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甘い運命に搦め捕られる
kaiki shita shiriru no miru yume ha
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
web連載時から大好きな作品で、書籍化を心待ちにしていました。
書籍化にあたり激しい凌辱シーンはカットされていました。
『回帰したシリルの見る夢は』は、
壮絶な最期を迎えた主人公シリルが過去に回帰し、断片的な記憶を頼りに今生は何とか無事に生き延びようと、悪戦苦闘する物語です。
主人公シリルの一人称で語られるので、
シリルの思い出した記憶の欠片を元に、
読者の我々もシリルフィルターのかかった状態で物語を進むことになります。
何せ主人公シリルは深窓のご令息。
読者の予想を大きく超えてくるこじらせた解釈と、
死への恐怖からくるとんでもない方向への行動力、
極から極へと振り回される展開。
なんでそうなるの!と言いたいツッコミの数は知れず。
気づけば登場人物全員がドロ沼の底でもがいています。
riiko先生の書かれる物語は、次の展開が予測不可能です。
予測のつかない展開への小さなストレスの積み重ね、
それが未知のハッピーエンドへ向かう時のカタルシスたるや格別♡
賛否両論あるかと思いますが、
私はカタルシスの瞬間が味わえる何者にも代えがたいriiko先生の作品の虜です。
物語の終わり、回帰前の記憶を全て取り戻したシリルと我々。
もう1度最初から読み返すとまた違った趣きがあります。
現時点でweb公開されている番外編や、親世代のスピンオフ作品を読むと一層理解度がたかまり、切なさ倍増。
riiko先生ワールドに魅了された方は是非全制覇して欲しいです。
まずひと言。
こーじーらーせーすーぎーだーよーぉーぉー!
いやいやいやいや。どんだけ思い込み激しいのと、人の話を聞かないんだって話で。周囲の人が主人公・シリルの思い込みと宇宙レベルの盛大な勘違い・誤解に振り回されてることに同情してしまいました。
シリルの勘違いで恋心が報われないフランディル。
シリルの勘違いで愛を伝えても信じてもらえないフランディル。
シリルの勘違いで嫌われてると思われてるフランディル。
とことん不憫です……こんなに好き好きアピールしてるし、手も出されてるし、愛の言葉も与えているのに、フランディルの恋人は恋敵・アシュリーだと思って疑いません。周りも、フランディルはシリルにゾッコンだよって言ってるのに、NO NO NO回答。マジかー…ここまでの拗らせは異常です。
自分の思い込みに合致する情報のみ受け入れて、真実の情報には疑念を抱き信じようとしない頑なな態度がずっと続きます。結婚後も続きます。
読み終わるのに非常に忍耐力が必要なことは言っておきます。
最初はね、この勘違いがすごくコミカルで楽しかったんです。婚約者のフランディルとうまくいってなかった過去の自分の行動を改めて、もう好きになるもんか!って前向きに人生をやり直そうとするシリルの姿はどこか吹っ切れていてカッコ良かった。
だけど、フランディルの好意がシリル一筋だと分かる状況証拠と、周囲の証言、本人からのラブアプローチをもってしても、全く信じない。信じなさ過ぎて、逆にこわい!
シリルの勘違いが過ぎれば過ぎるほど、フランディルがどんどん哀れになっていく姿が見ちゃいれなかったです。
読む方は我慢の連続です。
頑固で思い込みの激しいシリルの妄想にとことん付き合っていく…そんなお話でした。
断罪された人生をやり直すため、婚約者であるフランディルへの恋心を諦めていくシリルの決心は、過去に起きた出来事を考えれば仕方のないこと。でもその裏でシリルの想いの変化に置いてけぼりをくらったフランディルの愛情が行き場をなくしている状況は悲惨なんです。
シリルの勘違いにもめげず、一途で濃厚な愛情をぶつけるフランディルの我慢強さには参りました。王太子であるが故の制約に、身も心も振り回されて最も割を喰らったのは彼じゃないでしょうか…。
愛するシリルには胸が痛いことを言われ、やりたくもない閨教育を受けて、好きじゃない相手に恋人だと執着されてさ。真っ先に救済されるべきは彼だと思っています、私個人的には。
主人公はシリルですが、彼以外の登場人物たちに注目して読んで欲しいです。シリル自体の動きはそんなにないんですよ、周囲の人たちがストーリーを動かしてるって感じなんで。
シリルの勘違いはもはや洗脳レベルなので、このがんじがらめな思い込みが溶けてゆくまで見逃さないようお願いします。
シリルとフランディルの恋が真に実るそのときを見届けて下さい^ ^
公爵令息の受け(オメガ)は、王太子である攻め(アルファ)の婚約者だ。
しかし、1度目の人生では王太子に恋人ができてしまい、自身にも臣下を宛てがわれ番となってしまう。嫉妬に狂った受けは、結果、王太子の手で断罪されてしまい、、、
トラウマしかない1度目の人生。
2度目の人生では断罪されないように、と王太子のことを好きにならない。王太子と恋人との仲を応援する! などと頑なに決意したことが、もはや歪みが大きすぎるほどの拗らせと、攻めとのすれ違いを生み出してしまいました。
個人的には、めっっっちゃ受けが拗らせていて、それをめげずに攻めが溺愛もしくは、執着するお話が大好物なのですが、それにしてもくどいくらいに最後まで拗らせていたので(えっ…まだそこでも拗らせてるの?!! と、さすがに10章あたりで思った笑)、覚悟のうえ読んでくださいね。
ですが、総じて大好きな展開だったので楽しく読めました。
挿絵は当然の如く、なし。
ですが、お表紙と登場人物紹介ページのたつもとみお先生のイラストはイメージぴったりな感じでした。
あ、そう言えばその登場人物紹介ページの攻めの項目に、受けのことをめちゃくちゃ執着してる~的なことが書いてあったのも、これだけ拗らせていても無事完走できた要因でしたでしょうか。
web版は読んでなかったのですが、連載中は読者の反応が波乱を呼んだようで、今回本になるということでその辺も少し読みやすく? なったとあったので、若干元のお話が気になるところではありました。
Webでこの作品の親世代の話を読んでいて楽しく読めていたことと、
オメガバース も 執着α も こじらせじれじれ展開 も大好きなので、
Webの無料公開分も読んだ上で面白そうだと購入したのですが私には合いませんでした。
あわなかった原因は主に攻めのフランディルが好きになれなかった点です。
最後まで読んでからWebの番外とかも全部読みましたが、
シリルのことを一途に思い続けた上で閨係は不本意だったからだとしても、
アシュリーへの対応の酷さとか発言でかなり性格悪いなと引いてたのに、
嫉妬から当てつけのように目の前でリアムに番わせたくだりが納得できず受け入れられませんでした。
最初から私のリアムへの好感度がめちゃくちゃ高くて、かつ、主従の絆的なものがすごく好きなのもあって
一番の腹心にそんなことしておきながら何食わぬ顔してもとのように側においてるのが信じられず……。
またその手の裏工作をシリルにも知られないようにしてるあたりとかも……。
それをアシュリーから聞いてもフランディルを軽蔑しなかったシリルにもびっくりでしたが。
執着αというより腹黒とかクズ攻めとかに感じてしまいました。
最初からそっちだと思ってればそれも好きなジャンルなので楽しめたと思うのですが、
帯の甘い救済のあおり文句で「高慢なαが真実の愛を知って改心」とか
「勘違いからの溺愛」系を想像していただけに、今作は趣味にあわず残念でした。