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jouzetsu na shichakushitsu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
店長は話の中で、
『寂しがりやで八方美人で一度惚れた男にベタベタまとわりついて四六時中愛を求める“ダメな女”』
って爺に言われていて、なるほどなぁと思った!
確かに恋愛は、男同士でも男女の恋愛でも、
相手に求めすぎたり与えすぎたりしてはいけないと思う。
そうすると人間関係は長続きしないような気がする…
でも、
どうせいつまで一緒にいられるかなんて分らないんだから、
駆け引きなんてしないで、自分の気持ちをセーブしないで、
感情の赴くままに愛情表現するものアリなんじゃないだろうか?
なーんて思っちゃう部分もあったり…
この話はハッピーエンドなのに切ない(;_;)
余韻を残した終わり方だから、
このままいつまでも陸と店長の幸せが続けばいいなと思うけど、
恋人でも友達でも何だって、未来は分らないよなぁって、
なんとなく不安にさせられました……。
うーん、こんなにも感情移入させてくれる店長のキャラクター、
それを作り出した作者さんはすごい!
新装版で買いました。
表紙買いです。オフホワイトのペーパーに金の箔押しが、
シンプルながらも美しい。
表紙と裏表紙の繋がりもいいです。
鳥人さんの描くセクシーな男性像が惜しげもなく発揮されてます!
どちらか言うと、中性的な雰囲気の、セクシーなキャラクター。
でも決して女々しい訳ではない←ポイント
こういうキャラ、大好きです!
そして、声ネタでもあるんですよね。
後半は、あまり、その設定は活きていませんが、、、。
せっかくの声ネタなので、プラス名前ネタであったとしたら、
神評価です。残念なところです。
せっかくの声ネタなので、ドラマCDで聞いてみたいな~。
ハスキーな声の声優さんて思い浮かばないですけど(汗)
男性のジャストサイズのシャツやスーツ姿って
確かに、グッときます。
三つ揃いなんかだったりしたらもう!!
それに専門職の男性のストイックな雰囲気や、手って
セクシーだと思います。
専門職フェチかも、、、。
柊さんに至っては、私生活はだらしないと言うギャップ!
たまりません!!
でも、飼ってる魚はちゃんと自分で世話してるという
繊細さもあって、、、。
うーん、柊さんて、実に魅力的です。興味深い。
そんな彼に惹かれて、認めてもらおうと努力する陸が
いじらしいというか、結果家政婦までやっちゃって、
甲斐甲斐しいというか。
少しずつご褒美ももらって、もっと頑張ろう!って
気持ち、よーくわかります。
色んな魅力が詰まってて、うまくまとめられません!
読んで絶対損はない逸品とおもいます!!
鳥人先生はBLを読むに当たって個人的な萌え指南者?の一人であります。手元にあるのは新装版。装丁の素晴らしさについては、既にCHIHIROCK☆さまが言及されています。(ちなみに名和田耕平デザイン事務所。)
表題作。テーラーの柊は一回り以上年下のフテ腐れた大学生、陸の為、その父親の依頼で成人式のスーツを仕立てることに。陸の父親は有名なアナウンサーで店の御用達。柊は彼のファンだった。偶然、陸は柊が愛おしげに父親のスーツの袖口に口付けている姿を目撃してしまう。彼は柊が若くてそれなりに自信のある自分よりも父に関心があることに嫉妬を覚え、いきなり試着室で…。…あまりにもいきなりすぎないか…。ま、この性急な展開が作家さまの味ということで。。
この柊が魔性なんですよ。柊に惹かれていく陸は、彼の仕立てるスーツに相応しい男になるべく、それまでの甘ったれた自分を変える努力をしていきます。父親を超えんが為の通過儀礼が憧れの魔性の男(年上)を手に入れるためなんて、…なんてBLなの。。わたしの中では、鳥人ヒロミ先生はBLよりもJUNEテイストなイメージがあるので、単なる当事者間だけのラブストーリーというよりかは、家族との葛藤とか愛憎が根底にあって、それを乗り越えようともがいたりするところが描かれていてツボなんですよね。柊は年上のSっ気のある男がタイプなのですが、それは彼がファザコンで父親の気を引くために叱ってもらいたいM願望がそうさせると語るシーンが。しかもおビッチちゃんなんですよ、あらまー。時々演出がドラマチックでわかりやすく、少々クサく感じちゃうけど(失礼、)、当時の表現だもんね。いや、作風か?
表題作は地味に多様な萌え要素が仕込まれ、物語性もあって面白いです。個人的には表題作以上に同時収録の二卵性双子がお気に入り。制服のエピソードが描かれた「シンクロニシティ」にむっちゃ萌えました。思春期に入り、なんとなくお互いのことを意識し始める二人。容姿もキャラも全く似ていない兄弟が惹かれあってる感じがっ…。これが超短編の単発連作で収録されているのですが、短編の良さでもってガチ近親ものの危ういエロスが上手いこと描かれています。あ、えっちはしてません。でも、えっちシーンを描かずしてエロさを醸し出せるって、究極のエロスだと思うんですよね。あくまで私見ですが。。
bonnyさん
こんにちは、お久しぶりです♪
鳥人ヒロミさんのご本って未読なのですが、
bonnyさんの個人的な萌え指南者と知り興味津々!
双子のお話、是非読んでみたいです//
(装丁の情報もありがとうございます♡)
BL漫画を読みはじめて、結構初期に手に入れて
衝撃を受けた漫画でした。(新装版ではなかったけど)
なんてのか読ます漫画家さんですよね。
作家プロフィールにもあるように「深みにハマル」のは本当。
ヒロミ様は何においても博学な漫画を読ませていただけるのが嬉しい。
この漫画では「スーツ」においての博学!
それでいて邪魔にならない知識程度の披露であられるのが奥ゆかしい。
そして読んでるほうまでゾクゾクするほどの
フェロモン垂れ流しの柊店長さん。
陸を育成するのが楽しそう(*´ェ`*)ポッ
陸の声がききたぃなぁ~~~
陸のおとんのバリトンの声もきぃてみたぃもの!
これってドラマCDにはなっていないのですかね?
なっているのなら 朗読のところで
柊店長のようにメロメロになってみたぃ~~~('-'*)フフ
アナウンサーの息子・陸。
彼が父親に成人式のスーツを仕立てに連れていかれるところからストーリーが展開します。
テーラーの店長・柊は、仕事ができる上品で教養のある男。プロフェッショナルな強さと心の弱さを持ち合わせたセクシーな男なんです。
あることがきっかけで陸は柊を強姦! しかし柊はさして抵抗することもなく受け入れてしまう。彼は男妾というか、ミステリアスな存在。一途な陸と釣り合いが取れないぐらいキャラが立ちまくっています。
陸に犯されたり、顧客に裸にされて車からたたき出されたりするよわっちぃところを見せながらも
なお、心理的に優位な状況にある柊さん。心理的に優位と考えていた陸は愕然とします。
この下克上的、微妙な駆け引きの心理戦が、この作品のメインかもしれません。
最後は、2人がくっついて終わりのBLですが、どう考えても陸に柊店長を乗りこなすことはできないでしょう。
無理やりくっつけないといけなかったかもしれませんが、
最後まで柊店長は、ミステリアスな人でいてほしかったよぉ。
好きな人に相応しくなりたいと自分を磨く心理は
恋する者の常で、見事相手の好みに収まってめでたしとなるのも
またお定まりでしょうか。
しかし、父ゆずりの美声と多少見てくれが良いだけの青年が、
年の差と経済力の違いのあるいい年の大人相手に、
意外や意外、一途でちょっとスパイスの効いた恋をする
素敵な作品でした。
実にスマートな落し所と思うのは、
年上でゲイの柊に興味本位で近づき、面倒な人と成りを知った上で
その真摯な仕事ぶりを目の当たりにし、
心からの尊敬と改めて恋情を抱くくだりです。
精魂込めて作られたものと作り手に素直な尊敬の念を表した陸の心が、最後に柊を引き止めたんですね。
陸が、かつて宿題に出された「10年後の自分」を
切り返しにもってくるあたりは一本取られました。
時にやんわりと釘をさし、時に後押してくれた
爺や婆や的存在の吉野老夫妻がまた良いんですよ。
好きな人の為がやがて自分の一部になっていく。
今この瞬間を一緒にいたいより、
この先のあなたを見たいという方が
とても素敵な口説き文句じゃありませんか。
原石を裸のままで愛でるも一興。
自分好みの誂えを拵えて愛でるも一興。
ただ、原石の輝きを損なわぬ様になるべく
あっさりした誂えで。
ビブロスより刊行された版に表題作シリーズ
「サイレント・マジョリティ」と併録作シリーズ
「シークレット・キス」「シンクロニシティ」を加え、
象牙色を基調にした装丁で仕上げた一品。