あらすじ
中門の地では瑎筮(かいせい)、玉硯(ぎょくけん)、禾呂(かりょ)の三国が互いに勢力を競っていた。
かつては神々からの三宝を戴く禾呂が権勢をふるっていたが、今は若き王が率いる瑎筮が支配を強めている。
そんな中、瑎筮王は和親の証として禾呂へ王太子を差し出すよう要求する。瑎筮に人質としてやってきたのは花のように美しい箜篌(くご)の名手である燦(さん)。
実は瑎筮王と燦は幼い頃に出会っていた!
そして支配者と人質という立場を越えて、互いの思いを通わせていく。
だが両国の対立、王位継承をめぐる宮中の計略など、二人の秘めた思いはどうなる?
雅でしっとりとした箜篌の音色が聴こえてくるような歴史ファンタジーロマン!