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Lily field shuudouin no hatsujou
オメガだけを集めて禁欲生活を送るリリーフィールド修道院。表向きは清廉潔白な施設も裏では実は……なお話です。このミステリアスな修道院に自ら足を踏み入れたオメガのジョエルと、彼に構うかつての同級生・レスターが、修道院の闇に迫っていきます。
この作品の注目するところは、この修道院がオメガばかりを集めて禁欲生活を強いているところでしょう。聞くからにヤバそうなルールが存在しているのがミソ。だって定期的に訪れる発情期を、自慰をせずに乗り越えろって。こう言うわけです。
もし自慰行為がバレようもんなら公開処刑もの。皆の前に引き摺り出されて鞭打ちの刑が繰り広げられます。
黙ってれば分からないじゃん?と思っていても、密告制度があるので隠し通すのはなかなか難しいです。しかも密告者にはご褒美が…。同室者との協力体制でしか乗り切るのが困難なこの規定に、闇を感じざるを得ません。
発情期に耐えて耐えて堪えまくれの根性論はエグい。しかも抑制剤も使用禁止。
オメガにとって発情期の禁欲は耐えがたく、無理ゲーに近いこの状況を、修道院というフィルターを通すことで発情状態の抑制は可能にも思えますが、結局は自由を奪われて身動きがとれない状況に置かれるばかりで、そこには苦痛しかないのがこの施設のヤバさを証明しています。
発情期における非情なまでの罰や告解における所業は、この修道院の異質さを物語るには十分でした。
教員の資格をとるために、ジョエルはリリーフィールド修道院に入院。そして、かつての学友であったレスターとリリーフィールド修道院で再会します。彼はベータで番にはなれない関係だけど、妙に惹かれ合う2人。それは今も昔も変わりません。
ジョエルの発情期を機に深まる2人の関係や秘密の逢瀬が、禁欲を謳うこの施設内で繰り広げられる背徳感はハンパないです。この危ない橋を渡っている状況にハラハラしました。
レスターに度々抱かれることで、発情を苦痛ではなく快楽で乗り切ることが出来たジョエルですが、一方でなす術もなく罰せられる仲間のことを考えるとちょっとずるいな〜…と思ったり。また、ジョエルのリリーフィールドへの危機感が薄いのも、賢いキャラにはちょっと合わず、何だかなぁ…でした。
同じ修道士仲間に陵辱めいたことをされたり、闇の儀式に誘われたりと、ピンチな状況に陥れられるジョエルの周辺はだいぶ騒がしいです。
主人公のジョエル1人が集中砲火的に標的にされてしまうのはお約束展開ってとこかな。
ストーリーはサクサク進み、意外と軽めな口当たりで読みやすかったです。話がポンポン進むし展開が早いので、あまり深く考えずに読めました。
ベータのレスターが実は……な秘密も含め、何やかんやで最後は良い感じに落ち着くので、読後感は良いと思います。
オメガバースと禁欲生活のコラボが気になるよって方はぜひ^ ^
リリーフィールドってタイトルが気になって購入したものの。予想以上に滴ってまして、そちら方面には興味あまり無いため、中立にしました。まあ修道院でエロいってシチュは、滴り大好きな方には堪らんのじゃないかな。本編240頁弱+後日談15頁ほど+あとがき。
落ちぶれた男爵家の長子であるジョエル。家はアルファである義弟が継ぐし、義母とは折り合い悪いので、なんとか自立したいとリリーフィールド修道院へやってきます。ここは5年間戒律に従い定められた学問をおさめれば、オメガでも教師になる道がひらかれるというところで…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
修道院関係者、同室の修道士、学校時代の同級生ぐらいかな。
++攻め受けについて
攻めはイケメンお貴族様、超カッコいい〜と目がハートになるような異能がある訳でも、戦闘シーンがある訳でもなく、同級生だった時から受けをずっと好きでしたって方。渋いとかどっしりしたとかいうのではなく、割とライトに感じます。受けが発情したら、やることやってますしね。
受けは何とか教師になって自立したいと修道院に来たものの、戒律破ったらお尻叩かれる他の修道士見て「ええ……」と驚いたり、他の修道士が告悔と称していたずらされそうになっているのを見て、「これが普通なのか…?」と悩んだりしている方。言葉遣いが普通の男子っぽいので、お涙頂戴という様子の健気さんというようには思いませんでした。
攻め受けとも惚れる要素がなく、お話も濡れ場多めでしたので!イマイチ盛り上がれなかった1冊でした。とにかく濡れ場多めのを読みたい!って時には良いのでは。
周囲を山に囲まれ、百合が咲き誇る石造りの修道院。
修道院の修道士といえば、とても禁欲的で清廉潔白なものを思い浮かべてしまいますが…こちらの作品は、かわいらしい修道院名の末尾に発情とついているように清廉さとは真逆のお話かなと思います。
ストーリー重視の方はちょっと首を傾げてしまうかも。
ただ、色気のあるシーンに作家さんの性癖が濃縮されているので、禁欲的な中にある性が見たいという方や修道服萌えをお求めの方にはぴったりの1冊かもしれません。
禁欲をしたまま戒律を守り、5年間修道院に在籍することが出来れば教師になれる。その希望を胸に入院したオメガのジョエル。
没落した男爵家の出である彼は、かつて寄宿学校に籍を置いていた過去があるものの、とある出来事がきっかけとなって自主退学をした経験があります。
以来、細々と家庭教師をしていたけれど、オメガの性の者は定職に就くことが難しく…一縷の望みにすがってリリーフィールド修道院の門を叩くことに。
こちらの修道院。禁欲的でありながら、どこからどう見てもやばそうなんですよ。ジョエル視点で進むお話の序盤から怪しさMAXなのですけれど、ジョエルに危機感があまりないのもあって自然と修道院の闇部分にずるずると足を踏み入れていくようでした。
修道院の離れにあるゲストハウスに偶然にも滞在することになった寄宿学生時代の学友だったレスターとの再会を機に、彼との交流。修道院に来てからの初めての発情期。そして修道院周辺から香る仄暗さにフォーカスが当てられていきます。
オメガバースの再会ものとBLにおける修道院あるあるが詰まった作品といった印象でした。
ライトな口当たりでテンポよく進むので読みやすいです。
ですが、うーん…萌えたかというと否かなと。
再会ものとしても、あまり学生時代のエピソードが深くはなかったので盛り上がりきれず、修道院のオメガ同士のドロドロを描くのなら、もっと思いっきり腐り切っていた方がおっ!となったかも。
ジョエルよりもレスターからジョエルへの想いの方が強そうなので、どこかでレスター視点が入っていればもう少し盛り上がれたかなと思います。
とはいえ、入院者たちによるあれこれや貞操帯・内緒の逢瀬・何かありそうなミサ等、癖に刺さる人には刺さる設定がところどころにありますので、ツボを突くなにかがあればハマる作品かも。
「好きな子」と表現する攻めにはグッとくるものがありました。