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karenna oujidenka no oaiteha
このストーリーをもっと広くひろげるとより面白くなりそう…というのが読んだ直後の感想。しかもシリーズ化できそうな余白もあり、ここだけの話に留めておくのが勿体無いと思うほど、可能性を多く感じる作品でした。
掘り下げどころは満載ですし、クセの強いキャラも勢揃いなので、正直物足りなさを感じるところではありますが、一応主役キャラの2人に関して言うとサラッとスッキリ読めました。
オメガバース作品ですが、あまり読んだことないアプローチに引き込まれてしまいました。国の宝というべき可憐なΩ皇子・嶺藍の、意中の相手を"夫にしちゃうぞ大作戦"が一生懸命で可愛いストーリーです(*´︶`*)
好きな相手・西風将軍に求愛するもことごとく撃沈……それでも諦めない健気な想いと大胆な行動には、ついつい応援したくなります。夫候補の4人のうち、西風将軍以外の3人は嶺藍の気持ちが筒抜けで、しかも2人を応援するポジションに控えて見守る様に笑ってしまいました。
嶺藍を巡る争いになるのかなと思っていたら、そんなことはなく。恋敵になる要素は全くないので、その辺は安心して読んでいられます。
嶺藍が西風将軍をどうやって自分の夫にするか、それだけに全集中。この恋は嶺藍の一人相撲かなと思いきや……ってところが、この話の面白いポイントです。
西風将軍の本音、求愛を受け入れない理由が明らかになると、西風将軍がいかに拗らせているのか思い知ることになります。それは周りの者は皆知っているからこその見守り。両片想いの行方に釘付けです。
立派な将軍さまでも、恋愛のことになるとひよってしまう弱さが現れるのは、相手が本気で好きな嶺藍ゆえのこと。嶺藍の方が恋愛に正直で一途で真っ直ぐなのは若さのせいでしょうか^ ^
西風将軍の方が大人なので、どうしても慎重になっちゃうのはご愛嬌です。とびきりの好意を伝えてくる麗しき皇子さまにそっけない態度をとったとしても、内心では好きで堪らない大人の男の我慢と忍耐をどうぞ、ご鑑賞下さいませ♪
天真爛漫で快活な美しい皇子に振り回される構図はとても面白く、この設定だとプライベートでも政治的な部分でも他国を巻き込んで色んな話が作れそう。すぐ上の兄夫婦のこともこれで終わりにするには惜しい素材です。
皆から期待されないミステリアスな兄皇子にスポットを当てた話もぜひ読んでみたいので、スピンオフ切望しています!
将軍(→→→→)←←←←←←←←嶺藍
とにかく受けの好意がデカい!
しかも36歳×19歳。たまらん……。
誘うわ襲うわで積極的な受けが好きなら、読まないと絶対に損。
アルファもオメガも、フェロモンにそれぞれ固有の香りがある設定がオシャレ。
将軍は薄荷。嶺藍はジャスミン。他にもシナモンや蜜林檎に橘、華蜜など。
まだ番じゃないのに将軍にうなじを噛ませようとしたり、わざと避妊薬を飲まなかったり、ちょっとセクシーな部屋着を試したり。
余計な邪魔や当て馬はありません。互いに互いしか見えてないいちゃラブカプです!
最初から最後まで「将軍好き好き大好き♡」してて尊い。
結構濃厚な描写の攻めフェラがあるのだけは注意。
せっかく後ろだけでイけるΩ性の身体をしてるのに、男としての快楽は教えなくていいよ……!
αは複数のΩを番にできるけど、嶺藍は「自分以外のΩに将軍を渡してたまるか」スタンスなのが強くて堪らないです。
受けの、独占欲、執着、わがまま、巣作りが読めます!
ライトに読めるのもオススメ。
挿絵がないのだけ少し悲しい。表紙の絵が綺麗だから挿絵も見たかった。(ブックライブ購入)
初読み作家様でした。オメガバース×中華風ファンタジー。
美しきΩの第四皇子が主人公。そして彼の夫候補、東西南北の名のついた将軍4人が登場します。
この時点でわくわくだし、内容も面白い……んだけど、レビュータイトルどおり、ちょこちょこ拍子抜けしてしまう場面が、、
まず、お互い両想いっぽいのに、西風将軍(攻)が頑なに嶺藍(受)の夫となるのを拒む理由。これ、一番拍子抜け、ガクっとしたーーー!
嶺藍が発情期中もそうでない時も計5回も!将軍を誘ったにも関わらず(5回目に至ってはうなじを晒したにもかかわらず!)夫になるのを拒むからには、何か相応の理由があるのだな、と思ってワクワクしたのに!
蓋を開けてみれば、「え、、それが理由?」という感じで、それまでの期待、ドキドキわくわくしていた気持ちをどうすれば…と戸惑いました。
それから、後半の”蛮族”のくだり。おおお、この蛮族に襲われる危機到来か!と思いきや、何も起こらず。完全にフリだと思ったのに〜〜。。
さらに、北凍将軍と彼の伴侶のΩ皇子とのエピソードも、もっと深掘りして欲しかった。。「皇子自ら飛び込んでくるように仕向けたとんでもない男」の北凍将軍なんて、めちゃめちゃ興味惹かれるじゃないか〜…
…と、そんな肩透かしが続き、結局最後までぐぐっとのめり込むことができなかったなというのが正直な感想です。
「萌えそうでいまいち萌えない」という寂しさを感じてしまった、不思議な作品でした。。
ここまで発情とオメガバースに絞ったお話は初めてです。
ひたすら西風将軍に焦がれる第四皇子でΩの嶺藍。
切ない片想いな様子に胸が痛くなります。
オラ西風将軍よ、はっきりせんか!とどつきたくなります。候補にはなったのにどういうつもりじゃ?
何度も何度も褥に呼んで体を合わせても夫になってくれない…。
まあようやくまとまるんですがね(言い方目茶苦茶ざっくり!)
将軍の本音がわかって結ばれてからは、んもうハッスルな日々で。愛してるからこそなかなか覚悟ができなかったんですね。
嶺藍がせっかく将軍や国のためにと知恵を出しても余計なことをするなととりあってもらえず。こういうΩは部屋で待ってるだけでいいというのは苦手なんです。
まあ嶺藍は特別扱いなんですけど。
その代わり新しい目標を決めた嶺藍。焦らなくていいってまた言われちゃって…。
嶺藍は何して何を目指して暮らせばいいの?
部屋に帰った将軍の癒し要員?
将軍が何を呟いても嶺藍は毎回なにのことかわかってないし。
他の将軍も魅力的なお方ばかりでそれぞれのお話を読んでみたくなりました。