虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3

nijiiro no ishi to akaude no kishi hana furu ouji no konrei

虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神86
  • 萌×29
  • 萌4
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
17
得点
481
評価数
102
平均
4.7 / 5
神率
84.3%
著者
尾上与一 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011184

あらすじ

生まれた時から肉体が維持できず、繭の中で一生暮らす運命──。けれどその繭が形を保てず崩れ始めた…!? 第二王子ステラディアースの生命の危機に、リディルに助けを求めたのは、お付きの騎士ゼプト。「あの方のためなら心臓を差し出しても構わない」と長年、一途に恋い慕い続けてきた男だ。大切な兄を救うため、リディルは愛するグシオンと共に、決死の覚悟で神域である虹の谷を訪れて…!?

表題作虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3

魔装武装国イル・ジャーナ国王
エウェストルムの王子でグシオンの妃

同時収録作品虹色の石と赤腕の騎士 花降る王子の婚礼 3

ステラディアースの騎士,27歳
エウェストルム国の第二王子

レビュー投稿数17

読了後震えた!全員の幸せ

シリーズ一気読み。無我夢中です。
気になっていたステラの巻。
ステラやロシェの生い立ちや現状を知ると
どれだけリディルが健やかなのかわかります。
赤腕の騎士というタイトルがセプトのことだとわかり
「絶望せずにいられたのはゼプトのおかげ」という箇所で涙しました。
ステラの生い立ちとゼプトの出会いでダダ泣き。
yoco先生の絵でまた泣く。(先生の作品は宝..)

イルジャーナの跡継ぎ問題も考えさせられました。
BLだからこそ切実な問題。
だけどお茶を濁さないのがすごい。
(前作も思った..)
尾上先生は恋愛だけでなく
政治、戦争、しっかり書かれているから刺さる。

前作に引き続き神の心臓をとりに行く。
四人(ヤエルも!)の
想い合う気持ちが神に受け入れられる箇所でまた
涙…誰も自分じゃなく愛する誰かのためなの。
よよよ..。そりゃ神様も許すて!

神の心臓のおかげでグシオンの武器問題解決。
ヤエルの雷王パワー満タンで跡継ぎ問題解決。
ステラの身体の外殻の形成ができて問題解決。

それでも余った欠片をみてリディルの息が止まる。
「ロシェの身体もこれで作れるのではないか‥?」
(それだーーーーーーーっ!)
希望の光に満ちた未来予想にて幕をとじました。

わーーーーっ
おとぎ話てきには本当の本当に
「めでたしめでたし」だった!よかった‥
この巻でみんな救われた感がある。多幸感!

この巻で終わりなのでしょうかね⋯。
・ロシェの体の顕現でニッコリ
・イスハン大喜びでイチャラブ
・ステラとゼプトのイチャラブ
は読みたいよーーーーっ!私だけじゃないはず。
・イド&カルカもちょっと気になるw
はあ..永遠に追っていたい作品になりました。

0

みんな頑張った。

 前巻に続き、今回もメインはリディルとグシオンの冒険譚でした。そこに、リディルの兄である第二王子ステラディアースとその傍使えの騎士ゼプト、リディルとグシオンの養子であるヤエルが絡んできます。

 兄のステラディアースは生まれつき体が病弱すぎて、第一王子のロシェレディアの作った繭の中でしか生きられません。その繭が壊れかかっていて、永久に壊れない繭を作るためには『神の心臓』なるものが必要でした。また、刺客に狙われたグシオンが呪いを復活させる呪いをかけられて、満月のときにだけ化け物になる呪いが復活したため、『神の心臓』の呪いの力によりそれを抑えつける必要も生じます。そのため、グシオンとリディル、ゼプトの三人で『神の心臓』があるとされる虹の谷に向かいました。グシオンが呪いを受けた際に梟のキュリもそれを受けていて、復活した過去の呪いによりキュリとヤエルの中身が入れ替わっていたため、実際はキュリの体を借りてヤエルも同行していたことになります。
 「四人分の勇気を見せてみよ」というのが、神様が提示した、石を持ち帰るための条件だったので、結果的にヤエルがいて助かります。
 四人がそれぞれ勇気を見せたため、無事に神の許しを得て『神の心臓』を持ち帰ることができました。繭ではなく、ステラディアースの体を作ったので、彼は部屋の外にも出られるようになります。

 今回もハラハラドキドキが連続する展開でお話は面白く読ませていただきましたが、ステラディアースとゼプトの関係は恋愛よりも主従の絆という感じで、グシオンとリディルにも、特に恋愛面での波乱はなかったので、萌えや切なさとしては少し物足りなかったです。

 グシオンが刺客に襲われたのも、国を乱して戦を仕掛けようという感じでもなさそうで、グシオンの呪いを復活させるためだけに刺客がポッと出た感じだったので、ストーリー都合に思えてしまいました。
 キュリが過去に入れ替わりの呪いをかけられていて、それが復活したせいでヤエルと入れ替わったという推測も、それを疑うエピソードやどうやってその呪いが解かれたのかは書いてなかったので、唐突に思えました。

 個人的には、中身がキュリのヤエルに側近コンビのイドとカルカが振り回されているのが、今回の一番の萌えポイントでした。

0

ステラ兄さまの幸せターン待ってます。

花降る~シリーズなので、メインはリディルたちであることはわかってはいたのですが...
ステラ兄さまの境遇を見てきたので、ゼプトとの幸せな日常を読みたくて仕方がありません。
繭の中でのやりとりもかけがえのない物だったと思いますが、存分に陽の下で触れ合えるようになったのですから...
そういうお話を期待しながら待っております。

物語としては、1・2巻と続いてきて解決されなかった出来事が、ぐぐっと前に進んだ形でした。
皆と自身の幸せのために、必死に考えるリディルは賢くてかっこいい。
そんな彼の王グシオンは、望みを抱きながらも最後は自身を犠牲にしようとしてしまうくらいに、大きな優しさを持ってリディルを支えています。

お互いを想い合って支え合って、とても良い相性の2人。
息子のヤエルはすくすくと成長していて未来が楽しみ。

きっと続きが読めるのだろうと予感させる終わり方だったので、今からわくわくしています。

1

騎士が想定外

花降る3なので、騎士?イド?「私は文官です!」と言いながら、無理やりバトルに駆り出されるのかwwwなどと思っていました。ステラ兄さまの騎士だったとは!腕を赤くして、主の為に命懸けの忠誠を尽くす。いやもう最高ですね!
もちろん、グシオン王&リディルさまの愛(とバトル)も、良き♡そして今回はキュリ・・・と思ったら・・・
これら、予想外の緊張感、バトルロマンチックファンタジー!さすが尾上与一先生!今回も楽しかったです!そして続きが、楽しみです!!!
・・・そして、小冊子。あのーーー、ステラ兄さまに、説明はきちんといたしましょう。ねぇ・・・ゼプト頑張れ・・・

4

続きを早くお願いします~(人>ω<)

大好きなシリーズなので、続編を楽しみにしていました。
武強国イル・ジャーナの王グシオンと、魔法国エウェストルムから嫁いだ第3王子のリディル。
数々の試練を乗り越え、今では皇太子にヤエルを迎え、仲睦まじく過ごしていた。
そんな時、リディルの兄ステラディアースの唯一の騎士ゼプトより手紙が届く。

魂の膜がなく、儚い存在のステラ。
唯一の住処だった繭が崩壊し始め、助けを求めてきたのでした。

今回はステラ兄様の話なのかな、と思っていたのですが、それだけではなく。
リディルとグシオンを襲った困難と、ステラの繭の再生とを絡め、今回もページをめくる手が止まりませんでした。

ステラの傍で誠心誠意使えてきたゼプト。
彼の献身ぶりがよかった。
あくまで使える側としての節度を保ちつつ、どうしてもその存在を諦められない、という強い想いがいい(*^^*)

もちろん、リディルとグシオンの変わらない相思相愛ぶりも素敵(≧▽≦)

今回もたくさんの好きだなぁ、がありました。
4つの勇気にきゅんですよ。
それぞれに見せた勇気が、らしくて響きました。

魔法使い同士の話し合いにクスリとして、ステラの願いにホロリとして。
ステラとゼプトが抱き合えたシーンは、yoco先生のイラストもあって、感動シーンでした。

まだ解決してない謎があるままだよな、と思っていたら、続きになるのか~Σ( ˙꒳​˙ )
3兄弟で抱き合えるのを楽しみに待ってますね(*^^*)
できれば早めに続きをお願いします~(人>ω<)

7

つ、続きを是非…

大好きな花降るシリーズの最新刊です!
このシリーズ、本当に美しい…情景が浮かびます!映画かアニメのように、頭の中に映像が浮かぶ感じがします。
今回は2番目のステラ兄様のお話でした!
2巻でちょっとだけ登場してましたが、儚くて世間知らずでお城オタクなステラ兄様に会えてとっても嬉しかったです。
イル・ジャーナ皇帝ご夫妻もアイデース皇妃も相変わらずの大活躍…はらはらドキドキして最後まであっという間に読み終わりました!
イスハンがスヴェントヴィト手にしてるから、グシオンも神の心臓手に入れないとなーと思ってたのですが、この展開は…この呪いは…いいのか悪いのか…でも、グシオンのトラウマが軽くなったと思うのでよかったのかなぁ…
ラスト!こ、これはイスハン、期待できるのでは?頑張って!リディル!
ステラ兄様のこの先と、アイデース皇帝ご夫妻のお話も読みたいです!

13

1番難しい魔法

つい先日積んでたこのシリーズを読み始めたらもう夢中になりすぎて夢に出てきました。すんごい世界観。どうしてこのような設定を思いつけるの?と驚くばかりです。作家さんは本当にすごい。
こちらは3きょうだいの2番目のお話。1番この世に生存しつづけるのが難しいから、どうやって留めておくのだろうと思ってハラハラしました。繭って、繭自体が脆いのに、その中の人が更に脆いって怖い怖い。
途中、呪いが発動して大事な子と大事な存在が入れ替わっちゃうところは、何事もなくて良かった…と胸を撫で下ろしました。yoco先生の挿絵が物語の世界観にぴったり合っていて、挿絵が他の方だったらここまでハマらなかったかもしれないなと思うほどです。
グシオンとリディルCPも好きですが、イスハンとロシェCPが1番好きなので、少しでも出てきてくれて嬉しかったです。

12

確かな文章力

尾上与一先生って凄い作家さまだと思うんですよ。とは言ってもこのシリーズと「初恋をやりなおすにあたって」くらいしか読んだことがないんです。
でも類い稀な文章力を持った作家さまだという事だけは分かりました。

しかも構成も素晴らしくてご都合主義的に単純にお話が進まないところと、ファンタジーという世界の情景を匂いや風の流れと一緒に伝えて来る力が凄いです。

そしてグシオンやリディル、ヤエルの言葉遣いがそれぞれのキャラクターの魅力になっているのも特徴だと思います。

今作ではリディルの兄である第二王子ステラディアースとお付きの騎士ゼプトの強い絆を知ることとなり、ステラの命の危機とグシオンを狙った脅威から彼を救う為に「虹の谷」を目指すことになるんです。

「虹の谷」に向かうと決めるまで何回泣かされたことか!www

イスハン王と長兄のロシェレディアの時よりも泣いたかもしれません。そのくらいステラとゼプトのお互いを思い合う気持ちが切なかったです。
プラトニックなところが激萌でした。

そして、最後にリディルがとあることを思った時点で終わってて、その辺りが凄く気になるのとステラとゼプトのその後とか、グシオンを狙った犯人と黒幕もそのままなので続きが早く読みたいです。

だいたい1年毎に新作が出てるみたいなので、来年の夏頃には読めたら良いなと思います。お願いします!

15

四巻目は「兄の繭」修復

次兄の命を守る「繭」の修復は、簡単な作業じゃない。
でもリディアは困難を越える度に魔女のランクアップを果たす、凄い人。

★「花降る王子の婚礼」シリーズ4巻目。全部挿画はyoco先生。
私は電子版で全部購入したけど、紙版で揃えたら、表紙の楕円の中の構図を楽しめる・・揃えたい。

①花降る王子の婚礼: 雷王グシオンxリディル
②雪降る王妃と春のめざめ :雷王 グシオンxリディル
③氷雪の王子と神の心臓:イスハン王x大魔法使い・ロシェレディア
④虹色の石と赤腕の騎士:騎士ゼプトxステラディアース 

魔法国の王子は、性別不肖の「魔女」として他国に嫁いでいる。
 ロシェレディア:長男・・魔力が強すぎて幽閉されて育つ・体を失い意識体
 ステラディアース:次男・・体を維持する「魔力の繭」の中で育つ 恋人は騎士
 リディア:三男・・魔力を母が封じ、普通児として育つ。魔力復活・大魔女に。
末っ子のリディアは 母や兄、色々な人の助力を得て、困難を越えている徳がある人。 

7

色んな愛のカタチが花咲く逸品作

今巻が発売されるに当たって、今まで読んでいなかった既刊分2巻を含め3巻まで一気読みしてきました。
巻を追うごとにどんどんその世界観に引き込まれていく素晴らしいシリーズ作品。毎度の読後感が最高です。

今やBLにおけるファンタジー作品に魔法要素はメジャー化しつつあり、やり尽くされた印象すらあるんですけど、この作品の世界は、王道の部分もありかつ斬新さも兼ね備えたオリジナリティに溢れ、魅力ある設定と見応えある場面展開が絶品です。
ストーリーの行方が予期できないドキドキ・ハラハラの感情面に訴えかけてくる内容と構成が見事。ファンタジーならではのスケールの大きいシーンと、神秘的で繊細なシーンのコントラストもまた非常に画面映えしていました。


このシリーズは、グシオンとリディルのBLという枠に捉われず広い見方が出来るのが面白いですね。
1巻こそ2人の物語に終始していましたが、2巻はリディルの一番上の兄・ロシェレディア、3巻はリディルの2番目の兄・ステラディアースにスポットを当てた物語展開になっています。
主線はイル・ジャーナ国のこと、リディルとグシオンのことですが、リディルたちが抱える問題解決にリディルの兄たちが関わってきます。

リディルたちの話でありながらも、兄たちの物語にもなっているんですよね。オムニバス調の形式をとったロシェレディアとステラディアースのそれぞれの愛のエピソードがなんと素晴らしいことか…。
今巻は一番のミステリアスな存在だったステラディアースのお話だったので、感慨深く読ませて頂きました。
はぁぁーー…切なくて悲しくて涙出ました…

ステラディアースの生き様、置かれた状況があまりにも過酷過ぎて心痛めずして読むことができませんでした。ステラディアースに纏う悲壮感の中において、彼に付き従う騎士のゼプトとの信頼と献身が非常に美しく描かれています。
一点の曇りもない、想い想われる2人の静かな恋心に私の気持ちは大きくそして激しく揺さぶられました。


グシオンとリディルに降りかかる国難を乗り越えながら進んでいくストーリーは、グシオンとリディルの夫婦愛の話に留まっていないのがこの作品の奥行きの深さだと思います。今巻は特に色んな愛の姿が露わになっていました。
グシオンとリディルの夫婦愛、ヤエルも加わった家族愛、嫁いでいっても絆が深い兄弟愛、慈愛と献身に満ちた主従愛……どれもが素晴らしかった。

2巻でも思いましたが、リディルたち兄弟を中心にした大きなファミリー感が良いですね!
婚姻によって国と国との繋がりが広がり、そして義弟・義兄の関係がすごく良好。シーンとしては少ないですが、家族でワチャワチャッとしてるとこなんかはホッコリさせてもらいました^ ^
国レベルでも、個人レベルでも困ったときにはすぐに手を差し伸べ助けに行くフットワークの軽さもテンポが良くて大いに楽しめました。


毎度スッキリ終わる読後感良しな作品ですが、完璧に見えるエンディングの中に少しだけ不完全さを残した終わり方が、次へのストーリーを予感させます。
この世界の魔法は完全無欠のシロモノじゃなく、大魔法使いの称号を以ってしても無理難題な課題があるから面白い。大魔法使いになることがゴールではなく、むしろそこからが始まりというかね。大魔法使いだからこそ直面する課題の難易度が上がった気さえします。

リディルの修行物語のような側面もあり、彼の成長を見届け応援するのもこの作品の推しポイントかな。この作品を彩る色んな愛の形を堪能しながら楽しんで欲しいと思います。

13

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