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藤崎こうさんの初単行本。短編集です。
絵的には正直あまりそそられない。好きじゃない。最近の絵もそんなに好きじゃないんですが(オイ)、昔の絵は更に好きじゃないなァ…と。
でもお話は文句なく好きです。すごーく面白いです。
『ひねくれ純愛』
オチにヤられちゃいましたね。
なんで私、このオチに途中で気づかなかったんだろうなー。
『ラビリンス・ラブ』
『メリーゴーラウンド』
表題作の続編たち。
高校生の受けに振り回されっぱなしの大人な攻めが可愛くて仕方なかったです。
この二人、いいなー。
『悪魔の誘惑』
オチが安易な気がしました。
でもヤンデレ攻めは面白かったです。
『天使のささやき』
これ面白いw
アホアホ天使のミスでくっつけられた二人の愛ですが、きっと永遠。
『俺のハッピーライフ』
半分意味分かんないけどw、面白かったです。
初出一覧
「ひねくれ純愛」1996年5月
「ラビリンスラブ」1996年9月
「メリーゴーラウンド」描き下ろし
「悪魔の誘惑」1996年1月
「天使のささやき」1995年3月
「俺のハッピーライフ」1994年10月
初版 1996年12月25日
初出を見ると、2年ほどで見違えるほど絵もお話も、上達されているのがよくわかります。やはり古いものほど未熟さも目立つし、時代も感じてしまいました。ファッション等もバブルっぽいwそういえば、そんな男がいい男とされた時代もありましたね…
「ひねくれ純愛」で舞台となっている高校はコミックス「おとめなやつら」と同じ。姫野朱里ってもとはこんなキャラだったんだー!と変な感慨がw
男相手にウリをしようとした太一に声をかけてきたのは、実は学校でもよくからんでくる教師・俊希だった。不特定多数相手にするのは危険だと脅されて、50万貯まるまで専属契約を結んだが、一緒にいるうちにほだされる、というお話。
「ラビリンス・ラブ」
愛人契約から、下僕契約になった太一と俊希。俊希の兄に、ペット呼ばわりされたことから太一は自分のやっていることに疑問を持つ。二人が恋人関係になるまでのお話。
「メリーゴーラウンド」
Hのあとにイチャイチャもせずそっけない太一に俊希はやきもき。愛されていないのでは、と不安になる。俊希が太一に振り回されっぱなし、というお話。
「悪魔の誘惑」
保健医×体育教師。ちょっといかれた保健医に体育教師がレイプされ、その時のビデオ(古い!)をネタに・・・というお話。
「天使のささやき」
日ごろ対立していたのに、落ちこぼれ天使に恋の矢を撃ち込まれたおかげで、くっつくことになってしまう不良高校生男子たちのお話。
これはもう、本当にいろいろ古い感じがあります。私は無理でした~。
「俺のハッピーライフ」
これはBLなんでしょうか・・・?なぜか猫?の着ぐるみを着た男児二人(しかもヨメを探しているという)を拾ってしまった男の話。Hもないし、ペット??なんでしょうか。
初期のノリはこういうところから来てるのかな~と思うと感慨深いです。
藤崎さん初の作品集だそうです。
表紙からも分かりますが、ダブダブのスーツや学生服、絵柄から時代を感じられてなんだか懐かしい(笑)。
表題作シリーズは描き下ろし含め3話収録されています。
やんちゃな学生(多分高校生?)と10歳くらい年上の大の大人とのお話です。
この学生の太一がやんちゃで可愛げがないのですが、それに慣れてない久我が振り回されているのがいい(笑)。
遊び人な印象があるのに、太一にかなり執着していて、自分としか寝ちゃいけないぞと約束させたりとか、もう心中見え見えなんですが、鈍い太一はこういう恋愛感情には全く気付いてないんですよね…。
同時収録にはファンタジー要素のあるコメディ度強い作品(そして関西弁バリバリ)もあって、楽しめた1冊でした。