
短編を書き下ろししての文庫化である本作は
犬猿の仲の2人のオフィスラブになります♪

既刊「社史編纂室で・・・」の受様が
本作の2人の同期で社史編纂室にいた事から
受様は少し既刊にも出ていますが
単巻でも問題なく読めるシリーズです。

攻様への責任のために
受様は攻様に色々と付き合わされるのですが
思っていたような"責任"の取り方ではありません。

私的に付き合う事で
受様が素人もしなかった攻様を知る事となり
今までの印象が変わっていくのですが

攻様が未成年に手を出して妊娠させたという
セクハラ疑惑を掛けられる事件が勃発し
攻様が窮地に陥る事になります。

攻様は広報として対外的に顔出ししていたために
巻込まれていく側面に会社としての対応を上手く絡めていて

既刊のような大事件ではないものの
ミステリ一ものとしてのワクワクと
2人の恋の行方を楽しく見守らせて頂きました。

受様が潔過ぎて好きな子を苛めてしまう攻様に
勝ち目はないとは思いましたが
恋人になったら甘々な男になったのに
ニンマリしてしまいました  (^-^)/

1

犬猿の仲の二人。「好きな子いじめちゃう攻め」が可愛い〜!!!

実は栗城先生のこちらのシリーズ、初読みです。
みずかねりょう先生のイラストで、栗城先生の現代リーマンもの。ささささ、最高でした…(興奮)

な、なんて可愛いケンカップル(未満)関係…からの、あまあまっぷりなんだ〜!//と読みながら興奮の嵐。

も〜「好きな子いじめちゃう」攻め・篠田と、それを分かってないツンデレ受け・加藤の絡みが最高に面白くてきゅんと来て、初読みながら大好きな作品の一つになりました◎
一作目の『社史編纂室で恋をする』も購入したので、これから読むぞ〜

最日後の方のページに、今までの作品中のカプの紹介あり。
イラスト&紹介文付きで掲載されているため、それぞれの名前や関係性をざっくり把握した上で読み始めることができて嬉しい!

主人公は鷹羽紡績社史編纂室で働くメガネ男子・加藤(受)。
同期で広報の篠田とはウマが合わず、周囲からも「犬猿の仲」と認識されています。

ところが、同期会でべろんべろんに酔っ払ってしまった日の翌朝、目覚めるとなぜかラブホテルで素っ裸の自分と加藤がベッドに並んでいて…

”そういうこと”をしてしまったのだと勘違いした加藤が「それなりの責任をとる」と言うと、篠田はニヤリとしながら「じゃあ責任取れよ」と言ってきてー

と、記憶のない体の関係から”お付き合い(?)”が始まってしまう物語。

この最初のラブホテルでの夜の、攻め視点の書き下ろしが最っ高でした。
こんなこと考えて一晩中悶々してたんだ〜!と、ニヤニヤが止まらない(。-∀-)

口喧嘩では加藤にかなわないのに、かまって欲しくて&”加藤の”特別”になりたくてついつい憎まれ口をきいちゃう篠田の気持ち。
それが読んでる側にはバレっバレなのがもう、萌えて萌えて仕方なかったー…!愛いやつです、篠田。

思わぬところから篠田に降りかかってきた厄介なトラブルと加藤の誤解を乗り越え、夢に見た「お付き合い」が始まってからの篠田の甘さ、加藤にメロメロな様子も最高にスイートでグッときた…

社内でこっそり手をぎゅっと握ってくるという、ツンデレ加藤の仕草にも篠田と一緒にきゅんきゅんしてしまいました。なんだこの可愛いカップルはー!!

二人の日常をもっともっと覗きたくて仕方なくなる、なんとも萌え心をくすぐられるお話でした。

ワクワクするような別世界に連れて行ってくれるファンタジーも良いけれど、やっぱり現代リーマンものも最っ高だなあ、とあらためて思ったり。

読後の余韻に酔いしれながら、シリーズ1作目もこの週末、読んでみたいと思います◎

4

大人らしからぬウブな恋。180度変わっていく関係変化は必見です

これ、シリーズ作品だったんですね。
知らずに買って後悔……

なーーーんてことはなく楽しめましたよ〜!( ´∀`)

リーマンもの好きだし、現代もの好きだしで、私のモロ好みってのもありますが、一番はこれまでのシリーズ作品のカップル紹介が本編に入る前にあったこと。これね、私、シリーズものは載せて欲しいと思ってたので、めちゃくちゃ助かりました。
既刊作読んでなくても理解できる内容にしてくれる作者さんがほとんどですが、ちょいちょい既刊カップル登場してくるとやっぱ気になるっていうか、物語の世界観を余すとこなく楽しめない感じなんですよね。(私は、ですが)
なのでこの作品。そういったシリーズ作品の紹介もあって、この作品の世界をより楽しむことができました。内容もすっごく面白かったです♪( ´▽`)


喧嘩ばかりしている同期2人が、勘違いの一夜をキッカケに発展していくケンカップルなリーマンストーリーです。
大人な彼らが、まるで小中学生のようにウブでまどろっこしい恋をしている姿にキュンときてしまう、初恋テイストな恋の物語です。

加藤に想いを寄せながらも素直になれない篠田の"片想い"。
篠田にどんどん惹かれていく加藤の恋も加わっていく"両片想い"
最後は期待いっぱいの"両想い"。

一人の男の片想いから、好きな人と結ばれる2人の両想いのエンディングに移ろいゆく素敵なお話でした。

加藤視点のストーリーなのに、篠田の片想いの存在感が強めなので、遠目から見ていても篠田の恋を自然と応援したくなる物語展開にニヤニヤ…(´∀`=) 好きな子に意地悪したくなるって、どこぞの小学生かよって態度ですが、喧嘩越しの態度でも加藤と話せる、加藤の部署に行ける!ってウキッてる篠田がかわいかったです。
加藤の方は篠田に1ミリも好意などなく、むしろ嫌われてると思ってるので、2人の恋はゼロどころかマイナスのスタートに等しいのですが、ラブホで一夜を共にしてから右肩上がりに好きの気持ちが上昇していく加藤のドギマギ恋も、同時進行的に楽しみました。

2人の恋はどこか初々しく、それ故にうまく進行しないモダつきもありで焦ったいですが、喧嘩ばっかの2人が一夜をキッカケに距離がグッと近づいていくのはこの作品の見どころです。
篠田の片想いはより強く、加藤の篠田への気持ちは嫌いから好きへと変化。180度見える世界が変わっていく2人の関係変化が最高でした^ ^
お互いに付き合ってると勘違いするくらいには良い感じにあったまってる2人なんで、会社で他の同期と絡む姿を見て嫉妬し合うのにはニヤけてしまいました。


話はテンポよく進むし、2人を見守る同期もいるしで、ノンストレスで一気読みできるストーリー展開がすごく良かったです。派手さはなくとも関係性や心理描写の揺れ動きで魅せてくるので、すごく引き込まれました。
しょっぱさから甘さにシフトしていくケンカップルたちにたくさん萌え転がった一冊。他のカップルのお話も読んでみたいなと思うくらい素敵作品でした(*´︶`*)

4

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