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endorphin macine
BLっぽくないBLが読みたい気分でふらふらと腐海を彷徨っていた時に出会った一冊でした。
表紙を見たときに絵柄が少女漫画っぽくないということと、タイトルがやはり少女漫画っぽくないところからビビっと来て手に取りました。
その時はこれが井上佐藤先生の初コミックだとか全然知らなくて、面白い名前の人だなーくらいで。
これが初・井上佐藤先生作品との出会いでした。
そして『エンドルフィンマシーン』ですが、読み始めた瞬間「例によって指圧系か!」と。
BLだとマッサージ系ってAV展開になることが多いですよね。
先生「あれ?この突起はなにかな。…コリコリし始めたよ…ほぐしてあげよう…」
受け「あ…先生そこ、ちがっ…」
みたいなの想像するじゃないですか。エロ妄想しすぎですか?w
んでそういう展開だったらガッカリししちゃうよね、と思って読んだら全然違った展開で嬉しい誤解でした。
あと作品に面白い深みを与えていたのが意外や登場しない人物ということ。
戸川に五樹の素行調査を依頼していた本院の副院長です。
部下に依頼をするボスの顔が分からないっていうドラマ等がありますが、あれって見えない相手だから想像が膨らんで単純に面白いです。
五樹先生のセックスがすごく良くてヤミツキになる(笑)ということと、タイトルの一致になるほどと納得した作品でした。BLってどっちかというと人間の汚い部分に蓋をして綺麗に見せることが多いですが、それはそれでいいんだけれども、井上佐藤先生のように程よく生活感のあるキャラクターも魅力的だと思います。ジャージなイケメンはいいじゃん、と。
『102』
こちらは当時の私には新鮮なカップリングでした。体格差ありの攻×受。しかも攻めと受けの見た目逆転カプで面白かったです。受けが髪が長くてクール系美人なのが良かったです。そして人が良さそうな童顔(女顔?)系ちびワンコが攻めで、二人が付き合うようになるとは。これぞほだされ受けという感じでした。この人たち男らしくて好きでした。ただやられるだけ、ただ流されるだけの男なんて見ててもつまんないですから。最後受けさんがあの酷い男をぶん殴るシーンは男らしくてカッコイイ!ゲイアパート楽しそうでした。
『コーリング』
陵辱が入っていますが、受けが誘いだったりするので、完全な陵辱ではありません。
年下攻め・すれ違い系の切ないものがお好きな人にはお勧めの作品です。
二人とも癖のある性格同士で良いカプでした。
そして攻めの髪型とメガネにテニプリの誰かが重なった(笑)
『蜜蜂の発見』
デビュー後の第一作目。三角関係に終止符が打たれないまま終わっています。先生も思い入れがある作品なので続きが書ければ書きたかったと仰っておられますが、読者も続きが気になるような終わり方をしているので、きっと描いて欲しいと思った人はいたのではと思いました。そして高野人事次長は後の作品『SMOKER』にもちょっぴり出ています。
『荒野のラブストーリー』
投稿作品です。受けが掘られてキレるんだけど、これぐらいのリアリティがある感じが私個人としては好きなのです。実際は自分が酔った時に誘ったんですけどね、酷いよ受けさん。リアルとBLファンタジーミックス加減がいい感じの作品でした。
とにかくこの本を読んだ時「キタぁぁぁぁぁ!」と。
この先生の作品はきっと追いかけ続けるようになる、
間違いない!!と思ったのですがやっぱりでした。
作家さんに対して相性が良いとか悪いとか言う言い方をすることがあると思うのですが、
私にとっては井上佐藤先生はまさに相性が良い作家さんです。他の作家さんにこういう言い方をしたことはないのですが、井上佐藤先生にはそれを感じました。
なんだかんだ言っていますが
「好きだから好き!!」これに尽きます☆
…という単純な理由の神評価です。
よく知れた作者さんなのにちゃんと御本を読んだのはこれが初めてです。
独特の雰囲気に、色気に、可愛いさに・・・純愛なのにこなれた大人の恋愛、なのに笑い所も多くて、満足できた1冊でした。
攻めも受けも、なぜかガタイのいい方が可愛いんです。
普段は受けは受けしい、攻めは攻めらしいキャラの方が好んで読みますが、これはその概念を崩してガツンと一発くらわされた感じです。しっかりしていて大人の色気もあるのに、自立した冷静な大人なのに、何故か主導権を取れない…。そんな可愛い大人が堪能できました。
大の大人が赤くなったり青くなったり、その様子が可愛くてこっちまでにやけてしまいます。
シリアス?コメディー?というようなお話が多かったです。
そして何より、えろいシーンが本当に気持ち良さそう。いやらしいというより、すっごく気持ちいいんだなぁというのが伝わってくる。えろいんだけど、単なるえろい本を読んだというのとも、ぜんぜん違うタイプの作風だと感じました。
面白さ、可愛さ、えろさにずっとにやにやしっぱなしでした。
ユリイカの別冊でレビューを読んで購入したのですが、想像以上にドキドキさせられました@0@
五樹の妖しさ全開の見かけと違って、自室ではジャージというより体操着、飲みに行くのは居酒屋さんと、ギャップの落差がまた……!
戸川を前にしてのエロフェロモン垂れ流しは、紙面から漂ってくるようでした。
絵そのものが色っぽいのもツボにハマりました*^^*
表題作のほかには「102」がGoodでした!
まず、ゲイばかりが住んでいる(管理人さんはどうなのでしょう?)アパートという場所設定。これだけでも一味違います。
受けがツンデレなのもいいのですが、身長差が20cmあって攻めの方が低くて年下で童顔というのもそそられました。
が、なんといっても見かけによらず漢な攻めくんがキュートでした☆
最後のオチも意外性があってイイです。
オオカミ~が面白くて、いつか読みたい!とおもいつづけて
今になってしまいました( ´艸`)ムププ
文句なしに面白い!というか、読まずにいたのが惜しいくらい。
最近もガッツリ描いておられるんでしょうか。新しいコミックスの匂いがしない。スンスン
■エンドルフィン~
表題作。整体師~なお話。
美形な整体士。セクハラまがいなことをしているとうわさが立っている。
証拠をつかむべく潜入してほしい!
バイト代を詰まれて行った先。話に聞いてたのとぜんぜん違う人物像、そしてなんだかウズウズするこの気持ちはいったい・・・!?
これがまた気持ちよさそうな受が見ものなのです!
触れてくれなくなった攻にあてつけ~なように他の男に抱かれるシーンも個人的には好きw
ホノボノ~な雰囲気も嫌いじゃない。
エロリックw万歳!
■102
なぜだかゲイがあつまるアパートに引っ越してきたノンケくん。
隣の家に住む男が泣くもんだから・・・・!?
可愛い顔したちびっ子な方が隣の男前さんに乗っかられ~なでこぼこカップルが可愛かったりする(* ´З`*)モジ
初エッチ後~な真っ赤な顔の受と、おねむ~な攻の絵柄がすごく好き。
ちゅぅか、、、、、攻の両親(!?)が恐ろしく気になるのでうが・・
■コーリング
こういうの嫌いじゃないw
インコーするために生徒の家に通うとか・・はぁはぁw
■蜜蜂の発見
ちょっww結局なエンドが面白かったw
いいじゃんw3人で付き合っちゃいなよ!
■荒野の~
ノンケが酔っ払ってゲイと致してしまう。
目覚めて信じられない事実に驚きそして・・・!?
ノンケが落とされていく~の流れがすき。
そんなところ舐めても~なくだりからな展開好きです。
そうなのです!簡単に感じちゃいかんのだよ諸君!!
というわけで、どれもよく出来たお話w
読むほどに味がでるいい作品が多いと思います
淡々とした雰囲気なのに表題作も他の話もかなりヤリまくっていたような気がしました。しかも心なし、変な…というか漫画ではあまり描かれないような体位が沢山出てきました! さすが麗人!! でもエッチシーンだけではなくて、ストーリーもしっかりしていて全部の話が面白かったです。
表題作のエンドルフィンマシーンは整体師の先生の話ですが、私はこの先生がかなりいい味出してると思いました。整体師とかマッサージの人って体格いい人が多いですよね、それとあの医者とは少し違った制服……。あの優しそうなんだけど、力はめちゃ強そうでちょっと恐そうなところが妙にツボです。受けの戸川もナヨナヨしてないのに可愛いところがあって良かったです。
102(イチマルニ)は住人全員がホモのアパートの話です。これはギャグではないのですが、結構思わず笑ってしまう場面が多かったです。
予備校が舞台の話のコーリングは先生の弱みを握った予備校生がいろいろ……。これはかなりエロかった……。この他の話もどれも◎です!
でも、どれも変わった設定だなと思っていたら、最後あとがきで、『コーリングは一番王道な気がする』とあったのにはちょっとびっくりしました。そして、あとがきでは、この作家さんがすごく努力して作品を生み出しているんだなぁということも垣間見えました。これからも大いに頑張ってほしい方です!
初期作品を集めた短編集です。
とはいえ、侮るなかれ井上佐藤先生のらしさが存分に出ている作品ばかりです。エロ度も高めですので、その点も十分楽しめるのではないかと思います。
またあとがきでの[エロシーン考]は、描き手ではない、一読者の自分でも唸ってしまうような内容でした。この1ページだけを見るためだけでもいいんじゃないだろうか…(笑)
[エンドルフィンマシーン]
「わかってるの? 抱くよ?」が最高に素敵です五樹先生…!
それまでも確かに格好いいのですが、この瞬間の覇王な五樹先生は作中で一番格好いいと思います。なにせ緑の芋ジャー着ているオフだったり、女性にすぐ捨てられる過去だったりとルックス負けしているような五樹先生でしたから。
でも、ここでその垂れ流しのフェロモンが昇華されていくというか、小さな種火に油をどっと注がれて燃え上がってしまったというか!
それまではツンツンしていてようやくデレもやや出てきたかな? な頃合いの戸川くんもこのベッドシーンでトロトロになってしまっているのがたまりませんね。騎乗位で恍惚としているコマは彼からもフェロモンばんばん出ていました。
ところで副院長こそ、五樹先生のことが気になっていたのですよね? そういう意味での素行調査だったのでしょう。勝手に嫉妬余って。
なんとも罪作りな人です、五樹先生ってば。
[同・2]
冒頭、前触れもなく突然現れた戸川くんに対して「本物?」と確かめるあたり、前作で 戸川が欲しくてたまらなかった 五樹先生はそのままです。
見た目の派手さとは裏腹に(性豪なだけで)堅実な五樹先生と、どこかあどけなさが残りながらも色気が香る戸川くん。戸川くんって、いたずらっ子っぽいところもまた魅力ですよね。学校の先生を困らせる生徒のような。
今作はその戸川くんがずいぶんと五樹先生のことを好きになっているように思います。根本的に『支えたい』のと『同一の場所に立ちたい』のがあるのだろうな。
強制的な行為に及んでみたり、他の男の人に抱かれてみたり、悶々としながらもなにか糸口を見つけようと模索する様子は可愛らしく思えました。
互いに、どうあっても失いたくない存在、ということが確立していてつい未来を想像してしまいます。腕の良いふたりが営む整体院になるのでしょうね、私の万年腰痛と肩凝りもぜひ治していただきたいです…!
[102]
野村ってばこんなに可愛らしいのに心意気は抜群の男前です!
で、102の感想を書くにあたり201も読みたくなったので子連れオオカミを引き出してしまいました。ええしっかり読みました、201だけでなく全部。
103の柴田は、正木に抱かれながらも野村に心をを揺らせていて、そのなかで壁越しに喘ぎ声が聞こえないように堪えるシーンがとても好きです。
なんだかんだ可愛いふたりの同棲生活はお菓子と愛にあふれる甘いものなんだろうなぁ!
[コーリング]
生徒×予備校の先生。子供のような(いやまだ中西は子供ですよね)独占欲を巧くコントロールできていないのが、良い。
淫行現場の画像と引き換えに性行為を求める、ごくありふれたストーリーではあるのですが、お互いの素直になりきれないところ、またそれぞれの諦めているような寂しげな横顔がお話に華を添えていると思いました。
[蜜蜂の発見]
このお話が一番好きです。エンドルフィンマシーンのふたりも好きですが、蜜蜂~の3人は割と幸せな三角関係のように思えて。オイシイなぁと思います。
どっちに転ぶのがいいかなと真剣に考えていました。でもこれは真藤くんじゃないと当て馬満載で可哀想すぎますかね、個人的には高野次長がイケオヤジで素敵すぎてやっぱり迷ってしまいます。
[荒野のラブストーリー]
あとがきで井上先生も仰っているように、確かにモノローグ多めで少女漫画的だと思います(笑)苦悩が滲みに滲んでどばっと飛び出ているような作品でした。
それでもこちらのお話からも十分井上先生らしさというのは出ていて、たとえばセックスシーンの描き方もそうですしなにより登場人物の男臭いところも! なよなよしていないんですよね、漢ではないけれど、よりゴツゴツしている。そこが好きです。
志津馬が付けた傷さえも愛おしいと言わんばかりの一さん、表情がとても良いと思います。
個人的な話ですが、井上佐藤作品は一冊読むと他のも読みたくなり結局既刊までマラソンしてしまうケースが多々あります。今もこの一冊を再読しながら書いているので、猛烈に別単行本が読みたくてたまりません。
そのたびに、これは表題作タイトルのとおり、読者側も脳内麻薬がドバッと出てしまうのかもな…とつくづく感じております。
井上佐藤さん、この作品が初読みでした。
これを選んだのはひとえに『表紙の先生、色気ムンムンだったから!』です。
どうやら初コミックのようなのですが、個人的には少女漫画か?という華奢な攻めの体とかつまらん!などと思っておりますので、とても良かったです。
表題作『エンドルフィンマシーン』は二話収録。
でもでも、もっと読みたかった!
セクハラ疑惑のある整体師五樹が攻めで、そんな彼を高額報酬に釣られ調査する為に分院へ移動したバイトの戸川が受け。
歩くフェロモンマシーンの五樹は、実は整体馬鹿で不器用で堅物なのですけどね。
一話目はそんな二人がくっつくまでで、二話目はセックスのたびに失神する戸川の病を五樹が疑うお話となっております。
そう、行為で失神するのを喜ぶ(俺のテク?みたいに・笑)のではなく、心配する辺りがもう真面目なのですよ。
メインは二話目なのかも。
そちらでは五樹が九州の実家近くで整体院を開業しているために、五樹の家族総出演。
この家族が五樹の性癖になんら疑問を持たず…というか、祖父と父の女関係による末路のせいで、五樹は異性に接するなと教育されてたという変わり種だったわけです。(そして強い姉ちゃんも二人いる…これじゃ夢は持てまい)
そんな五樹、戸川を同窓会にも連れて行っちゃうし、世話もせっせと焼いちゃう、戸川が他の男と寝たと聞いて脱力して泣いちゃうなんて、もう可愛さ(と、エロス…さすがマシーン)爆発!
もう戸川へどっぷりつかってる、どうしようもなく好き、捨てないでなんて色男が泣いちゃう。
Sっ気をくすぐるんですよー。
しかし五樹の過去の彼女たちは最低だわ。
各種の女たちにトラウマ植え付けられた形になって逃げてばかりの五樹ですが、戸川がいてくれて良かったよ。
ああでも、このフェロモンにわたしも読みながらやられる始末。
他にはゲイだらけのアパートを舞台にしたお話、『102』。
102号室×103号室は攻め受けが反対の方が好きだった…だって102の方が小柄(身長差21センチ)で可愛いんだもの。まあでも、性格も行動も102が男前だけどね(苦笑
後は、求めて傷ついた過去のせいで自分から抱きしめられない受けと、自分から抱きしめることを知らない攻めの『コーリング』とぬるーいお湯が好きかあっついお湯が好きかという感じの『蜜蜂の発見』。
そして投稿作の『荒野のラブストーリー』が収録されております。
『子連れオオカミ』が大人気な井上佐藤さん、絵も好きだしお話も好きだし、やっぱりイイ!と思いました。
大人の男のアホで可愛い恋愛とエロを描かせたら、右に出る者はいないんじゃないかなと思うほど。
とくにエッチな場面の絵からは重さと肉感を感じさせてくれる。生々しいのに下品にはなってなくて、非常に美しいです。
ストーリーには陳腐さがまったくない。
ユーモアを散りばめて、説明しすぎることなくお話を進行させていく。
ニヤニヤどきどきしつつ、じっくり時間をかけて読んでしまいました。はやく読むのがモッタイナイと思わせてくれる稀有な漫画家さんなんですよね。
けして分かりやすい作品ばかりではないです。
男の臆病な部分や偽悪的な部分、そしてアホな部分などに対する愛おしさがどんどん増してくるのが一番好きです。
あとあと、
表題作のフェロモン先生のマッサージ、受けてみたいですw
表紙の眼鏡男子にやられてしまい、購入してしまいました。
素直に面白かった!
井上佐藤さんなので、絵の好みが分かれるかな?と思うのですが、
好みではない方でも、ストーリー重視の方には、
面白いと思える作品じゃないかなと思います。
短編の中でも、やはり好みは、「102」
アパートの店子が皆ゲイというBL界ではありがちな?設定ではあるのですが、
楽しめました。
元肥満で、今は高身長やせ形の受と小さめな攻のお話。
体格差もいいですし、太っても気にしないというのがいいです。
ただ、何よりも気になるのは、攻の両親が男・男っぽい・・・
一体どういうこと!?って気になって仕方がないです。
「10DANCE 1」がとても素敵だったので、作者買いを一気にしてしまった。
デビュー作になるこのコミックス、表題がタイトルの作品になったのが凄くわかる。
個人的には私は表題が読みやすくてかなり好きだった。
作者の雑誌デビュー作の「荒野のラブストーリー」も収録されているこの作品。
かなり深い味わいがある秀作だと思える。
表題が好きだと思えると言う事は、作者自身もあとがきで言っているように
男性版ハーレクインの要素が見え隠れてしていて、女性の共感を得やすいのかも。
それ以外の作品も、コミカルだったり切なかったり、多様な感情が溢れていて
作者のこれでどうだ!って気持ちが伝わる気がする作品。
この作品で2作読んだがハズレ感は一切なく、もっと読んで見たいと思わせる。
独自な魅力ある作品でした。