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ryuu to ibara no ouji
この作品は「センチネルバース」設定の物語とのこと。
オメガバース、Dom Subユニバース、ケーキバースは読んだことありますが、センチネルユニバースは初めて聞きましたし、知りました。(みなさん、知ってました?)
正直、何それ?って感じではありましたが、読んでみるとそこまでややこしい設定じゃなかったので受け入れるのは難しくなかったです。
この作品のセンチネルバースは、オメガバースでおなじみの「番」的な意味も含みつつ、抱いた印象としては「相棒」とか「バディ」って感じでしょうか。五感が優れた者を「センチネル」と言い、彼らセンチネルの能力を引き出したり、癒したりするのが「ガイド」の能力らしいです。
恋愛的なものに直接結びつく見方をするよりは、精神的に頼れるパートナーとして見る方がしっくりくるかな。その延長線上でBLの芽が育っていくのが、BLにおけるセンチネルバースの世界ということになるんだろうと思います。
今度徐々にセンチネルバース作品が増えていくのかも知れませんね。
ではでは、作品について語っていくことにしましょう。
この作品は、アーデン国の王子でかつ類稀なセンチネルのノイシュが、「薔薇の番」と呼ばれる言わば相性抜群のガイドである雨月と出会い、恋に落ちていく物語です。
謀反を起こした叔父に命を狙われ逃げていたところを雨月に助けられ、互いに信頼と愛情を確かめ合いながら番となり、最後は叔父に立ち向かい戦っていくことになります。
雨月は竜の呪いに掛かっていて、身体や顔に鱗があります。進行が進むといずれ完全に竜化してしまう特殊事情を抱えています。
出会ったときの2人は番の認識はあるものの、雨月がセンチネルを毛嫌いしてることもあり、あまり仲が良いとは言えません。でもノイシュが他のセンチネル(貴族で身勝手な者が多い)とは違うってことを共に過ごすうちに分かってきて、だんだん優しくなっていくんですよね。
恋を自覚したのも雨月の方が先っぽくて、ノイシュに恋して苦しむ姿は嬉しいような悲しいような…そんな気持ちになりました。
というのも、ノイシュにキュンときたら雨月の身体には痛みが走るので、トキメキと苦痛が紙一重な状況は非常にツラいところ。
そんな痛みをノイシュに感じさせないように接していく雨月ですが、互いに気持ちは通じ合えど人間でいられる余命は時間を待ってくれません。この苦しい局面をどう乗り越えるか、ノイシュとの関係にも絡めながらぜひ読んで欲しいと思います。
寡黙でノイシュに冷たくしていた男が、次第にノイシュに惚れていく姿はなかなか良かったですよ。ガイドはセンチネルに触れることで、センチネルの消耗した身体を癒すことが出来るのですが、それをこっそり利用してるのかしてないのか…ノイシュが求める必要以上に身体を密着してくる雨月にニヤニヤしました。分かりやすいムッツリですね^ ^
ノイシュの視点が主な作品ですが、切ない恋に苦しむシーンは雨月の方が目立っていました。そのため雨月に感情移入してしまうところが多々ありました。
寡黙な男の心の中が、熱い恋に焦がれている姿は私のイチオシです。この恋の結末も、叔父との対決も最後まで楽しんで欲しいなと思います。
続編もありそうな?感じもしたので、今後も注目していきます。
今回は竜の呪いを受けたガイドと
国を追われたセンチネルのお話です。
国を追われた受様が攻様の助力で敵を取り
攻様と共に生きる道を選ぶまで。
受様はセンチネルと呼ばれる能力者が代々治める
アーデンの王子です。
センチネルとは五感のいずれかが普通の人よりも鋭く
体のどこかと花の蕾の痣があります。
痣の濃さが能力の強さ、葉の数が特化した感覚数を
表しますが、今のアーデンで5葉の痣をもつセンチネルは
受様1人です。
センチネルの能力は月の満ち欠けに左右され
五感全てが鋭いセンチネルは短命な者が少なくありません。
センチネルの能力を安定させるガイドは常に求められ
最も相性の良いセンチネルとガイドは「薔薇の番」と
呼ばれますが、簡単にみつかるものではないとされます。
受様は鋭すぎる感覚故に王城から殆ど出られないものの
国と民のために尽くしたいと思っていました。
ある満月の夜、王弟の叔父が謀反を企てて兄王を弑します。
受様は鋭い聴覚で叔父の計画を知るも父母を助ける事はできず、
城から逃げるしかありませんでした。
そして逃げ込んだ森で追手に捕まりそうになったところを
追手を蹴散らされした強大な竜によって
受様は拉致されてしまうのです。
受様は更なる災厄に捕まってしまったのか!?
龍に囚われた受様乃運命とは!?
竜を倒した事で呪いを受けたガイドの攻様と
股間の鋭い五葉のセンチネルどある受様の
センチネルバースになります♪
櫛野先生の初センチネルバースは
竜を絡めたファンタジックな設定と汚名を晴らし、敵を討つ
勧善懲悪要素もあり、楽しみにしていましたが
期待通りにワクワク&ドキドキ満載の1冊でした (^-^)v
受様を助けてくれた竜こそが今回の攻様であり
受様と最高の相性を持つ薔薇の番のガイドなのですが
攻様は5年前に人里で暴れていた竜を倒した際に
満月の夜に竜に代わる呪いを受けていたのです。
その上、センチネルである一部の貴族が
相性の良いガイドを多く保有するためにガイド狩り行っていて
攻様の姉は受様の叔父によって婚約者を殺されていたのです。
攻様の姉を中心とした隠里にすむガイド達は
センチネルを毛嫌いしており
攻様も受様を薔薇の番と認めながらも
受様の為のガイドをすることを良しとしません。
受様は叔父を粛清できるのか!?
王弟に婚約者を殺された攻様姉の復習は叶うのか!?
攻様を竜の呪いから解放する術はあるのか!?
受様と攻様は薔薇の番たり得るのか!?
様々な要素を盛り込みつつ物語は進んでいき
センチネルとガイドとしてだけではなく
受様と攻様がお互いに惹かれていく様子に
ハラハラ&ドキドキ、とっても楽しく読ませて頂きました。
そして2人が旅立っての幕引きでしたので
更なる物語を期待したいと思います。
櫛野ゆい先生でタイトルに竜と付いたら読まずにはいられません。そして今回は先生初めてのセンチネルバースということで、どんなオリジナル性を持たせて来るのかとても楽しみでした。
偶然にも某先生の作品と同じく受けがセンチネルという事で更に期待していました。
タイトルの茨の意味が不思議だったのですが、「薔薇の番」の薔薇とノイシュのセンチネルとして過敏な五感の刺激に苦しむさまの例えが茨でした。
力の数が葉で能力の差が痣の濃淡に現れ、更に運命のガイドが痣の蕾に口付けると薔薇の花が咲くだなんて、何てロマンティックなの!と思いました。
だけどセンチネルを憎む雨月が初めはノイシュに対して凄く冷淡なんですよ。だけどノイシュが素直で優しくて民を大事に思ってると知ると、段々と態度を軟化させて来るんです。
ノイシュですが五感すべてが鋭い「五葉のセンチネル」であった為に、城から出たことが無い深窓の令嬢のような王子なんです。
そのノイシュが雨月をはじめ姉の椿や隠れ里の人々や、里の近くの領主である青嵐と出会ったことで成長して行くのも面白かったです。
個人的に面白かったのは隠れ里のガイドの女の子を助けた時に、ノイシュの女の子をレディとして扱った所にクスッと来ました。
今回は雨月が育てていた仔竜の九助が鍵になってて、レイヴンをはじめとした竜族の力を借りて両親を殺した叔父から王位を奪還するべく奇襲を仕掛けるシーンに凄くワクワクしました。また敵方の貴族や兵を味方につけて行く過程が凄く良いんです。大きなうねりになって広がって行くのにゾクゾク来ました。
何となくですがこのお話には続きがあるように思ったので、期待を込めて萌2にしました。雨月の故郷に着いてからの2人の活躍と、雨月の呪いの結末を是非とも書いて下さい!
竜の呪いを受けた武人×国を追われた王子
美麗も美麗な目にも心にもぎゅっとくるセンチネルバース!
ノイシュが逞しく成長すると共に
無骨素っ気なし雨月からのほんのりした優しさが強まる!
二人の絆も深まるって良い!!
頬の黒い痣は竜の鱗は竜の呪いの証、忌むものだけど
この描かれた方(挿絵)がこれがまたカッコよくて!!
ノイシュはセンチネルの証として薔薇の蕾の痣、
こちらは運命の相手によって芽吹く……
異世界感、和と洋の装備も素敵で!!ワクワクがいっぱい。
ガイド×センチネルだからの癒やし高ぶり効果も二人の心の信頼があってこそ!!
運命の番だけど、それだけじゃない繋がりを築いていったのが良かったです。
五感が過敏ということは感覚も過敏ってとこには、ドキドキしちゃいました。
ちょっと駆け足かな?と思う場面もありましたが、
健気に地道に頑張るノイシュに
段々と絆されて溺愛ぶりを発揮していく雨月との距離感が良かったです。
センチネルバースはまだ数冊しか読んだことないのですが
五感が特化したセンチネルは超能力者みたいなもの?
その研ぎ澄まされた能力をより強固にして
疲れ切った時にフォローするのがガイド?
オメガバ―スや●●バースの性差とはまた違うものなのかな。
先生買い&表紙買い。書名の字体といい色といい二駒先生の絵とぴったんこで麗しい~。茨ってなんだべ?と思って読みましたが、なるほど!と思ったお話、本編全頁二段組230P+あとがき。攻め受けともそんなに入れ込むタイプではなかったので萌にしました。
建国200年以上のアーデン王国で一人息子として生まれたノイシュ。代々センチネルが治めてきた国でしたが、ある日そのノイシュの耳に、叔父のグレゴリウスが国王夫妻とノイシュを弑そうとしている話が聞こえてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
グレゴリウス(受けの叔父)、椿(攻めの姉、剛毅)、九助(ちびっこの白い竜、鳴く)、リンツ(受けのガイド)、将軍(国王夫妻、受けに仕える)、その他センチネルの方々少々に加えて竜ちゃんも少々です。
++攻め受けについて
受けは「五葉のセンチネル」と呼ばれる、五感全てに優れている方。五葉のセンチネルは18歳になるまでに耐え切れず亡くなってしまうことが多かったからか、宮殿で大事に育てられたと思われます。というのもいざ閨事になった時に、真っ白だったから。うっかりすると二人で抱き合って眠ったら子どもが出来るなんて思ってたかも(笑)。まっすぐ一生懸命民の事を思って頑張る方でしたので、まあこれから頑張れよーという感じです。
攻めは過去に暴れ竜を退治した時に竜から呪いを受けて、体が少しずつ竜のうろこに覆われつつある方。センチネルに虐げられた経験のあるガイドの方々の一人なので、「センチネル嫌い」。最初は受けに冷淡な様子ですが、一生懸命頑張る受けの様子を見て絆されたってところでしょうか。真っ白な受けさんといい感じになった時、「抱く」ってことがどういうことかを教えなくってですね、いよいよ自分の身にかかっている呪いが進行しているって知った受けさんに詰め寄られて・・・・って感じです。ここ、好きでした。
あとちび竜の九助が可愛かったかな。きゅうきゅう鳴いて、いやだったら「ぐわしっ」と受けや攻めにしがみつくんですよ。会話がちょこっと成立する感じは良かったでした。
攻め受けの恋話と国の内乱がメインとなるお話でした。頑張り屋なセンチネル受けや、ちび竜、寡黙目な攻めが好きな方でしたらよいのではないでしょうか?