窮鼠はチーズの夢を見る

kyuuso wa cheese no yume wo miru

窮鼠はチーズの夢を見る
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神38
  • 萌×26
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
18
得点
234
評価数
55
平均
4.3 / 5
神率
69.1%
著者
水城せとな 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
小学館
レーベル
Judy comics
シリーズ
窮鼠はチーズの夢を見る
発売日
価格
¥505(税抜)  
ISBN
9784778010010

あらすじ

既婚者だが女性との不倫を繰り返す受けとそんな受けを慕い続ける攻め。

表題作窮鼠はチーズの夢を見る

レビュー投稿数18

ダメ男の魅力?

初読みの時は萌でしたが再読すると神か萌×2ですね。

どうしようもない男恭一。流されてはフラフラと浮気や不倫を繰り返す。
そんな恭一と妻の依頼で現れた浮気調査員今ヶ瀬は大学以来再会する。

今ヶ瀬が切なくて。恭一のどこがそんなにいいの?と思ってましたが、今ヶ瀬には完璧じゃなくても恭一のある意味律儀で誠実なところとか、色々離れられない魅力があるんですね。

おしかけ男房して、恭一に復縁を迫る元カノを呼び出したり。
ゲイが元カノと対決は初めて読みます。

飄々としている今ヶ瀬ですが恭一のせいで当時から今も傷付いて期待して振り回されて気の毒です。

とうとう最後は本懐を遂げたのかな?
恭一も今ヶ瀬に独占欲と執着を見せて。初めて自分からなりふり構わずぶつかりましたね。

ダメ男恭一と執着今ヶ瀬、ふたりの行き着く先は?とっても気になります。すんなり幸せにはならなさそうだなあ。

1

読むたび泣ける

切ない系の物が好みなので友達から借りて読んでみて、自分のbl、同性愛への考えがどんなに愚かだったかを思い知りました。

普段読むのは切なくても最終的には二人が結ばれるハッピーエンドもので、この本でもハッピーエンドと言えなくはないですが、私が読んできたのは完全にハッピーな感じのもので、正直このタイプは初めてです。最後ではもう涙が止まらなくて、その後続編の俎上の鯉は二度跳ねるを読んだ時も号泣してしまい…

この本を読みきわめて同性愛がどんなに困難で人をどう刺激(?)するのか分かりました。
この本は買って損は絶対にないです。

私は皆さんにこの本を読んでいただき、bl、同性愛についてもう一度考え直してもらいたいです。





2

言葉じゃ表せない魅力のある作品です。

作品名だけは聞いたことがあり、友達に借りる機会があり読みました。
読んでよかったの一言に尽きます。
借りて読んだものですが、今度は購入したい。

BLという括りにするのはもったいない。
いや元々その括りで売っているわけでもないようですが。
不倫や離婚、そういう部分まで書かれていて、ひとつの恋愛…人生を描いた作品というか。

主人公はややダメ男・恭一。
でもそちらに感情移入もできる。
年下攻めのゲイ・今ヶ瀬は、攻めなのに(?)すごい色気を感じます。
今ヶ瀬の気持ちを考えると、とても辛い。

特に最後は一気に読んでしまいました。止まらない。
終わり方はどうなんでしょう…ハッピーエンドとはいえないような形にも見えますが、この終わり方はよかった。
これからどうなってしまうのだろう。
どうしていくのだろう。
物語のキャラクターも、読者である私たちにも想像はつかず、読み終えてからも暫くこの世界から抜けられません。
私は切ない系のBLがすごく好きなのでこの気持ちも憂鬱ですがそれもまた楽しめましたが、苦手な人には気持ちを引きずってしまって辛いかもしれません。

絵が特に好みというわけではないのですが、話の内容にやられます。
見た目で選んじゃだめですよ、みなさん読みましょう。笑
BL好きじゃなくても薦めたい作品です。
たぶん私の中でこれを越える作品にはもう出会えないんじゃないかな。

1

切なすぎます。

今まで、
ほのぼの系を読んでいた私が初めて買った
せつないお話がこの本でした。

学生の頃、
初めて恭一と出会ってからずっと
恭一に片思いをしてきた今ヶ瀬。

でもその思いは、ずっと閉まってきた。
だけど、ある事で恭一と再会した今ヶ瀬。
それ以来、ずっと心の奥で閉まってきた

恭一への気持ちがあふれだしてしまって・・・

今ヶ瀬の気持ちを考えるとすごく悲しくなります。
「男同士」と言う厚い壁や、
夏木先輩の事とか、いっぱいあるけど、
今ヶ瀬の恭一を思う気持ちがすごく心に伝わってきます。

それでも、最後はハッピーとはいえないけど
2人の気持ちが1つになって良かったです。

この2人の幸せがいつまでも続きますように。

1

窮鼠はチーズの夢を見るレビュー。

BLモノは読み手を選ぶのであまり人には薦めないんだけど、コレだけはBLが苦手な人にも薦めたい1冊です。発売がレディコミなので腐女子向けというかBL特有のノリや女の子みたいに可愛い男が出てくるとか無茶な設定が無く、恋愛モノとして読めるのがオススメの点です。

不倫や離婚が絡んでくるのでどろどろとしてますが、そんな汚い部分を出してても好きだから手に入れたい。好きだから幸せになって欲しい。好きだから、本音は言えない。そんな切ない要素がギュッと詰まっています。

吸殻が捨てられないとか、貰ったモノをずっと大切にするとか、心理描写が凄く丁寧で所々共感出来ます。

タイトルを今ヶ瀬=『猫』、恭一=『鼠』、チーズとは恭一が夢に見た『女になった今ヶ瀬』と解釈するとより内容の濃さが読み易くなると思います。

BLに食指が動かなくてもいい。だけど食べず嫌いな状態ならコレだけは読んで欲しい。そう思える作品です。

ただオビ文が「――男とセックスするのは恐いですか…?」とすげぇのでレジに持って行くのは怖いかも。

2

切ないっっ

今更の遅いレビューですが…

この作品を読んで改めてBLに嵌まりました。

正直、最近のBL作品は主人公達が出会ってヤるだけと言う印象を受けていました。内容が薄いと言うか、胸に刺さらないと言うか…

勿論探せば好きな漫画家さんや小説家さんにも出会えるのですがホントに少ないと感じます。(まぁ単に私の好みが偏ってるだけだからかもしれませんが…)

だからこの作品に出会えて本当に良かったと思います。
何と言うか、胸が締め付けられるんですよね。痛くて痛くて仕方なくてどうかこの二人を幸せにしてやって下さいって切に願ってしまう。こう言う作品を待っていた!!!って感じ。

今のところ1番大好きな漫画家さんです。

あーでも、ほのぼのが好きな方には向かないかもしれません。最後の方はかなり切羽詰まって来るので。
シリアス大好きな方にお勧めですね★
と言っても所々に笑えるような息抜き?的な部分はあります。個人的には、これはBL好きなら読むべき!!と思ってる作品です。

2

窮鼠はチーズを諦められるのか

問答無用で読みなさい!と言いたくなる、超一級作品。
綺麗ごとではすまない男女を交えての恋愛が、心臓に直に突き刺さってきます。

もうすぐ続編と一緒に新装版が発売なので、そっちのほうで追々ねちっこく語りたいと思います。
これを読まずに腐女子の名は語れませんえ。

3

BLにハマったきっかけ

BLには興味なかったんだけど、なにげなく携帯からダウンロードして読んだのがこの作品だった。上位にランキングされてたから。
読み進むうち、今ヶ瀬の心情が切なくて切なくて、すっかりハマってしまった。
今ヶ瀬の「限界です」のセリフに号泣、ラスト近くのタクシーでのキスシーンに号泣。
読み終えて放心。そしてすぐさま再読。
本当に最高に素晴らしい作品だと思います。

4

むつこ

>>乱菊さん
マジですか!
私も嬉しいー♪やっぱり紙で読みたいですよねぇ。
水城せとなさんは私にとったら切ない教の教祖です。たいがい結末で地獄に突き落としてトラウマをいただいてしまうんですが、それでも嫌いになんて絶対になれないという…もっとトラウマくれくれみたいな…もはや病気。

モバフラ、私もドキドキしながら読んでます。
たしか次回でラストだよねぇ…今度こそハピエンこいこい(念念念念…)

乱菊

「俎上の鯉は二度跳ねる」がついに発売決定ですね~♪
嬉しいです。
携帯で読んでましたが、やはり本で読みたかったので。
これで沢山の人が続編読めますよねっ。
ああああ、そしてモバフラの方の続きも気になるです。はい。
(先ほど最新版をよんだところ)

切なくて切なくて

雑誌掲載当初と出版された当初、話題をさらった名作だそうですが、つい最近まで知りませんでした。しかし、私のBL漫画人生(最近始めたばかりです)の端緒とも言える作品です。

綺麗な絵とシュールな題名に惹かれて読み始めたら、これが!

優柔不断で流され侍(なんて素敵なネーミング)の主人公大伴恭一と、彼にずっと片思いをしていた大学時代の後輩今ヶ瀬渉の、偶然の再会から物語は始まるわけですが、この偶然をここぞとばかりに必然に変えようとする、今ヶ瀬がとにかく魅力的です。
最初は腹黒い奴と思っていた私は、わずか数ページで今ヶ瀬のけなげな姿にやられてしまいました。

何がって、恭一の手にひざまずいてキスするところ。
卑怯だって分かってるけどそうしたいほど恭一が好きだと迫るところ

序盤から見せ場ありすぎです。

大伴先輩の流されまくりの姿は、確かにイライラさせられますが、人生長く生きてるので(笑)、ああこういう人っているよねー、と私的には許容できてしまいました。

二人は、お互いの感情でお互いを振り回しつつ(ちなみに周囲はもっと振り回されるのです)、すれ違い、傷つけ、逃げて追いかけ・・ということを繰り返しながら、やがてどうしようもなくあふれ出る気持ちに気づきます。今ヶ瀬のあきらめなきゃ、あきらめなきゃと思いながらも、あきらめられないその気持ちと、恭一の認めたくない、怖い、いけないことだと否定しつつも感じてしまう感情が、終盤真っ向からぶつかるシーンは、読んでいて、息をすることを忘れてしまいそうでした。

未読の方は、この臨場感をぜひ!経験してください。

余韻と波乱を感じさせるラストは秀逸です。続編に続きます。ちなみに現在最終章を残して中断した形になっています。私が最終的に望むのは多くの皆さんと一緒・・・2人が主体的に幸せになることです!頑張れ恭一!未来はあなたの手にかかっていると思うよ。

7

生々しくて切ない。

この本は、私が最初に読んだ水城せとな作品でした。
とにかく、主人公たちの感情が、“生々しくて”ひき込まれます。

好きで好きでどうしようもない人を、どんな手段を使っても手に入れたいと、
どんなに浅ましく、みっともなくても、欲しいと渇望する今ヶ瀬。
それに対して、誘惑にはめっぽう弱く、自分が可愛い身勝手な恭一。
彼の狡さや、優しさ、葛藤は、リアルだと思う。
だってノーマルな30男がいきなりゲイの道へ足を踏み入れるって、
相当な覚悟がいることだろうし、わざわざ茨の道を歩かなくても…と、
考えちゃうのも当然だと思うのです。
そのくせ、自分は返せない重みの愛情を、
今ヶ瀬に求めているような部分も見え隠れして、
今ヶ瀬は、いつまでたっても恭一への思いを断ち切れない。
なんとも切ない余韻が残る作品です。

そして、彼らの抱える薄暗い感情や欲望って、
多かれ少なかれ誰の心にも潜んでいるのではないかと、
だからこそ、これだけ多くの人がこの物語に
ひき込まれているのではないかと思います。

5

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