読む手が止まらない
一言で言えばファンタジー系三角関係モノ。辛い人生を懸命に生きている奴隷のスゥが、たまたま出会った子どもサハラに気に入られた事で皇太子アリサードによって皇宮の陰謀に巻き込まれていく。というと健気な主人公を想像しがちですが、汚れ仕事もこなす強気な受けのスゥが、俺様アリサードと鬼執着のサハラの間で行きつ戻りつします。
可愛らしい絵柄からは想像もつかないシビアな世界観と切なくも美しいセリフの数々(翻訳が素晴らしい)、作者のsummer先生の不思議な魅力に落ちてしまって読む手が止まらなくなります。