モブなのに推しから愛されルートに入りました

mobu nanoni oshi kara aisare route ni hairi mashita

モブなのに推しから愛されルートに入りました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

153

レビュー数
4
得点
36
評価数
12
平均
3.2 / 5
神率
8.3%
著者
chi-co 

作家さんの新作発表
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イラスト
kivvi 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784041145838

あらすじ

悲運の公爵嫡男×転生者のモブ。推しの命は僕が守る!

大好きな小説「ファース物語」の推しキャラ・ラファイエットの通う王立学院の下級生・ラビィに転生してた主人公。
モブキャラではあるが、推しの生きて動く姿を遠くから眺めて、過剰な萌えの供給にラビィは幸せいっぱい!
しかし、親友である第一王子の暗殺騒ぎに巻き込まれ、ラファイエットが毒によって失明する未来を知っているラビィは、失明ルートを回避するために奔走。
ラビィの必死な姿にラファイエットも心を動かされ、モブなはずのラビィと心を通わせるようになって…?

表題作モブなのに推しから愛されルートに入りました

ラファイエット・セザール、公爵子息で物語の主役の親友
ラビィ、前世の愛読書の世界に転生したパン屋の次男

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

主人公は自称モブ

モブという存在が好きです。物語の脇キャラだからこそ見える世界!モブ視点からでしか得られない栄養がある、ような気がします。
タイトルに惹かれ、絵師様のイラストに見惚れ手に取りました。chi-co先生の作品は初読みです!

生前、大好きだった小説(公式でifストーリー盛りだくさんだった)の世界に転生した主人公。平民のモブ。とあることから推しキャラと知り合いに。
平民の主人公が、小説の最推しキャラと出会い、何やかんやありまして溺愛されるという流れでした。面白かったです!
主人公は原作小説を愛しており、推しが怪我したりする未来を知っていながらも、そんな推しも尊い!原作の流れを変えるなんてそんなそんな!と、「原作改変ダメ絶対!」派でした。ここがちょっと珍しいなと。
シナリオ改変してやるよ!(改変できたり、強制力でできなかったり)な流れのお話はたくさん見てきましたが、ダメ絶対派はまだ少ないのではないでしょうか。結果的に原作と現実、多少変化はあるんですが、そのたび顔色を変える主人公が珍しくて新鮮でした。
最後は開き直っちゃいますが、その気持ちの変化も納得の流れで。応援したくなりましたね!

9割モブである主人公視点ですので、推しであるヒーローの恋愛的気持ちの流れは彼の行動で察することが多かったです。主人公に触れてくるだとか、他キャラと接してると不機嫌そうにしているとか。
ここではもう好意を抱いてるのかな?と思う場面が多々ありました。その答え合わせのように、エピローグ前にヒーロー視点がちょろっとあります。
主人公は自分のことをちょっとかわいらしい顔立ちのモブ、みたいに思ってますが、そんなことなかったようでw
そうだとは思ってましたが、ちょっと笑ってしまいました。

主人公はあくまでモブ、みたいな立ち位置ですので作中で起こる事件に多少関わってもメインではありません。事が終わってから説明されたりが多いので、ちょっと物足りない感はありますが一気読みしちゃうくらいに面白かったです!
挿絵はどれも美麗でした。眼福!

2

「モブ」に徹したい主人公の葛藤

chi-co先生2ヶ月連続新刊発売!ワーイ
先月は「やり直しパラレルワールド」でしたが、今月は【推しの為なら世界を変える異世界転生BL】です。
推しの為に世界を変える系のお話が大好きなんで、迷わず購入しましたが…うーーん。
結果的には世界を変える為に奔走する訳ですが、今作の受けくん。ちょっと行動が遅いです。

いかんせん、この子は「モブ」なんです。
大好きなライトノベル世界へ転生し、憧れの推しとも出会えてハッピー⭐︎な受け君ですが、原作愛が強すぎるので「僕のようなモブが原作を変える訳にはいかない」と、一向に行動しない!
(まぁ、意図せずに色々と変えちゃうんですけど)

一方で「原作を変えたくないけど、推しを救いたい…」と葛藤する様子がコレ系の主人公では珍しくて面白い部分でもあります。

ただ、モブに徹する余り中々行動してくれないので、めちゃくちゃ焦れったい……!
早く動いてくれ〜〜〜と何度思ったことか 笑
特に、悪役令息キャラの第二皇子の悪堕ちを防げるのは主人公だけなので、早く救ってくれ〜〜〜と焦らされました。

そして、攻め様の変化が分かり辛かったです。
クールな無口男子の〝執着&溺愛変化〟にたいへん萌えましたが、あれ?いつの間に??感が拭えず。
後半の攻め視点閑話でやっと納得できましたが、どうせなら濡れ場の前に挟んで欲しかった……笑

主人公の覚悟が決まってからは一気に物語が進むので面白くなりますが、そこに至るまでが少し冗長に感じてしまったので、今回は〝萌〟評価に。

本人的には目立たない「モブ」でも、平民では珍しいプラチナブランドの美少年で、実際には全くモブじゃない設定が好みでした◎
また、サブキャラ達も沢山活躍していて、中でも毒舌な友人のベンジャミン君がお気に入りです!

2

恋愛面が薄く…

日本人男性として生きていた前世の記憶を突然取り戻した主人公のお話。
ただのパン屋の息子だったはずのラビィが、前世の記憶を思い出してからというもの、自分が生きる世界が前世で愛読していた物語の世界だと気付く…と、転生ものとしてはスタンダードな流れかなと。
こちらの作品ならではなところが、タイトル通りラビィは主役級の人物では決してないんですね。
愛読していた物語には存在すらしていなかったのかもしれません。
そんな彼が、ひょんなことから物語で推していた公爵家の嫡男・ラファイエットや、いわゆるやんごとなき身分の人々と交流していくことになります。

学院生活を送りながら、前世で熱心に読み込んだ物語で起こる悲劇的な出来事を回避させてしまうラビィ。
本当はストーリーを改変させるはずではなかったのに…となりますが、その人物が自分の目の前で生きていて、物語では描かれていなかった人間性を知ってしまったら、最悪の流れが分かっている身であればやはりどうにかしたいと体が動くのは仕方がないことでしょう。
ただ、ラビィはただの平民。
展開的にはよくある流れではあるのだけれど、名のあるキャラクターではなく、主人公が本来であれば名もなき平民だというのがこちらの作品の面白いところ。
なんというか、話は進んでいくのにどこか一歩引いた視点でものを見ている気分になるんですよね。
これがモブ視点ってやつなのかーと、ここは面白かったです。

ところが、肝心の恋愛面は唐突感が否めず萌えられず。
タイトル通りではあるのですが、ほぼほぼ王子たち関係でページが持っていかれているものですから、最初から愛される受けの図を想像すると頭を捻るかもしれません。
なので、攻めとの恋愛はややとってつけたように見えてしまうところがあり、うーん…盛り上がれませんでした。
あまり見かけないひねりの効いた設定は面白かったです。

2

手法としては面白いけど

chi-co先生の作品を読むのは「初恋の人のお嫁さんになりました。」に次いで2作目になります。最初に読んだ作品は物足りなかったのですが、こちらの作品は今ハマってるテーマだったので購入してみました。

だけど第一印象は変わらなくて、購入する時に迷った違う作家さまの作品を買っておけばと後悔しています。

手法としては面白いんですよ。異世界転生で現世は夢中になった小説の世界なので、本来ならチート故に推しの危機を回避する行動が取れる筈なんです。

ただ、このラビィって人物は好きな小説の場面を実際に目にしたい為に行動して、結果それが良い方に動いてしまってストーリーを変えてしまったと罪悪感を感じてしまうような人物なんです。傍観者としての意識が高くて、目の前の人物に危機が迫ってるのに全然動こうとしないんです。

なのであらすじを読んで購入した私は騙された感が凄くて、ラビィに嫌悪感しか感じませんでした。
こんな人物に惹かれるラファイエットも意味不明に思えてしまいました。

この2人より異母兄弟である王子たちの関係の方が萌えました。

本来なら異世界転生というアドバンテージを活かしてスカッとする展開が定番だと思うのですが、消極的な主人公がやっと最後に動いたと思うと、それさえも周りに黙って決行するという綱渡り状態でした。

敢えてこのような人物と展開にしたと思うのですが、好きなテーマなのにこれほど萌えなかった作品は初めてでした。

2

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