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usotsuki pretender
髪の表現にかなり癖があり、好みが別れるかも。
読み進めていると気にならなくなるので、序盤に“絵が…”と思っても最後まで読み進めて欲しい作品です。
プリテンダー=詐欺師
好きな人に好きになってもらいたい、仲良くなりたい。ずっと仲良しでいたい、好きでいてもらいたい。
そのため、情報を仕入れて、嫌いなものを好きといい、知らないものら予習をして、苦手なジャンルも好きという。そして年齢まで偽って。
本当の自分を隠し、相手の好みの人物になりきる。
そういう“詐欺師”さん。
千春と一緒にいたいから直(すなお)は本当に頑張るんです。
そんな直をどんどん好きになる千春。
そんなに上手く騙せるの?千春さん、そんなに簡単に好きになっても大丈夫なの?
と、思っていたら…千春の好きな自分は“偽りの自分”であることに罪悪感を感じ始める直。
最悪な事態に陥るのでは!?と思っていたら…
実は、騙されていたのは直の方でした。
自分を偽っていたのに気付いていたと。自分のために頑張ってくれていた直に惹かれたと。
千春の方が一枚上手でした。
直の好きなものもちゃんと受け入れてくれる千春さんでした。
よかったね、直。
と、実際のところ思いませんでした。
入院した時に年齢から芋蔓式に嘘がバレるのかと思ったら、そうはならなかったのは素敵な展開だと思いました。
自分のために無理をし続ける直を千春はどう思っていたんでしょうか…直が耐えられなくなって告白するまで気付いてないふりをし続けたんでしょうか。
帯に“嘘つきはどっち”とありますが、千春が気付いてる風には見えなかったので、無理を続けている直に対する罪悪感をもっと見せて欲しかったです。
そこが残念です。