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手に取る本、手に取る本、どれもこれもめちゃくちゃ面白いんですけど、よしながふみさん。どうしようどうしたらいいのどうしようもないけど。
私のツボのど真ん中でした、スゴイ漫画だ。
大学が舞台です。
受けは、田宮という真面目で誠実で頑固でスーパー照れ屋な男。
攻めは、藤堂という金持ちのチャラ男のゲイ。
正反対の二人は同じゼミになり、お互いの心根の優しさを知って、仲良くなります。
で、ゲイの藤堂は田宮に惚れる。
一方通行の、切ないキャンパスラブが始まります。
焦れったさ満点です。
田宮のスーパー照れ屋な性格と、藤堂がいざとなるとヘタレてしまうこと、この二つが重なって、恋がなかなか進展しないのだ。
なんでそこでもうひと押ししないんだよ!と、何度ツッコミ入れたことか。
キュンキュンしまくりました。
攻めも受けも、どっちも最高です。とくに、ヘタレ攻め好きなかたには超オススメです。
ああ、藤堂の切ない笑顔がたまらん…。
外部からきた真面目で優秀な田宮。刑訴を学びたくてゼミに入ったら、そこは猿でも単位が取れると言われている超ド楽勝ゼミだった…。ゼミにいるのは附属上がりの大企業の跡取りや芸能人の娘、大物政治家の息子といったボンボンばかりで、勉強するそぶりすらなく価値観の違いを見せつけられるばかり…。
藤堂も大物政治家の息子なのでどうせ感覚の狂ったボンボンかと思いきや、北海道スキーの話をバシッと断った田宮を評価したり、割り勘で駅前の居酒屋に誘ったりという意外なまっとうさがある。
まぁそれは私のような庶民から見ればごく一般的な感覚であり、とりたてて言うべきものではないように感じるけれども、ゼミ仲間のボンボン達がとにかく勉強に対しても、社会に対しても、全てにおいて徹底的に舐め腐った様子で描かれているので、同じ育ち方をしたはずの藤堂がそうではないという点が好感が持てて、彼の美徳や、同類にならなかった彼の特異性を感じられるようになっていると思います。
田宮がいつもへの字口で下顎を突き出しているようなキツい印象を私は受けてしまったので、この二人のカップルとしては余り好みではないのですが、藤堂の忍耐力にはなかなか萌えました。
なので二人の恋愛物語としてよりも、大学での勉強の様子、ゼミの仲間達や寺田さんとのやり取り、内部や外部、附属上がり、そして1限めといった今では縁遠くなってしまったキーワード自体が懐かしくて、青春キャンパスもの、大学生活物語として読むほうが面白かったです。
寺田さんが一本芯が通っている女性でとても好きです。なんちゃって女子キャラではなく、しっかりとキャラが立ってて、彼女を主人公にしても一つ作品が描けるだろうなぁって思えるような女性でした。
それから最後に先生GJ!胸がスッとしました。
帝能大学法学部を舞台にしたキャンパスものです。大学生活がリアルに描かれています。前期テストとか、留年とか懐かしいです。
一見チャラい藤堂と優等生タイプの田宮はゼミ仲間。とはいえ、ゼミ生たちは内部進学者であるお金持ちの子弟ばかりで田宮は馴染めない。金にモノをいわせた付き合いをオゴリだと言ってもぴしっと断る田宮の男気に藤堂は惹かれ始めます。
田宮は藤堂に「ご同類かと」とゲイの扱いを受け、その場では怒りますが、実際は密かに自分が女性を好きになれないことを悩んでいました。
その悩みの発露は、ヒゲ教授とのキスを思い出しての自慰。この自慰シーンが切なくてイイです。
藤堂は友達として田宮の部屋でゲームをしたり、ヤケクソな状態の田宮と途中まで進んだりしますがなかなか本懐は遂げません。最後まで到達するのは、本当に最後の最後。
もどかしいんだけど、それがいいと思うんです。会ってすぐセックスしちゃうのは情緒がないと思うんです。
そこまでの道のりをじっくり描いてくれています。
軽いようでちゃんと読ませてくれる辺り、よしながさんは本当にうまいですね。
良家の子女が集う名門・帝能大学を舞台にした物語。同じゼミに入ゼミした田宮と藤堂の、ちょっと(?)価値観の違う者同士の奇妙な関係。そして、卒業も間近になって二人の関係に緩やかに変化が訪れる…
大学生をやったことのある人なら、「あー分かる分かる」と思ってしまう要素が随所に散りばめられている、よしながさんらしいキャンパスラブコミックです。
大学は大学でも、いいとこのお坊ちゃんお嬢ちゃんが多く通っているような大学。私立とか?就活なんかも、「まあ将来的には親の会社継ぐから、今は社会経験程度な感じ」的なところが…イメージできたり、実際周りにいたよ!な人は、田宮の苛立ちにおおいに共感できるのではないでしょうか(笑)
ザ・ヘタレ攻めな藤堂も例に漏れずいいとこのお坊ちゃんなわけですが、複雑な事情を背負っているようでなかなか(ま、ヘタレ全開に変わりはないですが)。
作品一男らしい田宮も、ゼミに臨時できた先生への淡い恋心に戸惑ったりと可愛らしい一面も見せています。
でも私が何よりこの作品で好きなのは、寺田さん!!です。
才色兼備な寺田女史は、田宮と藤堂の良き理解者。頭も切れて常識もある寺田さんの一つ一つの言葉は厳しくも温かくて、この作品を素晴らしいものに仕上げていると思います(偉そうですが…)
こういう女性が出てくるから、よしながさんの作品は他と一線を画していると言われるのでしょうね。寺田さん以外に出てくる女性もそれぞれ生々しくて、好きになれるかどうかは別として、生身の女性として描かれています。BL漫画に都合のいい当て馬的な女性なんかでは全くありません。
この作品を読んだ時には是非、寺田女史に注目してみて下さい!!
よしながさんの作品が好きな人は勿論、今まで読んだ事のなかった人も面白く読める作品だと思います。
大学生達のキャンパスライフが結構リアルに描かれている作品です。
法学部の学生が主人公なのですが、法学部と言えば頭のいい人たちだけが入れるイメージですが…お金持ちの子女たちが通学する帝能(ていのう)大学ではそんなことはないようです(大学と学部のネーミングによしながさんの遊び心が見れて笑ってしまいました)。
よしながさんご自身が確か法学部をご卒業されていたと思うのですが、授業の内容や学生たちがとてもリアルに感じられます。
大学3回生から取るゼミが一緒になった代議士の息子の藤堂と真面目な庶民出の田宮が友達になってゆっくりと距離を縮めていきます。
2人の周囲の友人達も自分の学生時代を振り返ると「こういうタイプの子いたな~」と思うキャラが多かったです。
時にはとても腹立たしかったりもするのですが、それがリアルな社会なんだな~(汗)。
恋愛に関してはなかなか進んでくれない感じですが、田宮君が中々友人思いで正義感も強くて好感持てます。
藤堂もヘラヘラしているようでちゃんと人を見ているし、意外にしっかりしています。
そしてとても健気で可愛い~!田宮のために料理をする姿とか、お預け食らってる表情とかツボでした。