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kyokutou no hanamuko
花町、この檻の中から抜け出すことをずっと夢見ていた。
そんな時、外の世界から迎えに来た異色の人物とは・・・?!
そもそもが、日本と、アラブの融合っていうのがなんとも。
良くあるアラブものですが、遊郭を合わせてくるっていうのはまさに革命。
違和感はぬぐいきれないですが、これはこれで面白かった。
設定としては。
なにが残念って、男娼である受!
最初は、どれだけ上流の人であっても、勝気で「男の客はしばらくとらねぇっていっただろ」なんていってたのに・・・実際に囲われてみると乙女でどうしようかと。
最初の印象が良かっただけに。(゚うェ´゚)゚。
とはいいましたが、全体的には悪くない短編集でした。
表紙はイマイチと思っていた絵柄も、中はわりときれいです。
ヤクザの話が選ぶとしたら一番好きかなw
インパクトはやっぱり表題作になりますが。
時代的には帝都花街なんて言葉が出てくる時期だから明治くらいなのでしょうか、
花街で男娼をしていた吉弥は、いつの日か誰かが自分をこの花街の檻から
連れ出してくれるのを夢見ている。
そんな時に現れたのが中東の国から日本へ遊学中のアラブの王子様。
花街で男娼の吉弥を指名したかと思ったらいきなり身請けして連れ去る。
しかし言葉も通じない相手だけど、気遣われ優しくされている事は解るが、
王子の従者に所詮下賎のものと詰られ、日本にいる間の戯れだと言われ、
吉弥は切なさと悲しみに涙するが、身体は売っても心は売らないと男娼なりの
プライドで前を向く。
そんな時に貴族パーティーに吉弥は王子に伴われ出向くがそこでかつて男娼時代の
客から迫られ、虐げられていた時に王子に助けられ言葉は通じなくても心から
信頼出来、そして王子に対していつの間にか思いが育っていた。
抱き合いながら、理解出来ないと解りながらも好きだと告げる吉弥。
しかし、返って来た反応は吉弥が思っていたものと違い喜びに満ちた王子の姿。
言葉が通じないフリで吉弥からの本音を聞きたいが為に話せないふりをしていた。
更に王子は国にいる時から吉弥を知っていて、吉弥に会う為に日本に来たオチ。
アラブの国で男娼のプロマイドが出ていたなんて内容です(笑)
初読み作家さんです。
表紙の絵柄が好みと合うかな~?と思いながら選んだんですが、中の絵は綺麗でした。
短編集で、全部で5組のカップルが登場します。
お話の展開は割とどれも王道かなという感じで安心して読めました。
表題作は少し古い時代の日本を思わせる時代設定です。
架空の国の王族が登場するんですが、イメージとしてはアラブっぽい。
でもアラブの攻め様の典型的な俺様なキャラという印象ではありませんでした。もっとソフトな感じです。
受け様が最初は強気な感じなんですが、だんだん乙女になっていくのがもしかしたら好みが分かれるかもしれません。
全体的には王道的なストーリー展開で、登場する人物が外国人、軍人、王族、極道、教師と幅は広めだと思います。
和服や軍服、民族衣装など綺麗な洋服が眼福でした。
お話に捻りのようなものは余り感じられませんが、安心して読める作品集だと思います。