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yasagure otoko isekai de iroaku kishi ga aisuru ouji no migawari to naru
正直期待しすぎました。
確かに面白いし展開も良かったです。国盗り物語はいつ見ても楽しいですよね。作者も絵師も最高で人気があるのはよく分かります。
ただ展開が早すぎて二人の気持ちの変化がよく分からなかったというのが正直なところです。
内容がいいだけにこれは上下巻に分けるかシリーズ物にするべき内容だと思いました。ヴィダールが礼夜に突然優しく接するようになった時、礼夜がヴィダールに惹かれていく過程、戦場を駆け抜けていくハラハラ感、もっと何頁にも分けて深く書いてほしかったです。
それがあれば数年来にかけて評価される素晴らしい作品になったのではと、勝手ながら一読者として思ってしまいました。
転生するのが暴力、脅し、うそをつくなどカタギじゃない仕事をしている27歳の礼夜っていうのが読んだことない設定で新鮮でした。
裏社会でそこそこ経験があり成功していた礼夜。舎弟に刺されて死にそうになっていると、中世の王や騎士が活躍する時代に呼び出され気づいたら泉で溺れかかってます。
同じ顔をした前王家の王子フレイの不思議な力によって呼ばれました。けっこう早めに病弱なフレイ様は亡くなってしまいます。
彼の代わりに配下の者達と協力しピンチをなん度も切り抜け、最後には王国を奪還するというお話しです。
読書好きで誰のことも信用しない慎重な性格で見た目はチャラいけど、実はシュミレーションに長けた戦略家であることが役立ち、周りの者達の信頼を得ていきます。
護衛であるヴィダールが初めは嫌っているのに好きになったら甘かった♡
甘いのに最後まではなかなかしない。きちんとお互いを知ってから体の関係を持ちたい。って、これもまた新鮮でじりじりするけど面白かったです。
全てが終わったらまた抱くと約束していたので、読者としてそこを確認出来なかったのが無念です。
それと、あの泉にみんなで戻ってきた時に起きた奇跡の続きがすごく気になります。
どんな形でも短くても良いので続編を書いていただきたいです。よろしくお願いします!
生まれも育ちも恵まれず、やさぐれた男が心を取り戻すまで
生まれに恵まれず、半グレ集団の頭として、何でもやって生きてきた礼夜(受け)は、ある日側近に刺されて死んだ。と思ったら、落ちた川から異世界へ転移していた。
礼夜を呼び出したのは同じ顔をした少年フレイ。
亡国の王子でであるフレイが、逃避行の途中、王族だけが知る神の泉で祈った結果、礼夜が出てきた、らしい。
病弱で余命幾許もないフレイの願いは側近たちが命を散らさずに逃げること。
後を託された礼夜だが、フレイを慕っていた側近たちは、フレイの死に後追いしかねない消沈具合だった。
特に、フレイの護衛騎士ヴィダール(攻め)は完全に放心状態で役に立たない。
礼夜は自分が生き残るため、彼らを叱咤激励し逃亡を図る。
礼夜は自分の居場所を作れるのか。
この作者様の作品は私にとって当たり外れの激しいことが多いのですが、評価が高かったので手に取りました。
最後の一文まで読んで一息ついた後の感想は、「良かった」に尽きます。
長く辛い人生の半ばで、今まで以上の逆境の中で足掻き続けた結果、仲間と愛する人を見つけ、色々な感情を覚え、はじめに求められたもの以上のものを手に入れて、心残りも解消する。大団円と言っていい壮大なお話でした。
ただ、礼夜は呼び出された被害者なのに呼び出したフレイはすぐ死ぬし、側近は反抗的でお前が代わりに死ねば良かった的な対応を取られ、周りは敵だらけの場所も人も完全アウェイな中で必死に生きようと足掻く様は読んでいてしんどかった。
皆が信頼できる仲間になり、ヴィダールが恋人になるまでがほんとーに長い!
そもそも受け様がしんどい話は好みではないのです。
お陰で何度も読み手が止まり、なかなか読み進められなかった。
でも、露悪的に皆を煽り動かし、仲間を増やして縄張りを増やしていくのは面白かったです。
経験から他人を信用せず、自分の感情も意識の外にやり、常に淡々と生き残るためにやるべきことをし、感情は邪魔とすら思っていた礼夜が、仲間が傷付いたら心配することができるようになって本当に良かった。
そして最後の最後、神の泉が新たな奇跡を起こしてくれたことにちょっと感動しました。
これからの明るい未来を感じることのできた良い話だったと思います。
350ページ弱あるのですが、面白すぎて本当に一気に読んでしまいました…。
さすが小中先生というしかない。
一巻で綺麗にまとまっているのですが、これは上下巻か、それか続きが読みたくなる……!
それぐらい読んでいて楽しい作品でして、世界観もしっかりしていて、王国の奪還、メイン2人の恋路はどうなるのか…ページを捲る手が止まりませんでした。終わり方もとても綺麗で、ラスト10ページぐらいはずっと涙目で読んでました。そして最後の最後で落涙。
なにより主人公のキャラが魅力的でして。普段健気受けばかり読んでるのですが、レイヤの様なかっこいい受けもいいですね。
挿絵も素晴らしかった! これは本当におすすめな一冊です!!
とても面白かった。とても面白かった。けど最後駆け足過ぎません?
ヴィダールが助かった後のイチャイチャ、ラブラブがない!読みたかった。
首都陥落での戦いや新王誕生の場面も急ぎ過ぎた感がいなめませんでした。
フレイが生まれ変わるくだりは感動的でしたが、みんなで育てて成長したとこも見たかったなーと。
なんで続編希望ですが、分厚い同人誌でも書いてくださらないかな。
文章、特に言葉と文によってすべてを描写する必要のある小説というものは、何をどのように書くかと同じくらいに、何を書かないかの選択がとても重要になってくるのだなあ、などと考えたりしています。
ものを書く人にとっては、その取捨選択はおそらく当然のことなのだと思うのですが、何を書かずにいるかを選ぶのはとても難しいだろうなと。
必要なことの説明が足りていなければ不十分なままで物語が進んでしまう。
かと言って説明が多過ぎると物語が滞るし内容が逆にわかりづらくなる可能性がある。
小中大豆先生は、その取捨選択が非常に巧みな方だと認識しております。文章が軽快でよどみがない。かつ、しっかりと物語中に引き込んでくださる生き生きとした描写の力。
だから、小中先生の書く小説が大好きです。
今作の礼夜にしてもヴィダールにしても、物語に描かれていない部分での色々な設定があったのではと考えたりもしますが、でもその描写を最小限にすることでこの物語の勢いと軽やかさが維持されているのではとも感じます。
この物語の、転生してから超スピードで王位奪還までこぎつけるとてつもないパワーと勢い、考えるより動け!的な礼夜の行動第一主義にもよく合っているように思います。
自ら憎まれ役を引き受けたり、ハッパをかけるために心にもないことを言ってみたりと、転生先が少年漫画だったとしてもやっていけそうな礼夜の明るさが良いですね。
どこに出しても心配ない、根っからの主人公キャラクターだと思いました。
面白すぎて一気読みしました…。
一冊で終わらせちゃうなんてもったいない!欲を言えば是非シリーズ、せめて上下巻とかで、もうちょっとじっくり読みたかった。
超劣勢から国奪還を目標に進んでいく過程で、色んなことをやっていくが、大きな転機になるイベント以外は大胆に割愛されていて、かなりすっきりさくさく進んじゃいます。メインの受攻キャラがとっても魅力的だけど、他にも近しい仲間で気になるキャラが何人もいたので、彼らについてももっとよく知りたかったし、主人公と仲間たちの絆を強めていったのであろう途中のイベントももっとたくさん読みたかったです。よく言えばくどくなくて良いのかもですが、個人的には長編ファンタジーとしてもっと長いことどっぷりじっくりこの世界に浸かりたかったなぁ、と残念に思いました。
とても面白かった。
裏社会で悪いこともして自分第一にお金を儲けて生きてきた受け。最後は部下に刺されて終わりかと思いきや異世界に召喚される。受けを呼んだのは自分と瓜二つの病弱王子。王子を亡命させるために着いてきた家臣達の行く末を頼まれて、成り行きで王子に成り代わることに。
初めは王子達の事情なんて知ったこっちゃないって感じなのに、自分が異世界で生き残るために家臣達と協力しなきゃいけなくなって、そこからどんどん事が大きくなっていく展開が面白かった。
自分と同じ顔なのに汚れなく愛されてきた王子を見て、自分の幼少期と比べてドス黒い感情が湧いちゃうシーンや、どんなに感情を鈍感にして過去のとこにしたって他人のちょっとした一言で過去の記憶が蘇って辛くなるシーンが切ない。どんなにポジティブに自分勝手に今を楽しく生きていたって幼少期の傷は尾を引き続けるんだよな。
自分だけでも生き残りたいと言う割に、自分の事を粗末に扱ったり露悪的に振舞って卑屈なことを言う受けの危なっかしさにもハラハラする。そんな受けの挑発的な言動に最初期はイライラしていた攻めだけど、そのうち怒るのではなく憐憫の顔を向けるようになっていく。
二人がようやく甘くイチャイチャしたなと思ったら受けは「自分は将来きっとこの男のために命を落とすだろう」とか物騒なこと考えてたりするのも好き。攻めも攻めで受けのためにすぐ死にそうな言動をするから、このフラグがどうなるのか最後までハラハラした。
溺愛モードに入った攻めの過保護なまでの深い愛情も良かった。いつ死ぬかもわからない状況だからこそ数日離れただけでも熱烈な再会になるのが好き。
半グレとして元の世界で死んだはずの礼夜は、自分と同じ顔をした王子フレイに召喚されて別世界へ。ヴィダールをはじめとした仲間たちとの信頼関係を築きつつ、フレイの遺志を継いで王位を盗る、成り上がりストーリーの面白さにページをめくる手が止まりませんでした。
生い立ちのせいで他人を信じられなかった礼夜は、はじめこそ険悪だったものの、次第にヴィダールに心を開くようになっていきます。穏やかに愛を深めるふたりのやり取りに癒されました。また、奇策とカリスマを活かしてどんどんと礼夜たちが領地を広げていく様子に、戦記ものを読んでいる気分になってわくわくしました。
はらはらしつつも夢中になれるストーリーものをお探しの方に、とてもおすすめです!
今回は王子の護衛騎士と王子に召喚された日本人のお話です。
王子の身代わりとして召喚された受様が
己と託された命のために最善を探し求めて辿り着くまで。
受様は子供時代、
金と男にだらしない母との貧乏暮らしで
環境的に正直さや真面目さは報われません。
中卒で働き始めると
母譲りの美貌も喧嘩で磨いた腕っぷしよりも
まずは金さえあれば強者になれると考えます。
合法と非合法の狭間で稼ぎ続けますが
半グレと呼ばれて暴力団とも繋がりができますが
上手くやり過ぎて古株の部下に致命傷を負わされ
ドブ川に身を投げることになります。
しかしながら息苦しさから水中でもがいていると
手を細い腕に捕まれ水面の向こう側に
受様に瓜二つの少年を見つけます。
次に伸びてきた別の手によって
受様は引き上げられる事となりますが
そこは中世ヨーロッパのような異世界でした。
受様にそっくりな少年はアルヴの国の王子で
受様を引き上げた男が攻様となる王子の護衛騎士です♪
この国では12年前に時の大臣親子が王位を簒奪
受様の母に懸想していた元大臣は受様以外の王族を弑し
反対派の貴族が大粛清されます。
しかし近年元大臣の健康状態が悪化
元大臣が亡くなれば王子が殺されるだろうと
王子は数少ない味方の手助けで伯母の嫁いだ国への
亡命を目指していると言いますが
王子の逃亡に手を貸した者達は
王家再興を願う者もいて一枚岩ではない状況な上
受様は王子の健康状態も気になります。
そして受様の懸念は現実のものとなり
王子は自分についてきてくれた者達の今後を
受様に託して儚くなってしまうのです。
果たして受様達を待ち受ける未来とは!?
亡き王子に忠実な攻様と亡き王子の身代わりとなる受様の
異世界転生ファンタジーになります♪
受様は自分の死期を悟った王子によって
この世界に召喚されますが
自分を支えとしている家臣達が命を捨てないように
彼らを護ってくれる存在を求めての事でした。
とてもできた王子様だとは思いますが
受様にはたまったものではなかったと思います。
それでも受様は王子の想いを捨てることなく
王子という支えを失った者達を死なすことなく
多くの者達が生き延びる選択をしていく事になります。
そもそも受様はイヤイヤ身代わりになるし
天邪鬼な策略家なので(笑)
口にする言葉は必ずしも本音ではありません。
それでも生きる事に執着する受様と行動する事で
攻様や臣下たちが徐々に落ちていく様子が
とても小気味良かったです。
攻様が恋に落ちた瞬間がイマイチわからなかったけど
攻様が甘くなっていく展開にニマニマさせて頂きました。
厚みの分、敵の最後はちょっと物足りない感じがしましたが
新たな命を見出す幕引きで読了感は良かったです。