悪役は静かに退場したい

ゲーム世界て生き残るために

今回は王太子と悪役令息役の侯爵令息のお話です。

BLゲームの悪役令息に転生した受様が
死亡エンドを回避し続けて攻様の伴侶になるまで。

受様は日本の大学生でしたが
スマホゲームをしながら信号待ちをしていて
トラックから子供をかばって飛び出してしまいます。

大きな衝撃を受けた瞬間、
落としたスマホ画面が光って眩しい光包まれ
気が付くと既視感のある学生達が行きかう
校舎のような建物にいました。

その時、目の前を通った茶髪の学生が
黒髪の学生にぶつかって落ちかけた彼を助けた結果
受様が階段から落ちてしまいます。

受様はまたしても死を予感しますが
輝く金髪の学生に抱き留められて意識を失います。

次に目覚めたのは見覚えのない部屋のベッドで
端正な銀髪の若い男性に叱責を浴びせられた結果
受様は自分がゲーム世界の悪役令息になった事を
知るのです。

受様がしていたゲームは
知らずに始めたボーイズラブゲームで

３人の攻略対象の中から相手を選択し
攻略対処に選んだ相手が最初に出会う人物として
ゲームがスタートします。

今回受様が最初に出会った人物は
この国の王太子で今回の攻様となります♪

ゲームを悪役令息で進めるととにかくすぐに死ぬし、
好感度は上がり難いのに下がりやすく
好感度がマイナスになるとバッドエンド確定でした。

受様は何とか目立たないようにして
死亡エンド以外の道を見つけようとします。
果たして受様は最良の選択ができるのか!?

WEB小説サイト「アルファポリス」掲載作を
改稿、加筆しての書籍化で
スマホのBLゲームの悪役霊策に転生した受様と
王太子である攻様とのオメガバースになります♪

悪役令息モノはほぼゲーム世界への転生から始まり
悪役令息が今までと違った言動をして
攻様と結ばれる感じですが

受様がどう頑張るのか
受様が言動を変えることで周りがどう変わるのか
主人公は本当に好人物なのか
主人公との関係は良いものになるのか

という鉄板設定&展開にどういう変化を付けるのか
によって面白さが広がっていくと思っています。

今回の主人公は受様同様に転生者で
ゲームの内容を知っており、自分に有利になるように
受様が悪役令息らしくある事を強いるのです。

そんな主人公の思惑と
受様の悪役令息としての過去の言動と相まって
受様の行く手は前途多難で

主人公にとって世界は何度でもやり直せる
自分の優位を疑わずに受様を廃そうとしますが

受様は死亡フラグをさせる=生きていくために努力をし
そんな受様だからこそ攻様はじめ周りの人達が
少しづつ見かたを変えていく展開で

それほど主人公の妨害にハラハラすることなく
楽しく読ませて頂きました　(^-^)v

オメガバ要素は必要だったのかな!? というほど
オメガバっぽくなくて少し残念でした。