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kawaiku nakute mo daite kuremasuka? ~ josou danshi to shuuchaku sefrie
絵が好みで2話完結のようなので購入しましたが、ちょっと恵一(攻)が私の中でダメダメ過ぎました…このレビューは殆ど恵一の悪口で埋め尽くされていますので嫌な方は回れ右して下さい。
コミカルテイストで描かれ、勇(受)も気持ちよくなっているので騙されそうになるけれど、そもそも始まりは強姦。
勇の父は警察官で本人も警察を目指している、女装バーで働いている事がバレるとマズいので、それをネタに脅し女装の画像も撮って、デートやHをする関係を続ける事を強要します。
勇は女装でデートに向かう途中ヒソヒソされて傷付く。恵一の彼女も登場し、彼女には「寄るな」って冷たい態度、こういうのって大体姉か妹でした~ってオチが多いのがBLのお約束なのですが、今回は本当の彼女でした(-_-;)この時、勇は女装していなかったので特に問題は起きなかったのですが…と言う所までが1話目。
2話目ではついに女装でデートしている時に彼女に遭遇、浮気された彼女は怒って勇をビンタ、ウイッグが取れて人前で男だってバレて傷付けられて…と、まるで彼女を悪役にしているかのようですが、これ本当に悪いのは彼女と別れないまま勇と関係を持っている恵一だからな。
しかも「俺の恋人に手を出すなよ!」って彼女に攻撃までしようとする恵一…いや、勇はあくまでまだセフレで今現行の恋人はその彼女なのでは…??それを勇は止めさせて彼女に謝って彼女の言った事を肯定して…勇の方は本当に良いコなんですよ。
恵一にも葛藤はある、結局最初から勇が本命なんだけれども、好きな相手が男な上に勇には厳しい父の影が、その気持ちを忘れようとする為に50人くらいのコと付き合ったんだとか。
BLオタクとしてここは「そんなに沢山のコと付き合っても勇の事を忘れられなかったなら真実の愛だね!」って感動するのが正しい反応なのでしょうが、私はその本命を忘れる為に利用された50人の誰かの蔑ろにされた愛情が不憫です。
BLとしての萌えポイントはきちんとクリア出来てはいるのですよ、難しい恋にセフレでもいいやと諦める恵一、勇も彼女持ちの相手に諦め、せめてこの関係だけでも続けられれば…と、でも結局最後はお互いそれでは無理だって気付いて結ばれる。
女装の可愛さに惹かれたのではなく、それはあくまで関係を持つ為のきっかけに過ぎない、最後は女装無しのラブ&Hでハッピーエンド。
絵も上手ですし時々やや簡易的に描かれたデフォルメ顔も、好き嫌いが別れるかもしれないけれど、あまり違和感なく溶け込んでいました。内容を冷静に考えた末辛口で書きましたが、このイラストのお陰で不快感はそんなんでも無いです。
最初こそ抵抗したものの、その後はHの時も素直な勇が可愛くて良かったです、タイトルに「可愛くなくても」とあるけれど勇は可愛いよ!
私の中でBLは、主役二人が幸せなら他を全て蔑ろにして良いってもんでも無いので…ゲスクズやダーク系の作品ならまた見方が違ってくるのですが。
女性キャラが嫌いか、深く考えないで読める方は問題無く楽しめると思います。