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kenja to chouai no tsubasa
『賢者とマドレーヌ』との出会いから約1年ほど。初めて読んだときは衝撃でした。
ストーリー、設定、キャラクター、イラスト……全てにおいて最高峰レベルの神作品。ド肝抜かれました。
早く続きが読みたいと切望していましたが、ついに続刊『賢者と寵愛の翼』が発売と聞いて狂喜乱舞です♪
今後も年に1冊ほどの発売ペースになるのか分かりませんが、同じく年に1回やってくる自分の誕生日より発売日の方がテンションが上がっています(笑)
待ちに待った続編はというと…やはり神でした。
す…す…素晴らしい〜〜〜!
前巻からのバトンを見事に引き継ぎ、更に見せ場てんこ盛りのストーリー展開です。読む手が止まりません…っっ。
読み始めたら最後。この世界に堕ちます。
時間も忘れて没頭してしまうこと間違いナシなので、読む際は何の用事も入れないことをおススメします^ ^
今作は、アカーシャの未来について切り込んでいくことがメイン。そこに孕む問題を解決するため、ユーエンを始めとするソモンたちが奮闘していきます。その足掛かりとして、ユーエンはルドゥラの住む岩山に赴き、アルダ試練に臨むことになるのですが……これは簡単に言うと、ルドゥラのアルダとしてユーエンが相応しいかどうかを空の民全員で審査するみたいなこと。それが3次試練まであります。
このテストがめちゃくちゃ面白い!
ユーエンが最高です。カッケ〜です。
ルドゥラのアルダとして認めてもらうため、ボロボロになりながら頑張っちゃう姿には感動…。いつも取り澄ました彼が身なりも心もグチャグチャになるほど、ルドゥラを想う気持ちに胸がアツくなりました。
この試練ターンは、ユーエンの魅力がギュッと詰まっています。彼に課せられた試練をハラハラドキドキしつつ応援しながら読んで下さいね。
物語全体としては、このアルダ試練のウエイトが高いですが、もう一方で明晰と秩序の炭探しの旅も同時進行で進んでいて、こっちの旅道中もユーエンの試練に負けず劣らず面白いです。
相容れない彼らの関係にも何やら動きが起きてきて、興味深い流れになっていくので別の楽しみが増えました。(ムフフ)
あっちこっちで見逃せない展開ばかりで忙しいけど、それだけ見どころが満載ということ。個性的な人材がたくさん揃ってるんですから、当然といえば当然ですよね。
まだまだ作品は続いていきそう。なので、完結のときまで見届けていきます♪( ´▽`)
今巻はアルダ試練がユーエンを肉体的にも精神的にも苦しめましたが、この試練はユーエンに色んなことを学ばせたような気がしました。
ルドゥラのアルダとして認めて貰う、いわば自分やルドゥラのためのって感じの試練でしたが、彼が今まで見えてこなかった最下層の民たちの問題に向き合うことが、実はユーエンにとっての本当の試練だったのかも知れませんね。賢者としても、アカーシャに生きる1人の人間としても、この試練はユーエンにとってアカーシャの現実を知る良い経験になったと思います。
この作品はBLだけじゃなく、階級差別問題や環境問題といった社会問題が絡むストーリーになっているのも大きな見どころで、今後追及が深くなっていきそうで楽しみです。
(もちろん1番は、ユーエンとルドゥラの愛の育みではありますが^ ^)
今巻もどっぷり作品の世界観にのめり込みました!2人の行き着く未来の姿やアカーシャの行く末を想像し、読後の余韻に浸るのもこの作品の魅力の1つですね。
2人で1つ、"私の半分"だと愛を囁く彼らの深くて一途な至高の愛に浸った一冊でした(*´︶`*)
はー…すごく面白かったです。
ワクワクもハラハラもドキドキも萌えもたっぷりです。全部あります。
ソフトカバーの大判サイズに上下段組280P超のボリュームだというのに、物語を読み進める手が止まらず時間を忘れて没頭して一気に読んでしまい、ページが残りわずかなことに気が付いて「ああ〜!終わらないで〜!」なんて思ってしまいました。
シリーズ第1巻となる前作は、アカーシャという知らない世界の特殊な世界観に身を任せながら物語を楽しむ、言わば導入編といった印象があったのです。
BL作ではあるけれど、その辺りは少々物足りなかったと言いますか、この壮大な世界を語るには今の段階でBL描写を入れすぎてもバランスが悪くなるのだろうなと読みながら思っていたものですから、次巻では一体どんな味付けになるのだろう?と期待大の状態でページをめくりました。
2巻、すごいです。期待以上の胸躍る面白さと、前作で物足りなかった萌えの部分が詰まりに詰まっています。
読みたかった以上のものがここにありました。
前作でお互いの半身のような存在・アルダとなったユーエンとルドゥラ。彼らのその後の関係、ユーエンが見たアカーシャの未来の姿が気になるところで終わっていましたが…いきなり惚気から始まる今作。
もう私は序盤で完全に掴まれてしまったのです。2人の空気感が新婚のようでもあり、長年連れ添った間柄でもあるような絶妙なさじ加減の良質な萌えの塊だったものですから。
大きいと小さい。身長・体格差がある大柄なユーエンの膝の上にちょこんと乗っかったルドゥラがマドレーヌを食べるんです。こんなの、こんなのかわいいったらないですよね!
そんな2人が今回挑むのは、ルドゥラのアルダとして空の民達に認めてもらうための3つの試験。
ユーエン奮闘記とも言えるこの3つの試験がどれも面白い上に、ユーエンの魅力とルドゥラへの強い想いを再確認出来たり、空の民達と森の民達の暮らしぶりと人となりまで分かる素敵なエピソードだったんですよ。
そして、この試験の合間に挟まれるようにして「明晰」と「秩序」ペアの白炭探し珍道中も描かれていきます。
良いところで次パートに続く!と交互に進むからなのか、じわじわ焦らされている感覚になってくるのが気持ち良かったです。
相性としては最悪な2人の関係がおやおやおや?と、ちょっとしたことがきっかけで変化していく。
この2人の今後もどう転んでいくのかが楽しみになりました。なんとも面白そうな組み合わせじゃないですか?
2巻を読み終えて、「知らなかったを知る」「変化」のエピソードが非常に印象的かつ魅力的な巻だったなあと感じています。これが流れるように自然に描かれているのが榎田先生の上手いところですよね。
今作で知らずにいたことを少しだけ知ることが出来たユーエン達ですが、アカーシャという世界は壮大です。きっとまだまだ知らないものだらけなのではないでしょうか。
今後彼らがどんな未来へ連れて行ってくれるのかを楽しみにしつつ、もう少し読み終えた余韻に浸りたいと思います。
発売日まで、暇さえあれば明晰と秩序のことを考えてました。
意外な二人だったのと、受攻が想像つかなくて!
なので感想もこの二人に偏ってます。参考にならないレビューでごめんなさい…
もう一刻も早く読みたくてウズウズしてたんですけど、無事に読むことができた今も続きが気になってウズウズ止まらず。
ちなみに読み終わった後も明晰と秩序の受攻はハッキリしませんでした。でもどっちでも可愛いな〜
!!以下ネタバレ(若干)!!
水と油の二人、初めはも〜全く気が合いません。一巻の出来事から明晰は秩序を警戒してるし、秩序も明晰のことが嫌いです。
でもこの人達、そもそもお互いのことを表面的にしか知らなかったんですよね。
きちんと向き合って会話したり、旅の間のトラブルに対処したりするうちにお互いの新たな一面を見つけていくことになります。
ちょっとずつ距離を縮めつつ…あんなことやこんなことがあり…からの八章!
八章は本当にハラハラしながら読み進め
ました。
秩序と明晰の距離が縮まって秩序が仲間に…はならないか〜そう簡単にはいかないか…
秩序はアカーシャで一番賢い(らしい)明晰に
” 明敏”と言われるくらい聡い人なんです。
なのにニウライが絡むと思考停止してしまうんですよね…
そうなってしまうくらいの経験を幼少期にしていて、
不安定だからこそニウライに縋りすぎてしまうのかもしれません。
そこから不安になりつつ読み進めた243頁(確か)が個人的に突き刺さってしまって…!!
是非本編で読んで欲しい…!ので内容は書きませんが、読んだ後とても平静ではいられませんでした。
また二人のことしか考えられない日が続くんだきっと……
あまり小説読まないのに1巻の続きが読みたくて読みたくて電子派なのに配信待ちきれずに紙本買って読みました。面白い、面白い!本当に面白い!小説ってこんなに面白いの?物語に没頭できる!自分こんなにファンタジー好きだったっけ?というほどのめり込みました。ファンタジーだけど現実的で地に足がついた話って感じなのもいい。ファンタジー感と現実感とBL感をうまく融合していて飽きないし、に凄惨な感じじゃなくてあくまで清いのが好きです。全体を通して絶対的に美しさがあって読んでて気持ちがいい。
賢者がアルダとしての試練を受けるんだけど、予想外の試練だったし、あの美しい賢者が汚れたり怪我したりボロボロで…いい。ちゃんと身も心もボロボロになる感じが伝わってきました。ユーエンの中に氷のような理性、賢者としての使命、燃えるような愛が両立していて、理性の上に温かみがのったニューユーエンをこれでもかというほど見せていただき感動しました。
ルドゥラは愛らしい、強く気高いんだけど、愛らしい。寵愛されつつあくまで二人は対等だという感じがいい、尊い。美しい。睦あいも激しくも美しい。
2巻での一番のえ?は明晰とあの人なのですが、おお、まじか?ここ?なだけじゃなく、この二人が毒になりそうで怖く、ストーリー展開が上手いなあと思いました。
明るいだけでも暗いだけでもない、不穏を抱えながらも青い空が見えるアカーシャと森と岩山!続きが楽しみです。あ〜どうなっちゃうんだろう!!!
前作「賢者とマドレーヌ」の続きです。
前作で無事思いが通じあったユーエンとルドゥラですが、真っ直ぐな2人はユーエンがルドゥラのアルダ(唯一)としてふさわしいと認められるよう、岩山へ…。
そこで3つの試練がユーエンに待ち受けるわけだけど、3つめで大きく展開を見せて。もしかするとこれが水問題への大きな布石になるんじゃないかという展開でとてもワクワクしました。そしてピンチのユーエンを救いに来たルドゥラのカッコいいことと言ったら!
片や、水問題の別の解決の為にと遠出をした明晰と秩序にも美味しい展開が待っていました。前作ではすごーく嫌な奴だった秩序。今作でその生い立ちが明かされるのですが、不憫好きにはたまらない過去が明かされます。
ユーエンが仕えるニウライとは何者なのか、神なのか悪魔なのか…ちょっと懐疑的にも読んでしまいます。そんなこんなでまだまだ続くわけですが、もう既に続きが読みたくてたまりません。
「賢者とマドレーヌ」続編。
空の民にルドゥラのアルダ(半身)と認めてもらうためユーエンは岩山へ向かい、ひとりで3つの試練を受けます。ひょうひょうとその試練をクリアしていきますが、3つ目の試練で岩山から森の民(アラズ)のいる森へ落ちてしまいます。
そこでもまた苦難が待ち受けていて、さらにボロボロになってしまうユーエン。それでも「ルドゥラにまた会いたい」と戦います。
今回の森の中でも森の民や小さき方との新しい出会いにより、ニウライの予言した世界破滅の未来に抗うユーエンの力になりそうです。
前作のタイトルの「マドレーヌ」は話さないルドゥラの呼び名として、好きだったマドレーヌから。アメリカとかでは愛する人を「ハニー」とか「パンプキン」とか甘いもので呼んだりするのでとてもかわいいタイトルだと思っていました。
今作の「寵愛の翼」はもっと愛が深くなっています。寵愛は「家の中に入れるほど、大切にされている龍」のこと。そして翼龍に愛され乗り回すルドゥラの翼は大きすぎてどんな家にも入りきらない。でもユーエンは【風読みのソモン】として、その翼に似合う果てしない空へと飛ばす風になってずっと一緒だと愛を囁きます。
とても素敵なシーンがたくさんありましたが、一番好きなのは髪の毛を触るところです。
髪に触れていいのは家族とアルダのみ。ユーエンの髪の毛を結ってあげるルドゥラ、普段結っている髪をほどいてユーエンの上で乱れるルドゥラの髪に指を這わすユーエンなど、とても素敵な表現があり脳内で自分が想像する限り頑張って妄想しました!
漫画と違って直接的じゃない官能ってやりたい放題なのですよね、それはもちろん榎田先生の素晴らしい文章力ならではですが。
今作では登場人物皆が成長します。ソモンは100歳前後ですが、それでも未知の気持ちに気づいたり、身体が成長したりします。ユーエンは初めて嫉妬を経験し、その様子はとてもかわいらしかったです。
思いのほか進展したのは明晰と秩序の関係でした。そりが合わないふたりの旅。ふたりきりでだんだんと互いの過去や行動、考え方、そして相手いいところ・かわいいところに気づきます。
ふたりがどう変わっていくのか、ぜひ読んで楽しんでください。ケンカップル?ツンデレ?2組目のカプ確定です!
秩序が明晰の背を超えそうなので、(わたしの中では)攻めの秩序の背の方が低くなる!めっちゃ萌える!!と大喜びを勝手にしています。
きっとシリーズになってまだまだ続くはずです。
明晰と秩序の関係がどう進展していくのか、タオと空の民、小さき方や森の民、そしてニウライの本当の目的はなんなのか。次巻がとても楽しみです。
文善やよひ先生の表紙・挿絵は今回も素晴らしく、やっぱりやよひ先生の作画でコミカライズをしてほしいな!と熱望しています。
前作のレビューで明晰の話が読みたいみたいな事書いてたら今回きましたよ。
お相手は秩序とは思わなかった。
今作はユーエン&ルドゥラ、明晰&秩序のお話が交互に出てきます。
1作目である前作は世界観を掴むまでにファンタジーが得意ではない私はまぁまぁ時間が掛かったのですが、今回は知った上で読んでるのでスルスル読めました。
お話としては、噛み砕いていうと二つの大きな流れ
①晴れてカップルになったユーエンとルドゥラ。
ルドゥラの故郷のみんなにユーエンが伴侶として認めてもらう為の三つの試練を受ける
②ユーエンが知ったこの先の世界で汚染水のせいで亡くなる人が増加してしまう。それを回避する為には綺麗な水の確保が必須。各箇所に大きな濾過装置を設置したい考え。濾過装置に使う良質な炭を作る技術を持つ炭職人に会いに明晰と秩序が旅に出る
どっちの話もどうなるの?と面白く読み進めてしまいます。ユーエンって本当にナチュラルに聖人なのよね。好感度高過ぎる。そりゃ賢者に選ばれるよ。
2つ目までの試練はなるほどねーと思う内容だったけど、3つ目はちょっとなー、と思っちゃった。
あれは危険すぎるわ、配慮が足らなさすぎる。
明晰と秩序のお話は、秩序の生育環境が不憫でした。あれは自分に厳しく人にも厳しくなってしまうし、性に対して罰する気持ちが強すぎるから今後どう進んでいくんだろう。秩序は今回両思いってほんのり気付けたと思うんだけど、明晰は片思いって思ってるよね?あの人素直だけど鈍感そうだからなぁ。癒しがナイスアシストしてくれたりするんだろうか?
秩序成長期みたいだし、次巻ですっかり見た目も変わってしまってるかもしれない。
私は明晰×秩序だと思ってるけど、ひょっとすると秩序×明晰なのかも!
意外性大好きなので、どっちの組み合わせでもお待ちしております。
あとがきで、「みなさまだったら、アカーシャでなにをなさるのでしょう?」って先生が質問なさってましたが、私は食い意地が張っているので、みなさんの好物を持ち寄っていただいてのお茶会に参加したいです。明晰の好物の【干し杏の砂糖がらめ】は普通のドライフルーツとどう違うんだろ?って思うし、もちろんルドゥラのオススメのマドレーヌも食べてみたい。
先生買い。マジで面白いのでファンタジー好きな皆さん、是非買ってくださーい!ある理由により神寄りの萌2にしました。本編280頁弱+あとがき。続きもので、前作読んでないと面白さ半減だと思います。是非1作目から。タイトルは攻めに対する怒りのコメント。
前作で心を通わせお互いに「半身」であると認める仲になった賢者(風読み、ユーエン)とルドゥラ。岩山に住むルドゥラの一族のみんなに認めてもらうべく、岩山へ出かけたのですが・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
タオ(攻めの従者、可愛い)、明晰(陽キャな聖職者)、秩序(頭カチンコチンな聖職者)、癒し(今回出番少な目)、岩山の民少々、森の民、小さき方(信仰の対象)、シウ、ダオン(仮面の聖職者)ぐらいかな?
++今回好きだったところ
まず最初に。今回終わんなかったです。そうね、終わる訳なかったね、と納得はするんですけど、続きが早く読みたくて読みたくて困ってしまうので萌2にしました。来月出ますよ?なんて情報あれば、また評価変わるんだろうけど、続きが出るのか出ないのかもわかんないんだもん、焦らしプレイ辛い。
で今回好きだったのは、賢者さまがめちゃんこ人間臭くなったところです。
一つ目は、キラナに乗って、ルドゥラの里に行ったはいいけど、乗り物(?)酔いでズタボロになるところ。ああ、賢者さまも人間だったのね♡とめっちゃ親近感湧きました!
二つ目は最後の方、自分がルドゥラにとてもとてもとても心配をかけたことに気が付いて、ユーエンがそのことをルドゥラに打ち明けるシーン。ここ良かったなあ。「賢者さまにもそういう感情湧いたのね!そうなんだよ、言葉で話して伝えるのは大事なんだよー」と思って、深く何度もうなずきました。
今回明晰と秩序に動きがあって、「おや?」という気持ちです。この二人は今後どうなるのか?また、そもそもの謎である「ニウライ」は?今回出てきた「小さき方」は?崖からサクッと飛び降りちゃうユーエンの「全て神のみ心のままに」的考えなしというか無鉄砲なところは、今後どう変わるのか?
まだまだ気になるところがいっぱいです。出版社さま、とにもかくにも「続きが出ま~す!」と早く教えてくださーい!よろしくお願いします!
大好きな「賢者とマドレーヌ」の続編を、こんなに早く読めるとはまったく思っていなくて、小躍りするように予約して慎重に読み進めました。
前作を読んだときに頭の中に広がった世界観がそのままに、新たな人物や場所の登場も嬉しく、ページをめくるのがとても楽しかったです。
ただ、私が望んでいた前作の続きは、まだこれからの展開のようで、本作はその前哨戦のような位置づけだと感じました。
その分評価を前作よりも低くしてしまいましたが、そういう理由です。充分すぎるほどの完成度で、不満があるわけでは決してないのですが、大変わがままに欲を言えば望んでいたところには足りていなかったのでした。
これまでの長い歴史を思えば、アカーシャと森の民との関連がそんなにスムーズに行くはずもなく、でも、水の汚染は深刻な問題ですし、どんな風にお話が進んでいくのかとても気になります。続巻もいつか出していただけそうなのでとても楽しみです。
さて、本作では、秩序の人となりや過去などが詳しく語られました。
思っていたよりもずっと苛烈な教育を受けてきたことがわかりましたし、配下である仮面に対する労りや親愛を知ることができて、忠誠を誓われている理由にも得心しました。
明晰が秩序に対する認識を新たにしましたが、個人的には二人の関係は今くらいの、ツンツンツンツンデレくらいでちょうどいいなと思っています。
二人の不自然な空気感に、癒やしが眉をひそめる場面がとても楽しかったです。
今回は聖職者の最高位である賢者と岩山の若長のお話です。
攻様が受様の半身と認められるために試練を受け
アカーシャの滅びる未来を阻もうめようと動き出すまで。
神鳥の伝説を持つ美しいアカーシャは
聖なる存在ニウライの庇護を受ける土地です。
攻様は最高位のソモンである賢者を輩出してきた
アーレ屈指の名門の出身であり風読みのソモンとなりますが
人間にあまり興味がない攻様は賢者となる事を望まず
珍しい生き物と暮らす日々を良しとしていました。
そんな攻様でしたが翼竜を翔る戦士であり
空の民と呼ばれる岩山の若長である受様と出会う事で
ニウライの知恵を授かる賢者となるりですが
それによりアカーシャの哀しい未来を知る事になるのです。
攻様はアカーシャの未来を変えるための手段を求めて
攻様は相談役とした明晰のソモンと秩序のソモンに
水の汚染を解決策を求めるのです。
そして攻様自身は森の民とのつながりを持つ
空の民に攻様が受様半身・アルダであると認めてもらうため
岩山での3つ試練に望むのです。
果たして攻様は無事に試練を乗り越えられるのか!?
明晰と秩序は良き解決策を掴めるのか!?
既刊「賢者とマドレーヌ 」の続刊で
最高位の聖職者である攻様と半身である岩山の若長の
ドラマチックファンタジーになります♪
既刊で隠された謎と伏線もたんまり張られていたので
絶対に続刊が出るはずと思っていた1冊でしたので
今回も読み始めたら一気読みでした ヾ(≧▽≦)ノ
他者と関わらずに生きてきた攻様が
森の民と思われた受様との出会いで己の世界を広げ
賢者になり、受様の半身となった事で
さらに視界を広げていくこととなります。
攻様は受様の半身と認められるための試練に臨むために
受様の操る翼竜に乗って岩山を目指すのですが
到着時点で酔ってふにゃふにゃになっちゃって
前途多難な雰囲気バリバリです♪
岩山の民達の試練はちゃんと意味があるのですが
アーレに対する嫌がらせめいていて攻様がどうするのかと
ハラハラとドキドキも止まりません。
アーレの攻様、攻様に仕えるジュノ、
空の民である受様、森の民、秩序のソモン等々
登場人物それぞれの矜持と正義があり
立場よって変わる正と悪について考えさせらました。
いい意味で裏切られ通しで小気味よく
榎田ワールドの素晴らしさを堪能させて頂きましたが
はっきりと次へと続く展開なので「萌2」にします。
更なる続刊を楽しみにしています♪