転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています

tensei akuyakureisoku ha eiyuu no gitei arufa ni dekiai sareteimasu

転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神19
  • 萌×220
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

7

レビュー数
12
得点
197
評価数
48
平均
4.1 / 5
神率
39.6%
著者
滝沢晴 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
木村タケトキ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784815532932

あらすじ

不慮の事故で亡くなった農業青年の敬人。彼が転生した先は……前世で愛読していたファンタジー小説『ウィズナー王国物語』の世界、そして嫉妬深い嫌われ者、公爵家のオメガの長男・サミュエルになっていた! 敬人として覚醒したサミュエルは、自分が長年いじめ続けた義弟のセオドアに殺されてしまう本来の筋書きを変えようと心優しき兄に変身、畑仕事に精を出すことに。 するとセオドアが義兄に恋心を抱くようになってしまい……。

表題作転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています

セオドア・ラムリー、公爵の実子でサミュエルの義弟、20歳
サミュエル・ラムリー、セオドラの義兄、事故死により転生した元日本人、24歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

執着攻め最高!!

攻めの執着っぷりが最高ですね。受け至上主義でそのためなら手段を選ばず。あざとさもありかっこいい所を見せたり可愛く甘えん坊な所を見せたり…。一方、受けは何とか元のストーリーを回避しようとしますが素直で一生懸命なところにすごく好感が持てました。どのキャラも魅力あり最後まで楽しく読ませていただきました!

0

受け以外はどうでもいい攻めって最高

前世の記憶ありの異世界転生もので、前世で読んだ本の世界が舞台で、英雄の義弟がいて、そしてオメガバースでもある。

これだけの要素がある具沢山な作品なものですから、いったいどうまとめるのかなと思っていたのですが…
ちょっとペースがはやいかなと感じる箇所は多々ありつつも、用意周到な囲い込み攻めの溺愛執着っぷりが楽しめる1冊でした。

前世の記憶を取り戻した主人公・サミュエル。
自分が知る物語的には正規ルートを辿っていても、転生先の世界はサミュエル的にはバッドエンドまっしぐらなんですよね。
どうにか生き延びるためにまずは近いところからと性格改善からスタートし、日々生存戦略を練り奮闘をする主人公というのはそこまで珍しくはない話運びだと思うのです。
ただ、回避した結果、ものすごくブラコンの流されちょろちょろ受けと執着攻めが完成してしまったのがこちらの作品のおもしろいところでして。

日本人であった時の知識と経験を活かして農業に精を出す受けを追うのも楽しく、本来であれば嫌悪されるはずの義弟である攻めが、着々と超絶ブラコン溺愛執着攻めに育っていく様を追うのも非常に楽しかったです。
受け以外は興味皆無な攻め、いいですねえ。
冷酷さと甘え上手が共存しているのもずるかったです。
伏線回収もきちんとされていて、そこでそうくるか!となりましたし、重たくないライトな読み口で肩の力を抜いて楽しめました。

神評価にならなかったのは、やはりスピード感。
メイン2人の描写はとても良かったのですけれど、ストーリー的にはところどころ早送りのように感じる部分もあり…
もう少しじっくりこの世界を描いてほしかったなと、3.5寄りのこちらの評価になりました。

1

農業男子は異世界で大活躍



大好きな物語の世界で生き残るために

事故で死んでしまった農業男子の敬人は前世で大好きだった物語の中の悪役令息でオメガのサミュエル(受け)に転生していることに、10歳の誕生日に気が付きます。サミュエルは義弟のセオドア(攻め)を虐め、王太子の側妃になった後主人公リオを殺そうとして、セオドアに殺される役どころです。そのセオドアもリオと両想いになった後戦争で命を落とすのです。
自分とセオドアが死なないように頑張ることを誓うのですが、時すでに遅く、使用人たちにはいつ理不尽な怒りをぶつけられるか戦々恐々としており、世間では既に意地悪が服を着て歩いてると有名になっているのです。
それでも、セオドアと仲直りして、前世の知識を使って農業改革を行い、いい人キャンペーンを始めます。
サミュエルとセオドアは死の運命から逃れられるのでしょうか。


サミュエルは子供のいない公爵家に養子に入った遠縁の子供でした。が、突然公爵家に実子セオドアが生まれ焦ります。実家でも居場所のない立場だったので、自分の居場所がなくなってしまうと思い、関心を買うため横暴に振る舞っていたのでした。
前世を思い出してからは今までのことを謝り、義弟とも王太子とも仲良くなり安心かと思っているところに、物語の主人公が見つかり話が不穏な状況になっていくのです。

セオドアの清々しいほどのサミュエル至上主義は楽しいです。
サミュエルがご望めば王家簒奪でもやってしまうんじゃないでしょうか。
優秀な攻めが受け以外はどうでもいいという話は大好きなので、とても楽しく読みました。

結構早い段階で両想い(サミュエルの自覚はもうちょい後だけど)になったのに悪役令息ならぬ悪役神官リオのせいでピンチの連続。
サミュエルは小説を信じすぎで無防備だから余計心配。
自分が転生してるんだから違う動きしてるリオを何故そんなに信じるのさとハラハラしました。
何度回避してもストーリー通りにしようとするリオによってなかなか平穏になりません。神罰が降ればいいのにと何度思ったことか。
リオの中の人も、かわいそうだとは思うけど、償いも罰もなかったのはちょっともやっとしました。セオドアが間に合わなければサミュエルは何度危機に陥ったか。


家族の絆が強いのがとても良かったです。
冤罪で捕らえられたサミュエルを助けるために攻城兵器を持ち出すセオドアの勢いも好きだけど、母親の公爵夫人まで甲冑を着て剣をヨロヨロ振り回しながら出撃しようとする姿に感動するやら微笑ましいやら、同じく出撃してくれた父親の公爵もだけど、優しい家族に囲まれて本当に良かった。

これからもやりたい農業政策に力を入れ、セオドアと仲良く、子沢山で楽しく暮らしていけば良いですね。



1

様子のおかしい(褒め言葉)攻めが良かった!!

様子のおかしい執着溺愛攻めが大好物なまりあげはなのですが、まさにこの作品の年下攻めは該当作品でした。

先生もあとがきで触れられていらっしゃいましたが、受けのためなら命をかけるけど、あとはどうなってもいいや的な攻め様です。

そして、悪役令息転生モノなので、本来であれば主人公の受けは、義弟(←この設定も美味しい!)に殺されてしまうエンドのはずが、10歳の誕生日を機に、自分が過去何者であったかなどを思い出し、人が変わったようにタヒエンド回避に勤しむのです。

それが、攻め執着溺愛のきっかけでもあり、、、

とにかく冒頭でも告げましたが、受けさえ無事ならばおkです! 受け至上主義です! 的な、好き好き攻撃しまくって、外堀から攻めを囲っていって最終的に婚約者にしてしまう用意周到ぶりな攻めが最高でした。


また、このお話の魅力は攻めはもちろんなのですが、受けにもあります。
受けが勤勉で、転生前の日本人だったときの記憶を頼りに、まるで日曜日の夜に放映されているDA○H村でも観ているかのように、農業へ邁進するのです。


普通にすごいなあ! と感心しましたし、のちにこの経験が終盤のお話の鍵となっていくことになるとは、、!


あとですね、、
義弟が戦いのために招集されるわけですが、戦いから帰ってきたあとの戦場で体験したからこその、受けへ命大切にしてほしい~的発言(ちょっと違ってたらごめんなさい!)も、今このご時世だからこそ刺さるものがあり、ただの執着攻めBLだけではなかったなあと、読了後にしみじみと感じました。

日本にいる祖父の元を尋ねた青年が、どうこの世界と繋がりがあるのか、その伏線回収も楽しみでしたが、そういうことだったんですね!(大きく頷く)


とにかく面白かったです!

(ちなみに、先生のお誕生日に合わせて、このご本でおたおめ読書しようとしていたのに、、大遅刻すみませんでした切腹)

1

【もう他の男に触れさせないって約束するまで、ずっとイかせるから(セオドア)】

エロス度★★★★★

おやおや、悪役令息に転生し破滅エンドを回避するためにキャラ変したら義弟αに溺愛される幸せルートに進むとは面白いですね。

農業青年が転生したので悪役令息が農業に全力を注ぐ姿や前世での農業の知識をフルに使って悪い状況を打開していくのも胸熱でした。

特に義弟のセオドアが義兄のサミュエルに対してめちゃくちゃドドド執着&溺愛している様にニマニマが止まらなく、大好きな義兄の事になると清々しいくらい英雄とは思えない物騒な言葉がポンポン飛び出してくるのがツボ。

セオドアの愛に応えるサミュエルも可愛いです。

1

〝受一筋、他は知らん〟な溺愛執着攻め

面白かったです!
〝受けの為なら何でもしますが他はどうなっても知りません〟系の年下執着攻と、そんな攻めを甘えたで可愛い弟と愛でる鈍感受の二人のキャラクターがとても好みで、木村タケトキ先生のキャラデザも最高!
本来なら攻めに殺されてしまう運命の受けが、何とか運命から逃れようと奔走するストーリーも面白く、個人的に【キャラクター・挿絵・ストーリー共に◎】な文句無しの神作品でした!

本来なら嫌われるキャラクターが愛される展開って、理由無しに溺愛されるモノは納得出来ないのですが、今作は受のサミュエル君が前世での農業知識をフル活用して大活躍&心優しい性格なので、愛される理由も納得でした。
攻のセオドアの愛情を家族愛だと長年勘違いしてる鈍感さが可愛いですが、やる時はヤル!な活躍を見せるところも主人公スゲー感があって好きです。

そして、セオドアの〝受一筋、他は知らん〟的なサミュエル至上主義の執着溺愛キャラにキュンが止まりません♡
サミュエルの為なら、国はおろか世界すらも破壊しそうな勢いで英雄と言うより、もはや魔王……笑
そんなセオドアの溺愛に圧倒されつつ「イイゾ!モットヤレ‼︎」とガッツポーズで楽しみました。
サミュエルがのほほんと畑を耕している間に、着々と外堀を埋めていってるが最高ですよね。お前はそっちの土壌を耕していたのか!みたいな笑
そんな訳で、本来ならセオドアと番になる、聖なるΩのリオが登場しても割と安心して楽しめました。

また、恋敵エセルバートとの三ツ巴三角関係も大変おいしく、セオドアとエセルバートがバチバチ火花を散らすなか、のほほんとトウモロコシを両手に抱えるサミュエルの図に思わずニンマリ♡

キャラクターの関係性もキャラデザも好みど真ん中で、終始楽しく読了◎
王道展開ですが、だからこそ「こうなって欲しい!」の願望が形になっていて気持ちのいい読後感でした。

1

外堀埋めてく系執着攻め好きにおすすめ

推し作家さんである滝沢先生、作品のペースが早くてとても嬉しいです。
冒頭から攻めが受けを溺愛している様子がわかり、安心して読み進められました。

あらすじはみなさんが書いている通りなので割愛しますが、
今作の目玉はやっぱり攻め!!!
がっつり外堀を埋めてくれて、根回しも抜群に上手い。
先の先まで相手の手を読む観察眼、なにがなんでも目的を達成しようとする強い意志。
能力が秀ですぎて人間とは思えないくらいパーフェクトです!!
すべては受けを手に入れるため……。
尋常でない執着と努力で未来を見据えて動く攻めに感服です!!
最高の攻め様でした。

褒めすぎてしまったので、ひとつ作品のマイナスポイントを挙げるとすると、
滝沢先生の好きな点である「端的に物語る文章力」が今作では出過ぎてしまっていたところが残念でした。
ページや文字数の都合なのだと思いますが、世界観やキャラクターの描写がこれまでの作品に比べて少なく感じます。
攻め受けの描写は充分でしたが、脇役、特にライバルの王子や家族の描写がもう少し多いと、より物語にのめり込めたんじゃないかと思います。
萌2にした理由はここです。

総合すると、もっと読みたかった!という感想でした笑

3

未来の死を回避してみせます

今回は公爵の実子と異世界転生した日本人のお話です。

前世を思い出した受様が未来を変えるために奮闘し
攻様の手を取るまで。

この世界には男女の他に
アルファ、ベータ、オメガという第二の性があります。

ベータは普通の男女と変わりませんが
アルファは知性体力に秀でた優秀遺伝子の塊のような性で
オメガは男でも子を孕む器官を持ちます。

受様は子宝に恵まれなかった公爵家の養子ですが
4才の時に侯爵夫妻に実施が生まれた事で

自分は公爵家に要らなくなったのだと思い
嫌味と意地悪ばかりを繰り返しすようになり
屋敷内で完全に孤立してしまいます。

しかしながら10才の誕生日プレゼントに
ぬいぐるみをもらって言い放った言葉で
前世の記憶を思い出す事になります。

前世の受様は農家のうまれでしたが
心ない言葉を放った翌日に両親が他界し
深い後悔を抱え続けて生きたのです。

また地震と義弟の名前から現世が前世で読んだ
ファンタジー小説の世界だと気づきます。

物語は田舎町生まれながら
聖なるオルガの神託を受けたオメガの物語で
彼は5年戦争で受様の義弟と恋に落ちますが

受様弟は度重なる遠征で命を落とし
主人公は彼を愛し続けて国の平和を祈り続ける
と言うストーリーです。

受様は王太子の側妃で主人公を妬んで殺そうとし
義弟に切り捨てられる悪役令息だったのです。

受様なりに殺される原因は3つ
・義弟を長年虐め続けた事で恨みを買った事
・王太子の側室となり、ある程度の権力を得た事
・聖なるオメガである主人公を毒殺しようとした事

受様は今までの乱暴な態度改め
自分と義弟の死を防ごうと画策することになります。
果たして受様の望みは叶うのか!?

悪役令息に転生した受様と受様第一主義の攻様の
異世界転生オメガバースになります♪

物語にて主人公を殺そうとした悪役令息に転生した受様が
未来にある死を回避すべく態度を変えた事で
本来主人公の相手のはずの義弟にロックオンされるという
悪役令息モノとしては王道の展開なのですが

悪役令息が未来を変えようとすると
物語を本来の筋に戻そうとする強制力が働く王道設定を
上手く活かして受様をぐるぐるする様子が面白かったです。

受視点なので受様にとっての攻様は
いくつになっても可愛い義弟なのですが
読者や王太子から見たら可愛げがあるとは言い難いのも
とてもMYツボでした。

結末で罪に問われる人がおらず
根本的に受様の人が良過ぎるかなと思いましたが
受様以外はどうでもいい攻様がべったりなので
それくらいで均整がとれるのかも!?

2人と王太子夫婦なら誰もが自分の幸せを願える世界を
つくっていけそうですね。

3

今の私の好みにピッタリの作品

2月に発売された「前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です」は捻りを効かせたお話でしたが、今巻は定番の異世界転生ものだったと思います。

凄く今の私の好みにピッタリで「そうそうこういうお話が読みたかったの!」と思いながら読んでいました。そして信頼のある滝沢晴先生なので、もちろん凄く面白かったです。

プロローグからしてセオドアのサミュエルに対しての執着と、その他に対する冷徹さに痺れまくりました。暴君ですよ!暴君!

更にサミュエルが前世を思い出してからの過去と現在の話の入れ方が絶妙でした。このサミュエルの生き方がまた良いのですよ。前世を思い出すまでのやらかしまでちゃんと責任を持つ誠実な人柄なんです。

サミュエルにちょっかいを出す王太子とセオドアとの攻防や、BLだからか「聖なるオメガ」のリオが登場してセオドアを狙ったりと、凄く焦ったいんです。

養子といえども我が子として愛情を注ぐラムリー公爵夫妻がとても素敵で、甲冑を着る義母にクスッとしました。また公爵家の使用人たちがセオドアの思いをずっと応援してたことに胸熱でした。

サミュエル以外はどうでも良いと一貫して態度を変えないセオドアの八面六臂の活躍が楽しめる作品でした。最後までページを捲る手が止まらなくて一気読みでした。こういう攻めを待ってました!

個人的な好みで言うならヒールは最後までヒールでいて欲しかったし、処刑くらいして欲しかったです。でもサミュエルの性格にはこの結末が自然なんでしょうね。

エピローグも最高でした。お話のまとめ方も凄く良かったです。

3

虎視眈々と兄を狙う義弟

楽しみにしていた、滝沢晴先生の新刊!
2月にも新刊が出て、2ヶ月でまた新たな作品が読めるなんて幸せすぎます…先生に感謝・:*+.

前作同様、今回もオメガバ×転生もの。(義理の兄弟関係、という点は違いあり)

……ということで、どうしても前作「前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です(長い…!)」と比べてしまう;

攻めは10年以上も義理の兄を狙う執着攻めなんですが、執着度合いと一途さと行動力でいくと、前作の攻め様の方が上回っていたな、と。

設定の面白さ(転生前後で第二の性別が入れ替わる)や展開も前作が個人的に「神!」だったので、こちらも十分本当に面白いんですが、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。

攻めが王族に対して偉そうな言動なのは、個人的にはちょっと……だったけれど、そこは好みかなあ。王族の恨みを買い、敵対勢力をじわじわ広げていってしまいそうな危うさを感じたりしました。恋敵・エセルバート王太子が特別嫌な奴ってわかではなかっただけに、ちょっと気の毒になったり。

個人的にとても好きだったのは、受けのサミュエル!!
武力はないものの、転生前の記憶を生かして灌漑事業や農地耕作をリードし積極的に関わっていくところ!
「デキる受け」ってやっぱり最高です◎

そしてもう一つ、転生先でのリオの正体…!転生前の描写の中にあった伏線の見事な回収に、「おお!」と声が出ました。

(※追記で、一点。171ページの「サミュエルは……サミュエルの手を握った」の部分は、正しくは”セオドアの手を握った”かなと。)

4

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