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作家さんの新作発表
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鹿乃さんの描くヤクザものです。
いやー、さすが面白いです。とにかくストーリーが面白い。で、キャラが魅力的。
最近の鹿乃さん作品とは全体的な作風(絵柄ふくめて)はかなり違いますが、ストーリーテラーでキャラが魅力的なのは昔からだったんだなと思いました。
二組のカップルが登場します。
主役カップルは、昔ながらの任侠道を歩く若頭×見た目は怖いけど小心者の下っぱヤクザ。
若頭のほうが老けたオッサンなので趣味は分かれるかもですがw、魅力的な男でした。
彼に一途に惚れて付き従う下っぱヤクザくんは可愛かった。
もう一組も勿論ヤクザ同士のカップルなんだけど、こっちのカップルのほうが好きでしたね。
受けのキャラ設定が秀逸でした。奔放にセックスしてるんだけど、心の中では一途に兄貴分のことを愛してる受け。
すがるように誘ってきた受けを、拒絶した攻め。
攻めの気持ちも分かるんだけど、抱いてやれよ~!と思いました。
切ないです。
下巻に続きます。
1996~1997年に3巻で発行されたシリーズの再版版です。
鹿乃さんのコメントによると再版されるにあたり手直しはされなかったそうです。
この上巻に収録されているのは1~5話と『LIAR~ライア~』。
登場人物はほぼ全員裏社会の人達か夜のお仕事の人達ばかりで、主人公が身を置いている極道の世界一色と言っていいかと思います。
流石に服装や流行言葉に時代の古さを感じますが、この物語自体も新しい法律が出来て商売がやり辛くなった暴力団内部を描いていて、主人公や主人公が憧れる若頭も古いタイプの極道です。
シリアスな雰囲気が濃い作品ですが、このくらいの緊張感漂う方が裏社会モノらしいかなと思います。