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『バッシング恋愛Ⅰ』
委員長で同級生・真崎勝矢×人目を惹きつける美貌の村上圭介
誰にも心を許さない圭介。
夏のある日、その事件を目にした真崎は圭介から目が離せなくなり構うようになる。
その行為が圭介にとっては…。
これ、結構好きです。
真崎はただ事件の時に見た圭介の表情が忘れられなくて。
そんな顔をさせたくないがためにしていたことが、結果的には同情されているようにしか圭介には映らなくて。
圭介はずっと真崎のことを好きだったから、そういうふに扱われることが嫌で。
でも、本心では手離したくなくて。
真崎を引き留めるためにとる行動が少し切なくもあるかな。
真崎を引き留めるためならなんだってするし、そんなことは真崎の前でしかしないっていう素直に「好き」と言葉で伝えられない想いがそこにはあるんだろう。
『バッシング恋愛Ⅱ』
真崎が女子に告白され、うまくかわせずに仕方なくおでこにキスした。
それを見てしまった圭介は、あてつけのように言い寄って来た先輩の誘いに乗る。
キスする圭介を見ても真崎は何も言わない。
「俺が口出しすることじゃない。村上の好きにすればいい」
「俺はお前を好きになんかにさせない。自由になんかさせない」
圭介の独占欲の強さが表れている言葉だと思う。
真崎もそんなふうに言わなくてもいいのに…とは思ったけども。
そこで素直に気持ちを吐きだせる圭介がたとえ偉そうでも愛しくもあるかな。
関係がこじれて、相手を傷付けて。
どうしようもなくなると、圭介は自分を傷付ける方向へ走ってしまうわけだけど。
先輩の手では事件を思い出してしまうのに、真崎の腕の中では安らげる姿に安心しました。
好きな人と、そうでない人。
そこが決定的に違うのだな、と。
同じ行為でもきっと別の意味がそこには存在しているのだろう。
お互いの第一印象が「あいつ、暗そう」だった二人なので、明るい学園モノではありません。
真面目な優等生×高飛車な美少年。
主人公の圭介は、大変気難しい性格です。
信用しているのはイトコの成美だけで(成美は北都ちゃんを彷彿とさせる)、他の人間には冷たい態度をとります。
傷付けられるのが怖くて人を傷付け、傷付けられる前に自分で自分を傷付ける。
そんな圭介は委員長の真崎に想いを寄せています。
彼の気を引こうとして自傷に走ったり、強気に迫ったり、挙句目の前で他の男といちゃついたりと、もう振り回す振り回す。
同情じゃないと言うなら真崎くん、メンクイなのか?
それともMなのか?
ちるちる上では冬水社の本って盛り上がってないですよね。
でも私は吉祥寺企画(吉祥寺倶楽部には手を出してません)の頃から好きです。
というか以前の方が好き。
気付けば買い続けている作家は、あべさんだけになってるわ・・・。