朝と昼と夜とそれから

asa to hiru to yoru to sorekara

朝と昼と夜とそれから
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
82
評価数
19
平均
4.4 / 5
神率
57.9%
著者
夏井数 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS ~ポーバックス~
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865897500

あらすじ

【恋した人は永遠の20歳、大学生ーー終わりなき記憶のループ】

20歳の大学生・西田 章吾(にしだ しょうご)。
後輩の河原 悠人(かわはら ゆうと)にこっそりと片思いをしている。
恋に胸をときめかせる順風満帆な学生生活…のはずが、
ある朝、目を覚ますとそこは10年後の世界だった。
じつは章吾は交通事故に遭っており、後遺症として不規則な記憶喪失を繰り返していた。
半年間の記憶を維持できたかと思えば、数日の場合もある。
章吾は精神的にはいつまでも20歳で、「河原くん」に憧れたまま。
一方で、河原は心身ともに年齢を重ね、章吾と恋人になってから6年が経過している。
いつまでも埋まることのない互いの月日、同じ時間を生きられないカップル。

今日も章吾は自らに託した1冊のノートを頼りに、新たな一歩を踏み出すーー、
夏井 数 デビューコミックス。

※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。

表題作朝と昼と夜とそれから

西田章吾、30歳
河原悠人、29歳、リーマン

レビュー投稿数2

シンプルながら力強い愛しさ

章吾× 河原


繊細で素朴な愛が詰まっていて、
本当に愛しくて愛しい。

シンプルな絵柄で
2人の気持ちや心の動き、
言葉のやり取り
その細かな表情が引き立つことで、
力強い愛が、
心に直接届いてくる感じがする。

切なさとあたたかさが同居して、
感動的でたまらない。


主人公の30歳の章吾の記憶は、
20歳のままで止まっている。
彼がずっと大学の後輩の河原に思いを寄せ続けている。
その気持ちはとても単純で素直なもの。
やんちゃで少しおてんばで
ちょっと笑ったり誘ったりするところもある。

河原は憂鬱な雰囲気の社会人。

2人は付き合って6年目で、
同棲して一緒に生活している。
6年間の月日が埋まらないけど、
それでもなんだかほのぼのとした気持ちになる。
毎日淡白で優しい日々が続いていて、
一緒に寝ることや食事をすること、
デートすることも、
お互いの好きな気持ちが重なって、
特別な時間になりそう。
そのただ「好き」の気持ちとっても愛おしい。

河原は、
寡黙でおとなしいけど、
自然に章吾のキスやエロい誘いにも応じてくれる。
どんな章吾でも受け入れている。
章吾にとって、
河原は心地よい存在になっているのだろう。

そして、
河原が時を超えて、
偉大で真摯で
2人の関係を支える。

章吾は自分のことを思い出せるように、
毎日自分が書いたノートを読んでいる。
河原との日々を大切にしている気持ちが、
ノートの1ページ1ページから滲み出ていている。
河原のそばにいる章吾の心の葛藤や、
その痛みも共感できて…
でもその中には、
2人の絆や変わらない愛情が輝いているよね。

2人の感情が涙で伝えられる瞬間、
言葉では完全には表現しきれないほど
深い愛や想いが込められているみたいで、
心が震えるような感動が広がっているのだ。

記憶を失うことの中で、
変わらない愛、
そして未来に対する希望、
一度読んだだけじゃその切なさや、
深切な愛情が伝わりきらない
心をほっこりさせてくれる作品でした。

7

この設定

記憶が消えてしまうというこの設定だけでもう大方の人の琴線を揺らすであろうことは確実なので、死と同じく劇薬設定。個人的には設定から期待する感情のサイズは超えてこなかったけど、こういう作品が好きな人にはハマると思う。試し読みで気に入ったら是非。

自分は商業作品として見ていなかった初出のTwitterの方がむしろ楽しめた。初出とはノートの書き主などの設定が違う。比較するのも面白いかもしれない。

記憶が保てないBL作品というと、15年ほど前の某小説を思い浮かべてしまうな。

0

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