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年下攻で、受がオカマ界(?)のアイドルという話。
なんか、一昔前の不良ストーリーそのまんまな雰囲気があります。首都高流すとか。他の族(チーム)に舐められるとか。メインCP以外の不良の…いかにも不良ですって風貌からも時代を感じます。
主人公吾妻たまきは、何故か暴走族グループのアタマをやっている。単車を転がすのが好きで、ついでにケンカも好きで、てきとーにやっていたらいつのまにかヘッドになっていたという…。それで良いのか主人公?
攻は、主人公にケンカを売ってちょっかい出しまっている沢村。特にどこかのチームに入るとか、そういう話は全く聞かないのでケンカを売られる理由が判らなくて主人公も扱いに困っている感じです。
よくは知らない間からだけど、全く知らないというワケでもない。そんな微妙な関係の2人だったが、主人公の秘密がバレて…急接近!
女装モノ、不良モノが好きな人なら、このコテコテした雰囲気でも楽しめるかなーと思います。不良の描写がね、本当にコテコテ。一昔前って感じでした。
「受けがどんなルックスでなんであろうが好き」
という意味合いでの包容力のとんでもなさという意味では出色だと思います。
オカマをやってる吾妻さんも暴走族のヘッドやってる吾妻さんもすきとか。
それ以外には特にやまもおちもない、という感じはします。秘密を守るかばらすか、という所に流れは集中しています。
ストーリーより面白いのはむしろ風俗面かも。当時は当然最新のイメージだったのでしょうけど、今読むともはや時代物のようなのです。
なにせ1994年の作品なので髪型とかファッションとかがいちいち懐かしいバブルの香り満載で、ある意味違う世界を見ているような面白さがあります。
表紙の絵はおそらく文庫本になるときに書き直したのでしょう、雰囲気がずいぶん違います。