黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
冷酷な半魔の淫愛に堕とされる
sono te ni, subete ga ochiru made kodoku na hanma ha ai wo motomeru
【入って、きて・・・・・・入れて、俺を、こわして(エラン)】
エロス度★★★★★★★★★★
おやおや、おやおやおやおや。
素晴らしい・・・なんと素晴らしい愛の物語なのでしょうか。
半魔のルチアと冒険者のエランが紡ぐ恋物語なのですが、エランと魔物との絡みやルチアの触手によって快楽のアビスに堕とされていく場面が垂涎ですね・・・。
触手に陵辱されて響き渡るエランの嬌声や痛みによる悲鳴が甘美で、さらにエランの存在がルチアに与えていく変化・渇望していたモノをルチアが得る幸せが尊いです。
触手に犯されるのが前や後ろだけでなく、さらなる触手責めの黎明を見させてもらいました。
冒険者のエランは小柄で童顔なため「嬢ちゃん」などと呼ばれ揶揄ってくる奴が多い。ある日酒場の一人娘に絡むゴロツキを片付けたところ、逆恨みから身に覚えのない借金を負う事に。迫る返済期限に焦る中受けた依頼は「一晩いかがわしい舞台で見世物になれば報酬を与える」というもの。覚悟を決めて訪れた見世物小屋でエランが出会った依頼主は、美しい半魔の青年ルチア。彼に舞台の内容は魔物との性交と告げられて…。
触手に蹂躙されて乱され、自らも欲してしまうエランのエロティックな事!触手の持ち主ルチアの残酷な生い立ちと通い合っていく2人の想い。ルチアの父である魔侯ゼルヴェルの恐慌に隠された、彼と恋人シュカリの持つ悲しい過去…。
ウエハラ蜂先生の表紙と挿絵がまた美しくて、幻想的で淫靡な世界に惹き込まれる。触手が侵入するセッが初めての感覚で、触手の持つ魅力に開眼する一作。絡み合う金色の愛おしさよ。共に冒険の旅に出た思いだ。
あらすじでは気付けなかったのですが、これは触手パラダイスなお話です。めちゃくちゃ濃厚な触手プレイがあっちにもこっちにもお目見えします。
読んでびっくり、触手・触手・触手祭りに頭が疲労困憊しました。というのも、私は触手描写が苦手めなのでとにかく読むのに苦労しました。
コオリ先生の描く触手責めが容赦なくてですね、凌辱攻めからかわいがり攻めまで様々なバリエーションの触手プレイが味わえます。快楽墜ち、メス墜ちっていうんでしょうか……見世物小屋での魔物とのセックスショーをきっかけに、エランの身体が魔物や触手に作り変えられていきます。
因みに。触手というのは見世物小屋の主人・ルチアの触手。彼は半魔で触手持ちのため、あんなプレイやこんなプレイでエランの身体を弄びます。
前半部は無理やり系で、後半からは合意の触手セックスに流れていきますが、この触手があまりにもヤンチャで、合意であっても合意に見えないのですよ……((((;゚Д゚)))))))。
触手作品が苦手とは言っても、読んだことくらい何回かありますが、レベチでした。想像力の限界突破ですね、作者さんが触手に与えた生命力と可能性に膝がガクブルしました。
触手が侵入する場所というのは、想像できても後ろや前や口くらいなもんですよね。いやいやもっとあるんですよ、この作品では。穴という穴……いや、そこ穴じゃないよってところも無理やりこじ開けて侵入し、エランの身体を貪るんです。私の頭ん中、悲鳴でこだましました(笑)
なんか凄い世界すぎて、苦手意識とかどっかにいっちゃって。こういうアプローチの仕方があるんだ…スゲェ〜…って興味持ち始めたくらいです。いやー…過激に攻め倒されたエランの身体がさすがに心配になりました。
エランが本当に強くていい子。
こんなにルチア触手にヤられても、彼の想いを迎え入れられる精神力の強さはさすが冒険者です。そんな彼だからルチアは惚れたんでしょうけど、エランはエランで快楽にすこぶる弱く、ルチアに操られていたとしても、エランの身体がひたすらに快楽を求める姿は普段とのギャップが半端なかったです。
蠢く触手がエランの身体を蹂躙し犯し続ける様子はひじょーーーーにエグい。触手プレイが好きな方は狂喜乱舞の触手フェスですが、苦手な方は少しばかり気を付けて読んで下さいね。
触手や魔物たちによる陵辱ショーから始まったルチアとエランのBL展開の振り幅に戸惑いながらも、彼らが少しずつ気持ちを通わせていくところは予想外の展開ばかりでなかなか面白かったです。魔族と人間、そして両者の間に生まれた半魔との複雑な関係性が背景にあることで、後半以降ストーリーがグッと深みを帯びてきます。
魔物であるルチア父との対峙や、ルチア父側の視点は実に興味深かったです。
最初こそ触手はエランの身体を弄ぶけしからん代物だったのに、終盤はルチアのエランへの愛情を深く反映した第二の手としてエランを愛撫し尽くします。最後の最後まで触手の存在感はつよつよでした。
私に触手耐性があれば作品をより楽しめたのかなぁと思うと少し残念ですが、これからチャレンジしてみても良いかなと思うくらいには楽しめました^ ^
触手好きさんには間違いなくオススメ作品です。
キワモノ系好きさんにもオススメです。
容姿端麗な冒険者エランと触手の半魔ルチアが主役のファンタジー触手BL。
コオリ先生のdom/subユニバースものが好きで、こちらの作品にも興味を持って購入しました。
悪意で負わされた借金を返済するため、怪しい見世物小屋で魔物と交わることになったエランは、ルチアの触手で体の内外あらゆる場所を蹂躙されます。非日常の中で密度の高い日々を過ごすふたりは、ルチアの父が起こす事件を乗り越える中、急速に惹かれ合っていきます。
半魔のため人間の心に疎いルチアは、高い知性で他人の情緒を理解しつつも、基本的には触手の本能に従って行動するため、序盤はいかにも人外らしい怖い言動が目立ちます。でも、後半ではエランの影響を受けてどんどんと幼く無垢な面が見えてくるので、とてもかわいいです。
一方のエランも、序盤は強気で跳ねっかえりな印象が強いですが、後半になってルチアに惹かれるようになると、母性に近い包容力を見せてくれるようになります。それはもうルチアも触手を揺らして甘えたくなるというものでしょう。
個人的に、表紙のふたりのイラストから受ける印象とはギャップのある口調と性格だったので、そこも含めて楽しかったです。
さて、そのように個性たっぷりで魅力的なふたりですが、はじまりは体の関係ですし、気持ちを自覚するまでも比較的スピーディーです。恋愛のじれもだというよりは、各所に散りばめられた濃厚でエロティックな触手プレイがこの作品の見どころなのではないかなと思います。
今までに見かけたことのある触手プレイのすべてがこの本に凝縮されているように思えるくらい、作者様の熱い触手愛を感じる一冊でした。触手のおいしさにまだ目覚め切れていない私には、きっと100%味わい切れていない部分もあるのではないかと思いますが、頭、目、はたまた触手どうしなど、「なるほどこういうプレイもあるのか!」と触手の新境地をのぞかせていただいた気分です。
触手好きな方には自信をもっておすすめします!
まず挿絵が少ない。全部で二つで程。
せっかく絵が綺麗な人の挿絵なのに勿体ない。
総合的にあまり刺さらなかった。地雷じゃないけど萌えない、みたいな。受の性格もあまり好みではなかった。
途中の章で、人物名が出ず特徴だけの描写があるんですが、青年時代のルチア(攻)がシュカリ(育ての親みたいな)に抱かれてるのかと思ってしばしの硬直。
角を持った悪魔族が、触手の青年を性的な意味で抱くって書いてたから……。これはシュカリとゼルヴェル(ルチア父)でした。
つまりサブCPの受けが、人間の女と無理やり性交させられます。(直接のシーンはないけど、語りは有り)
それから受けが、人外(モンスター)相手とはいえ雄の役割をさせられる場面があるので注意。簡潔に言うと、植物の姿をした魔物に挿入する。
最後にチラッとだけですが、ルチアの母が登場するけどそれも要らなかったなと。ありがたみのある立ち位置じゃないのに、感謝するべき存在みたいに登場したのがモヤった。