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ouji no hakobune
2003年に刊行された本の新装版です。線の荒さはありますが、円陣さんの魅力的な絵は健在です。しかし、どうして私が選んだ円陣さんの漫画って、不思議系なお話ばかりなんだろう。って、まだ2冊目ですが。
いやー、表紙と見開きのイラストの王子は素敵ですねぇ!側にかしずく教育係も渋くてカッコいいです。表題作1話目は、城を離れた小屋で、恋文の返事を待つ王子と郵便配達の少年のお話。ふとした時に見せ憂いのある表情が色っぽい王子。そして、2日後に婚儀を控えた王子を迎えに来るのが、馬に乗る姿も凛々しい王子の教育係兼世話係アルマン。お互いを想い合っているようなのに、その気持を抑えて結婚式に向かう二人の最後はちょっと切ないです。
・・・と、思ったら、次の話は突然近未来?!王子は100年前に滅んだ王朝の生き残りで、ずっと冷凍保存(?!)されていたのが、事情があって生き返らせられるのです。えぇ!?ってなりますよね?!で、アルマンが何故か暗躍しているんです。それが、どうやらクローンっぽい。うーむ、突っ込みどころ満載です。しかも、説明が殆どなされていないため、僅かなヒントから自分で想像、いや妄想しないとならないんですよねー。あぁ、この作者はこういうのが好きなのかぁ~ってため息が出てしまいました。一言でいうなら、分かりにくい。ただ、とりあえず今回は幸せな終わりだったので、よかったです。そして、話の筋にはあまり関係ないけど、王子が弟のフィリップ王子と幽閉されている時の会話に、私は一番萌えてしまいました。ちなみに、この時王子はクーデターにより王位を剥奪され、弟と共に辺境の小さな城に幽閉されています。忘れられていく王子達には、かつての友人達からの便りも段々届かなくなっています。弟王子に「おまえは確かギッシュ公と懇意にしていただろう」と訊く兄王子に、弟フィリップは、こう答えるのです。
「・・・だめだよ」「あいつ 前に僕を愛人としてなら囲ってやるなんて書いてよこした」
これです。ここですよ!まだ12歳のフィリップがこんなことを言われている・・・そこに萌えです。
こういうね、たった一コマの萌えがあるから、面白いんですよね~。しかし共感は得られないだろうな・・・(汗)
あと、同時掲載の監禁陵辱モノもなかなか良かったです!タフな受けが従順になっていく様子が萌え!しかし、やはり攻めが甘い!!もっともっと鬼畜に!と思ったのは、私だけではないはずです~。・・・ですよね?
2003年発行ビーボーイコミックスの新装版です。
表題作カップルの後日談の描き下ろし8ページ「たからもの」があるのですが、私はこれがないと作品が理解できなかったかもと思います。
4カップル7作品が収録されていますが、多様な舞台や展開で面白かったです。始めと終わりがどことなく寂しさを感じさせる印象でした。エロ要素は薄いですが、だからこそすぐエッチというわけじゃない二人の関係が描かれた素敵なストーリーでした。
臣下×王子の表紙カップル。
「王子の方舟」あばら屋で恋文を待つ王子の話。
「方舟の行方」前作で忠誠を誓っていた家臣アルマンに裏切られ、弟と軟禁される王子ルイの話…かと思えば100年後に飛びます。空想世界というSFチックな不思議な展開でした。
「たからもの」前作のその後。補完するような話です。
体格や雰囲気からアルマン×ルイだとは思うのですが、直接的な描写がないのでアルマンが受けという可能性もあるにはあります。
ブラコン×遊び人
「永遠の檻」妹を捨てた復讐にと、監禁されて「犬」に躾される話。
「ラヴ・チョコ」前作で恋人同士になったかと思えば、智幸は相変わらず妹大好きだというコミカルな話です。柴田が智幸を「食う」という逆転する展開が面白かったです。
「WILD SONS」
ウエスタン。腹違いの兄弟がリーダーを決めるために決闘する話。女性が口淫する場面があるので苦手な方はご注意ください。
「夜明けの音楽」
右手が義手の作家志望×ピアノを弾く中学生。手術に怯える少年との話。淡々とかかれてますが切ないエンドでした。