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koibito ga ookami
短編6作品のうち、4作品は同人誌からの再録、2作品は描き下ろしです。そのためなのか、前後に話があったのを掲載したかのような印象を受けた作品もありました。
「負け猫ドロップ」
再録。人間と猫の国との間にある駅で働くココア(猫耳)と駅長(人間)の話。客としてやってきたヴェガ(猫耳)がドロップを買います。
「身体の奥からろまんちっく」
再録。ジオと同棲中だったヴェガ(猫耳)は、実家へ帰って就職活動に励みますが…という話。オッドアイのジオが格好良かったです。
「恋人がオオカミ。」
再録。亮二とユキヒロは付き合い出して3ヶ月。そろそろエッチがしたい亮二はユキヒロを誘って仲間(大志・サイゴ・アカネ・悟)とスキー旅行にやってくる話。
「にゃんこといっしょ!」
再録。保育士の兄・優一が夜勤で留守なので、恋人の夏樹に来てもらうことにした大志とにゃんこ(猫耳)。三人で賑やかに過ごしますが…という話。野菜洗いの手伝いを言い出した大志に、「やさしく洗ってね」「どんぐらい?」「俺に触るぐらい」と言われて真綿をそっと包み込むように扱うのが面白かったです。
「紅花夜話」
描き下ろし。
神様を引退したミヤ(猫耳)と恋人同士になった綜鉄(人間)であったが、ミヤに再び神への就任要請が来てしまう。明日になれば綜鉄の記憶をなくしてしまうミヤに綜鉄が願ったことは…。二度目の恋が始まったばかりというラストが良かったです。
「地平線より愛を込めて」
描き下ろし。
砂漠地帯の野外治療班、通称「のいちご組」で働くモエミ(猫耳)はサソリ毒で倒れた男を拾う。モエミに一目惚れをしたという男は実は王子であり…。正吾を筆頭にした「のいちご組」の面々が面白かったです。正吾の恋話も読んでみたいと思いました。
ちゃんとしたエロがあるのは「恋人がオオカミ。」「紅花夜話」のみです。「にゃんこといっしょ!」は妄想でちょこっとあるくらいです。
コミカルな作風で、受けは可愛らしい女の子チック、攻めはケダモノっぽいけれどヘタれでもあるという印象の作品群でした。長編より短編連作で読みたいなぁと思いました。
どの作品も女性っぽい容姿の受けですが、「にゃんこといっしょ!」は裸以外はほんと女の子と見まごう感じなので、苦手な方はご注意ください。
この作家さんの初コミックだそうです。
全部で6つのお話が収録されていますが、そのうちの4編は同人誌からの再録のようです(あとの2つのお話は描き下ろし)。
人間とネコミミ族が共存しているというファンタジーな世界が舞台。
「紅花夜話」以外は基本的にはほのぼの・コミカルな雰囲気の短編集です。H度は低め。
絵柄は独特だし、お話の展開にも同人誌っぽいなぁと思わせる所があるので、好みは分かれるかもしれません。
表題作の「恋人はオオカミ」はもしかしたら前のお話があるのかもしれません。一応今回のお話に辿り着く前の簡単な説明があったのですが、人物の関係がちょっと掴みにくかったかな。
ネコミミは決して私の萌えツボではないのですが、可愛いお話が多かったので評価は萌にしました。
こういうネコミミものが苦手なんだよな私…と思いながら読んでました。
甘くてラブラブで、受けは女の子みたいな可愛さで、ニャンニャンゆってて。
苦手な部分がないわけではないんですが、やっぱりすごく可愛くて、萌えずにはいられないって感じでした。
結果的には満足して本を閉じました。
短編集ですが、どの短編も、「人間と擬人化猫が共存してる架空の世界」を舞台にしてるという部分で共通してます。
表題作の『恋人がオオカミ。』と『紅花夜話』が好きだったな。
『恋人がオオカミ。』は、コメディです。
発情するとオオカミの耳とシッポが生えてしまう攻めが主役。
受けをを怖がらせないようにえっちなことを考えるまいと我慢してる攻めと、無自覚(?)に誘う受けの攻防が面白くて笑えました。
『紅花夜話』はシリアスで切ないお話。
余韻のある結末が良かったです。
この先いろんなことがあるんだろうなって想像の余地を残してくれてる作品、好きです。