プラネタリウムの輝夜姫

planetarium no kaguyahime

プラネタリウムの輝夜姫
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
82
評価数
19
平均
4.4 / 5
神率
68.4%
著者
綺月陣 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784815532857

あらすじ

絶滅の危機に瀕している月族。真の愛によってのみ妊娠が可能な輝夜は種族存続のために稚球人のもとへ嫁ぐはずだったが、求婚者たちに愛を見いだせず故郷の月へ帰ると決意。乗っていた迎えの輿を射られ護衛の宇佐吟とともに落下…したのは、プラネタリウムの投映係・竹垣の腕の中! 輝夜の世界とプラネタリウムが繋がっているという仮説のもと竹垣とともに月への帰還を画策するが、プラネタリウムの閉館は一カ月後に迫っていて…。

表題作プラネタリウムの輝夜姫

竹垣智登世、プラネタリウム館勤務、26歳
輝夜、子を宿せる希少種・月族殿組の末裔、19歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

中秋の名月より光り輝いている♡

作者買いです。

私は油断していた…
吸血鬼はベジタリアンがシリアスだったのでまたシリアスだろうなと油断していた。
ラルーナですよ!!
「沼の竜宮城で海皇様がお待ちかね」を出版したラルーナ文庫ですよ!

ーーーここからネタバレーーーー

平安時代くらいのパラレルワールドと思われる月からやってきた輝夜くん(受け)
その世界には稚玉族(地球)と月族(月)が生息していて月族には兎組、殿組(男)、姫組(女)、殿組派生(Ω)がいてΩは現在1人しか居ない。
紆余曲折あり、気づけば地球の日本のプラネタリウムの攻め様の腕の中に落ちてしまう。
2人のギャグはそこから始まります。
これが実に珍妙で大爆笑です!!
平安時代くらいの世界からやってきたのでやることなすことしゃべること全部がズレているw

でも輝夜くんはとってもポジティブで賢いからどんどん日本にfixしていきます。
同じ状況下になれば月に戻れるんじゃないか。と、いろいろ画策します。

攻め君のお宅にご厄介になるのですが最初に出てきた食事が「塩ラーメン」この塩ラーメンが後々涙を唆るんです…
月へ帰る日が来るのですが大爆笑の後の別れだったので私は涙が止まらなくて号泣しました。
是非その先はご自身の目でお確かめ下さい。
(ハピエンです♡♡)
輝夜君が可愛すぎました♬
エチシーンも大爆笑で新語の連発!

ものすごおおおくオススメです!
ほのぼのほっこり、コメディ好きの方にオススメです♡

4

ほっこり、くすりと笑える胸きゅんファンタジー

タイトルから何となく察せると思いますが、竹取物語の設定をベースに書かれたファンタジーのお話です。
現代の地球に、パラレルワールドの平安時代風の稚球から何らかの理由で飛ばされて来た輝夜。稚球の輝夜は兎の耳を持つ人型で男性でも子供を産める絶滅危惧種の最後の生き残りという設定。しかし、子供を産むには「互いに愛し合った人」と、睦合わなくては決して子は孕めないという。
子供を産めと言われても、なかなか相手が見つからずに、様々な男から求愛されてパニックになった所を、現代の地球のプラネタリウムの月の映像から落ちて来た輝夜。
それを助けたのが、プラネタリウムのスタッフ竹垣。
パラレルワールドの稚球と地球の微妙な勘違いなどを面白く漢字変換されています。私達が普段接している表現とはまた違った下半身の表現をしているのかが、もう笑いながらも輝夜の脳内が可愛いと何度も思いながら読みました。
竹垣は輝夜が元の稚球に帰るために、輝夜の愛する人を探すお手伝いをしてくれますが、3人の当て馬ポジションの男性達が良かったです。個性豊かなんですが決して悪者にはならないで、ちゃんと一人一人の良さと向き合っている輝夜が、何としても子孫を残さなきならないという切実な気持ちもあって、健気な可愛さがありました。
そして、竹垣とは一緒に生活して、2人で月を眺める事を通して友情から恋愛感情にお互いの気持ちが変化していきます。最終的には竹垣も輝夜もお互い好き合ってる!という気持ちになるけれど、稚球(にある月世界)に戻らなきゃならない輝夜は竹垣と一体どうなるのか?
ラストは是非本を読んで見て欲しいです。
竹取物語がベースにあることと、平安時代風の文化しか知らない輝夜が現代文化を様々な言葉に脳内変換して理解していく様子は面白くてとても分かりやすくストーリーが展開していき、綺月先生の軽快な文書がとても楽しく読めました。
そして、輝夜の護衛のウサギ族の宇佐吟がストーリーをさらに軽快にしていたと思います。
塩ラーメンや月見バーガーなど、ささやかな食卓を囲む輝夜と竹垣と宇佐吟(2人と1匹)が好きになってしまいますよ!
笑ったり、キュンキュンしたりそれでいて、輝夜の異世界目線の冒険譚がストレスフリーで楽しめます!

2

読了後の多幸感半端ない1冊

私的大ヒット作品。
久しぶりに声出して笑いました。
え?!これおもしろ系?!って思うくらい。
現代にとまどう輝夜&宇佐吟の、真剣なゆえのおもしろ発言それに対する智登世の反応
ただその笑いの中に潜む切なさに胸がくぅーってなります
頭ポンポンで心がふにゃりとしちゃうウブな輝夜がとにかくかわいくてかわいくて、こんなんで無事コトができるのかー?!と思っていたのですが…そこは兎の輝夜くん
智登世のご立派な大兎に負けない小兎をお持ちなのでした
亜樹良のりかず先生の絵もお話の世界観を見事に描かれていてめちゃくちゃ素敵✨
特に3人(?)で食卓囲うシーンの絵がもう何ともたまりません
髪切った輝夜がとーってもかわいい♡
宇佐吟の食器が柄♡
ダンボールはamezon(かなりツボ)♡
3人の空気感がすごく伝わってくる一枚で、隅々まで見てしまいます
登場人物の名前だったり、輝夜の聞き間違い(栄蔵のくだり)だったり、隠語だったり、綺月先生の生み出す言葉のユーモアに感服です。
電子で読んだけど、紙もゲットするぜ!

2

ほっこり優しい世界

現代のプラネタリウムで働く攻め様の元に異世界からやってきた地球外生物の受けちゃんと護衛のうさぎ。

協力して元の世界に戻る方法を探すが…というお話

攻めの智登世は一人暮らし。家に連れて帰り当面の衣食住の面倒を見てあげます。受けの輝夜と護衛うさぎの宇佐吟(響きと字面が好き‼︎笑)は現代の食べ物に興味津々。また綺月陣先生が絶妙なポイントを突いてくる庶民的メニュー登場に唸りつつ読みました‼︎
地球の生活に驚きつつ馴染んでいく様子が楽しい。

輝夜の目を通すと、クセのある登場人物の秘められた良い面が浮かび上がり…それをちゃんと言葉にして相手に伝え、自分の至らぬ部分は素直に謝ることができる。そんな輝夜の人となりがとても魅力的。

クスッと笑えてホロリとしてキャーッ♡となって温かい気持ちになります。

お布団シーンで体の部分を表す「隠語」と奥ゆかしい輝夜の反応にツボってしまいました。BL隠語に新しい革命‼︎笑

本編のその後を描いた書店特典ペーパーはさらにほっこりしました。

1

とってもユニークな隠れた良作

かぐや姫をモチーフに描かれたこちらの作品。
お、お、おもしろすぎたー…!
開始20Pほどですっかり虜になってしまいました。
絶妙にクスッと笑えて、あたたかい気持ちになりたい方はぜひ。
肩の力を抜いて読めるコメディタッチで読み心地が非常に良いです。隠れた良作だと思います。

月族の子孫繁栄という責任重大な任務を全うすべく、地球ならぬ稚球に派遣され、嫁ぐ相手を探していた輝夜。
相手も見つからず月に帰ろうとしていたところ、なにやら時空が歪んで…と続きます。
分かりやすく例えるのなら「みんなが知っているあのかぐや姫の姫さまが現代日本に落ちてきた」お話。
パラレルワールドものと異世界トリップものが混ざったような雰囲気でしょうか。
序盤のユニークさから、どんな展開になるんだ?と思っていると、これがすっっごく面白かったんですよ!
綺月先生、かなり楽しんで書かれたのではないかな。
文章から楽しさが伝わってきます。

地球へ落ちてきた輝夜と、輝夜の護衛の白兎。
そして戸惑いながらも彼らを受け入れ、次の満月まで自宅に住まわせることになったごく普通の地球人・竹垣の異文化交流が楽しいんですよねえ。
いかんせん現代日本のもの全てが未知だらけな上に輝夜の言葉遣いが雅なものですから、車で移動するシーンひとつだけでもう面白くって!
ちぐはぐで噛み合っていないはずなのに、なぜか噛み合ってしまっている会話のやり取りがなんとも愉快で気持ち良いです。
そう、読んでいて本当に楽しいんです。
天真爛漫な輝夜のキャラクターは愛らしくてたまらないですし、スポンジのように現代のあれこれをどんどん吸収していく姿は微笑ましいもの。
輝夜がかわいくてですね、読めば読むほど愛さずにはいられません。

現代日本ライフをエンジョイする彼らに終始笑みがこぼれてしまうのですが、ほのぼのとした3人暮らしに癒されていると…?
やり過ぎない良い塩梅で次第にせつなさも漂ってくるのだから上手いなあ。
両視点で語られるお話を追っている内に、気が付けば自然と攻めにも受けにも、3人暮らしにも愛着がわいてしまっている。そんな作品です。

とびきりかわいくて楽しい、とっても愛おしい日々でした。
もうこれはまず読んでみて!としか…!
笑って癒されて、じわじわ沁みる良作です。
私も塩ラーメンにハムを入れて、月が消えてしもうた〜をしたい。

0

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う