心をえぐる衝撃の結末 レジンコミックス伝説級サイコホラーBL 完結!!!

キリング・ストーキング 9

killing stalking

キリング・ストーキング 9
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
7
評価数
3
平均
3 / 5
神率
33.3%
著者
クギ 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックスユニ
シリーズ
キリング・ストーキング
発売日
価格
ISBN
9784866577180

あらすじ

「サンウの顔…最後に一目見たい」
警察官のヤンに全てを暴かれ追いつめられたサンウは、ウジンにも包丁を振りかざした。
警察に保護されたあと、裏切られた絶望と自分の罪も暴かれるかもしれない恐怖から、サンウとの関係をなかったことにしようとするウジン。
しかし、サンウともう二度と会えないかもしれないと知ったウジンは、病院を抜け出し彼のもとへ向かう――。

レビュー投稿数1

念の為、心が元気な時に読むことをお勧めします。

ついに完結です。
メリバもバドエンも鬱も闇も大好物なので、キリング・ストーキングに初めて出会った頃は痺れました。
3巻くらいまで大好きだったんですが、言葉を選ばずに言うと読んだ日は胸糞が悪くなるのです……気分が悪くなるというか、落ち着かなくなるというか、心がザワザワするというか、イライラするというか。
それが巻数を重ねる毎に増していく……でも続きが気になって読む、読んでいて精神状態が乱れるの繰り返しでした。
漫画でこんなに気が滅入ったり気分が悪くなった経験なんてなかったもので、なんで今日はこんなに滅入ってるんだ?嫌なことあったっけ????と考えるだけだったんですが、5巻くらいから「違う!キリング・ストーキングを読んだ日は必ずこうなるんだ!」と気づきました。
残虐な表現だったり死体だったりをありのまま沢山描かれる、しかもカラー、数多あるBLのサイコパスキャラの中でも精神疾患度合いが非常に高い……そんなこんなでメンタルが不安定に陥る模様...。
私は中盤~後半はこの胸の落ち着かなさやザワザワ巻が快感に変わることはなかったのですが、前半は他の漫画にないストーリー展開に快感のようなものを確かに感じていたので、耐性がある方はずっと快感になるんだろうなと思っています。
普通は読むと気分が悪くなるというのは褒め言葉ではないですが、この本の場合は褒め言葉にもなる気がします。
だってホラーですから。
こんなにも気分が悪くなるのはそれだけの表現が出来ている証拠で、凄く稀有な本という証明です。
凄いことだと思います。
と同時にそれだけショッキングでしたので、私はまた時間を置いて最初から読み返したいとは思いません。(心が疲れるので;;)
結末が見たくて最終巻まで到達してることからも察していただける通り、他にはない色があると思っていますし、刺さる人には稀有な本だと思っているので、評価は中立です。
スプラッタに免疫がある方で、闇の腐女子な方は一度読んでみられるといい作品だと思います。


ここから下は盛大にネタバレしますので、未読の方はご注意ください。
↓↓↓
完結を機に1巻から読み返してから読んだのですが、ウジンがサンウのことを好きなのは分かるんですが、サンウがウジンに対して抱いているものは本当に恋愛感情なのでしょうか?
ある時期から優しくなる(特別になる)のですが、読み返してみてもそれを恋をしたとは思えなくて…。
私の解釈ですが、ウジンもサンウも過去の事(という書き方にしておきます)で病んでいて、サンウはウジンに恋をしたのではなく母を重ねて見るようになり執着が生まれたのではないか。
なので特別ではあるのだけど、単純にウジン自身を愛してるのとは意味が違うのではないか。
サンウの中にあったのは恋愛感情ではなかったんじゃないか…と思うのです。
そして、あのラスト。
幸せになるはずがないお話の中で、サンウの「自分が死んだら後を追え」という約束が奇しくも叶ったのだなと思いました。
本人の意思ではなく奇しくもだったのが、うわぁぁぁという余韻を残すのですが。

メリバって、彼らの中では幸せじゃないですか。
その幸せが読者にも伝わるし、他人からしたら理解されない幸せかもしれないけどこれはある意味ではハッピーエンドだよって読んでいて思える、それが私の中のメリバの定義です。
なので、この2人の場合その枠からは外れて感じてしまう。
何エンドかというと散々悩んだ末メリーバッドエンドになるの…かなぁ?と思いますが、全く幸福感はなかったので、個人的にはバドエン、もしくはバドエンに限りなく近いメリバ...の位置づけです。
救いがないお話をお探しの方はこれを読めば間違いないと思いました。

ウジンはなんで買ってすぐに指輪を渡さなかったんだろう。
あの時渡していれば、もしかしたら何か違ったかもしれない...。
ついそんなことを思ってしまいましたが、全体的に醸し出る容赦のなさがこの作品のよさなのだと思います...。
サンウは相応の罪を犯した人だと思う反面、やっぱり悲しくて涙腺が緩んでしまうシーンがありました。
読んでいてしんどかったです。

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