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実は読んだのは最近なのですが、タイトルは知っていました。
あちこちで見かけます。
特に泣けるBLの話題になると必ずこのタイトルがあがっていました。
神作品という評価もあちこちで見かけ、機会があったら是非読みたいと思っていた作品です。
全4巻。
ケインはゲイで周りにそのことを隠しています。
メルと出会って、隠れて付き合いますが、メルを傷つけることも多くて決心して両親に打ち明けます。
メルは過去にたくさんのつらい経験をしています。
性的虐待や男娼としての過去。
性癖を隠していたが為に決まった相手を持たなかったケインですが、メルの為に自分も変わろうと努力します。
そのためのカミングアウトだったのですが、やはり母親には受け入れてもらえず二人にとって試練の帰郷になります。
このあたりは親の心情ももっともと思われて、父親の理解しようとする理性や、母親の息子を思うあまり、受け入れがたい気持ちがこちらにも伝わり切ないです。
二人の努力で幸せになった矢先、今度はメルが事件に巻き込まれ殺人鬼に誘拐、監禁されます。
無事救出されますが、心の傷が深くまたもや二人に試練が……
以上が全4巻のあらすじですが、私は結末になったこの4巻の後半、二人が養女をもらい幸せに暮らすお話にもっとも感動をしました。
一番BL要素のないお話ですが、数多くのBL作品を読み、それらはほとんどが幸せな結末を描いていますが、このお話を読むとそのカップルたちが死ぬまで幸せに暮らした未来を知ることが出きて本当に良かったと思えるのです。
泣き所はたくさん、特にメルの過去はお話がほかに作れるほどですが、悲惨だから……という理由で作者さんは必要以上につっこんでいません。
あとはケインの母親が本当に普通の母親で、でも本当にケインを愛していると言うことが伝わるすばらしい脇役です。
カップルの最後の最後まで描いてくれた作者さんに感謝!
同時収録作品もBL色は強くないのに、とても切なくて泣ける作品です。
最終巻です。
外伝まで神でした。
ついでに巻末に入ってる『僕から君へ』というニオイ系の短編まで神という、ものすごい一冊です。
なるべくたくさんの人に読んでもらいたいです。とにかく!とにかく素晴らしい作品でした。
読み終えてちょっと放心したあと、またすぐに最初から再読してしまったんですが、不思議なことに二回目のほうがボロボロに泣けました。
なんなんだこの漫画は。私の精神を満身創痍にする気なのか。よーし!もう一回かかってこい!
で、連続三回読みました。あっけなく負けました。またボロボロに泣きました。
まず、外伝について。
主人公ふたりの養女が語り部です。
その後の二人がどんな人生を送ったのかということが、駆け足で語られます。
愛と安らぎと癒しに満ちた生活、周囲の偏見による痛み、それらすべてを『家族』となったみんなで乗り越えていくのだ。
ラスト、あまりにも美しいです。
私のなかで、永久に行き続けるであろう漫画になりました。
素敵な物語をありがとうございました。
それから巻末の短編『僕から君へ』について。
主役二人ともノンケの、ニオイ系作品なんですが、BLファンなら絶対に好むタイプの作品だと思います。
作中に登場する某詩を読んで、涙が恐ろしい勢いで吹き出しました。
背筋に電気が走って、ブワッて感じで泣いてしまいました。
>>tyanponさん
おおっ、やっぱり羅川さんを作家買いされてたんですねー、さすが♪
一般的には、『赤ちゃんと僕』のほうが有名だし人気もありますよね。腐る以前の私は、『ニューヨーク・ニューヨーク』のタイトルは知らなかったんですが、『赤ちゃんと僕』のほうのタイトルはどっかで聞いたことがありました。
絶 対 に 読 み ま す !
tyanponさんの書き込みを読んでたら、ウズウズしてきました。また楽しみが増えました。
積み上げてる本に埋もれて死ぬ日がどんどん近づいてきてる予感。関西に地震起きないよう祈ってくださいw
なんか不思議な感じです。
水城せとなさんやよしながふみさんも、BL作品を一通り読んだあと、非BL作品にまで手を伸ばしたんですが…、私って、非BL作品まで書ける作家さんが好きなのかなァ。BLにハマってなかったら、非BL作品も読んでなかったと思うんですよね。
>>tyanponさん
そう!
まさにそうなんです。
二回目読むと、新しい発見があって泣けて。
三回目以降は、パブロフの犬状態で泣けて。
外伝はヤバすぎました。
ぶっちゃけ、娘が羨ましかったw私もあの二人のお姫さまになりたいよ!みたいなw
あのラストは完璧ですよね。結構あちこちで見かけるオチなんだけど、手あかのついてる感じが全然しなかったです。
残される側は孤独ですよね。
『僕から君へ』も本当に神でした。
読み終えて鬱になって、冒頭を読み返して…更に鬱になりましたw
羅川真理茂さんは、BL漫画は、これ一作のみなんですよね…もっと書いてほすぃ…。『赤ちゃんと僕』も読んでみようかなァ。
安心してください、最後です。
いやぁ、長かった。気づくと朝だ。
三巻からのヒヤヒヤにようやく終止符のつくこの巻ですが、やはり最大の盛り上がりは崖から谷底に二人で飛び込むとこですかね。
それにしても、ずいぶん前半で物語が終わるんだなと思ったら、違いました。それでハッピーエンドじゃないんです。まだまだ続くんです。
まぁ、今までの話が重すぎてそれほど深刻にはならずにすみますが、最後までいろんなテーマを詰め込むんです。
その後の話として二人の間の子供が出てくるのですが、ここまで読んでニューヨークニューヨーク。今までの暗さが吹き飛ぶような心暖まる締めくくりでようやくほっとできました。
全四巻なんて、長編とも思わないんですが、これほど中身の濃い作品は初めてです。
よく見たら、こちらの版は非BLになってますね。
そこの線引きがよくわからないですけど、とにかく全ての人に読んでもらいたい作品です。