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ashita ame wa furanai
大人しいゲイの大学生と年上の彼女がいる同級生。
お話はゲイの子の視点中心に進むのですが、この子の心情がとっても切なかったです。
20才なんですが、多分子供の頃からとてもおとなしくて、好きになるのは同性の子ばかりだから告白も出来なくて、当然のことながら今まで付き合ったこともない。
好きな人を見ているだけで満足してしまう、もう多分それが当たり前のことになってるような彼の心境はよく分かるので、お話にとても入りやすかったです。
香坂が小野田に沢山傷つけられるのですが、バイト先の店長やマネージャーがいい人達で、香坂を支えてくれます。
何度傷つけられても自分の気持ちを大事にしようとする香坂は芯ではとても強いと感じました。
先程挙げた脇キャラも魅力的なんですよね。それぞれ人生経験を一杯してきているような人たちで、この人達のお話も読みたいと思いました。
香坂は馬鹿です。酷いやつです。
もともとゲイの小野田が香坂に片思いしているところからお話は始まります。
酔っぱらって、部屋に泊まってと、よくある流され方でSEXまでしちゃいますが、香坂に彼女がいることを知っている小野田は、その後も想いは変わらないものだから、流されるまま辛い関係を続けます。
香坂は小野田が自分を好きなことを知っているのに、今までどおり自分本位の生き方なので、その時の気分で彼を抱きます。自分が恋愛感情を持っているなんて気付かないんです。挙句の果てに「面倒に巻き込まれた」なんて言い出す始末。
それでも小野田は一人じゃありません。アルバイト先のダイナーの店長やオーナーがゲイなので、色々と気にかけてくれるわけです。そこが救われる部分だと思います。
最終的には香坂が恋愛感情に気付いて、一件落着なんですが、そこに至るまでがまた「馬鹿じゃん!」な香坂です。それなのに好きなんだね。理屈じゃないんでしょうね。
居心地の良さから考えたら、店長の方が大人で、よっぽどいい男なんだけどな。
ま、描き下ろしでこき使われてるからいいか。
広川氏の絵柄は、線が細い感じであっさりして見えますが、体の動きが自然な感じで、エッチシーンはよくあるシチュエーションだけじゃないし、無理を感じないし、シャツを脱がせるシーン一つとっても色っぽいです。
昔懐かしい感じの画風が好きだなぁと思いながら読みました。苦手な方も居そうですが、クセはないので読みやすいかと。ちなみに表紙イラストの金髪メガネくんはハーフ…などではなく地味で控え目なドジっ子(受)で、茶髪ロン毛のほうが派手で遊び人のモテ男(攻)です。
お話は、これまた昔懐かしいというか王道展開というか。ゲイであることを自覚して片想いばかり繰り返してきた香坂は、大学の同級生である小野寺(実はバイ)にゲイバレして彼と身体の関係になったものの、一方通行の想いが苦しすぎて別れを告げます。小野寺はモテるが故に傲慢で自分勝手な男ですが、香坂の一途さに絆され、やがて――というお話です。
20歳なのでしょうがないのかもしれませんが、主人公二人が人間として青い…というか底が浅いんですよね~。周囲の人を巻き込んで大騒ぎして、まさに「青い春」と書いて「青春」だなと思いました。当て馬(?)ポジションの石倉マネージャーがオトナで素敵でした。
先が読める展開で「もう一捻り!」と感じたので評価は「萌」です。
正直読んでみて、攻めは屑で最低男だと思いましたし、
読み返してみたらもっと酷い印象になり、
挽回するどころか悪化させてくれたので、
本当にこんな攻めで良いのかと受けに問い詰めたいです。
受けが本当に健気でいじましいので、
読んでいて泣きそうになりました。
酷い男にはこういう良妻が付きものですが、
ここまで心をかき乱されたのは
少女漫画の煮え切らない展開以来でしたねw
この話の攻めは、酷い攻めが数多存在するBL界で、
わたしの中のワーストを塗り替えてくれました。
なぜなんでしょうか、もっと酷いことをして、
最終的に改心しなかった攻めもしょうがないなあと
愛せるんですが、こいつは本当に何度期待させ、その期待を
裏切ってくれたら気が済むんでしょうかw
女の人絡みだからでしょうか?
女の人と付き合っていて、その浮気に利用されたからでしょうか?
受け至上主義なところがあるので、
煮え切らないところに、読んでいていらいらしちゃいました。
途中に受けを慰めてくれるバイト先の先輩が出てくるので、
何度乗り換えろと思ったことか・・・。
攻めとは比べようもない位格好良くて
凄く人間が出来ている(据え膳的な意味で)ので、
是非とも幸せになってほしかったです。
番外編で少し彼の過去を知ることが出来るので、
先輩好きとしては嬉しかったですね。
言葉選びが秀逸なので、読んでいて心が揺さぶられる
ワードばかりでした。特に好きなセリフは受けの
「誰にも言わずに、大事に大事にしておけば良かった。
そうすれば、最後まで守っていられたかもしれないのに」
という言葉です。攻めに踏みにじられるくらいなら、隠していれば
よかったという切ない心情が表れている言葉だったと思います。
決して攻めを責めない良い受けでした!
しかし、私は絶対に攻めを許しません。
受けが許したとしても、私だけは絶対に許しませんw