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発表は2008年。ただし収録作は1994〜1998年あたりの作品群となっています。
短編集で、後半は「Empty Heart」として発表されているコミックスが丸ごと再掲されています。
「Romance」
好きなのに告れず、暗がりで頭を殴ってレイプ。
後日、バーで声をかけてその後付き合う事になったが…
「Empty Heart」収録作の「サバーバン・キッズ」の馴れ初め編。
喧嘩も仲直りも暴力が介在する2人だけど、初めからミッチには勝てないターキー。
「ファンキーパンチ」
「遊園地は年中無休」
「しげき的な日々」
「ニュー人生ゲーム」
「どうしてほしいの 僕に」
元カレの弟と付き合う事になったマコの、ヒリヒリする三角形の恋愛模様を、時系列ランダムで描く連作。
弟との事を隠したいマコ。
誰に知られても平気な弟(ターボ)。
ヨリを戻したい兄(元カレ・マサル)。
3人はいつもゴタゴタしてて、その心が痛むようなリアルさ。
ただ「Romance」もそうなんだけど、最後にクスッと笑えるようなギャグっぽい抜けがあってそこに救われる。
「Empty Heart」
「サバーバン・キッズ」
「ライトサイダーB.」
「デトロイトロックダウン」
コミックス「Empty Heart」で既にレビュー済。
冒頭の「Romance」のその後、となるんですね。物語の始まりと言える「Romance」を後から読むと、微妙に印象が変わる。
暴力ばかりではない甘さが加味される…気がする。
「超天国〈ドヘヴン〉1.8」
ダサオタクとキラめくアイドルのCPその後。
背も伸び盛りな颯也は、本当は17才だった…
急にオカン意識になったオサムだが、颯也はどこ吹く風さ。というSS。
や〜っぱり語シスコ節はすごい。
絵の勢いも、設定も、話の展開も無二!無二すぎてひれ伏しちゃいます!
完全版というくらいなので、それぞれのシリーズが1冊にまとまっていて、大変読み応えがありました。読了まで、私のスピードで2時間以上かかりました。
バイオレンス中心の重いお話だったから評価が中立になりました。語氏の作品は大抵アバンギャルドと申しましょうか、反体制的と申しましょうか、ただの不良と申しましょうか、そこが持ち味だと思いますので、そこに文句をつけてはいけないとは思いますが、どうにも私のモラルに反するところがあるわけです。それじゃぁ読まなきゃいいジャンということになりますが、流れる雰囲気は好きなんですよね。
シリーズその1(表題作):ターボ(中3)×マコト(高3)のお話。マコトの元彼がターボの兄・マサル(高2)で、二人が別れた後ターボが猛烈アタックをかけてきて、ほだされて、好きになって、離れられなくなっちゃった。という仕組み。マコトのゲイ人生とかマサルの性格とか、様々なマイナス要因がありながら、一番若いターボが一番大人だったみたいね。マサル×マコトのお話もありますが、やっぱりターボが一番いい子に見える。
シリーズその2(EmptyHeart):キョウちゃん×なおちのお話。ヤクザなキョウちゃんに入れ込んじゃってるなおち。キョウちゃんはこっちに来るなと牽制しているのに、どうしても離れられない。挙句に彼女の堕胎費用を身体を売って稼いでくる始末。なおちのおかれている環境が複雑で、堕ちやすいのも仕方が無いかなと思いますが、なんとも救われない。こうなったら堕ちまくってそっちの世界でのし上がっちゃえよと言いたくなりました。
シリーズその3(ROMANCE):アメリカもの。ぶっ飛んでるけど一番マトモかもしれません。二人が出会うタイミングが悪かっただけで、結構ラブラブなので。
語氏の作品の割には全体的にエロシーンは少なめでしたね。