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ookami to kakeru daichi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
発売される度に楽しみにしているシリーズです。今回はランスの幼馴染みのジウスが主人公のお話ですが、今までの作品に彼が登場したのか記憶には残っていません。
彼は他のクイックたちと違い騒がしいのが苦手で自然と野生動物に心惹かれる優しい人物でした。そんな彼が使命感を感じて頑張っているのがマッドクリーク捜索救助隊の仕事なんです。
そしてジウスがアラスカで起きた地震に派遣された時に出会ったのが、もう1人の主人公であるティモでした。彼はハスキーのクイックなんですが、彼の兄が率いる群れは人間社会から離れて隔絶された場所で暮らしてから長く、多くの問題を抱えていました。
お話はジウスとティモの両視点で語られているので、お互いに好意を持っているのは分かるんです。でも周りと交流を持たずに1人でいる事を好んでいたジウスはなかなかその好意の正体に気が付かず、ティモに至っては群れの掟で番は繁殖の為という思考に染まっているんです。
なのでこの2人お互いに惹かれていて、周りに嫉妬してるのに中々関係が進まないのが焦ったく思いました。
お話が大きく動くのはティモと妹がマッドクリークに訪れてからになります。2人はマッドクリークのあり方に戸惑い多くのクイックたちの存在に戸惑っていますが、皮肉なことにマッドクリークに馴染むのが早かったのは妹の方だったと思います。
シリーズの今までのCPがちょこちょこ関わって来るのも面白くて、男同士の番に疑問に思いながらも彼等の幸せそうで対等なあり方にティモの考えも変わって行くのです。
やっと発見された他の群れの危機に乗り出すマッドクリークの面々はやはりお人好しで、このシリーズの根幹にあるテーマに沿っていると思いました。
今作ではアラスカの群れに新しい風が吹いた所で終わってます。なのでまだ続いているのかは分かりませんが、シリーズが続いているならその中でこの群れがどうなったのかを教えてほしいと思いました。
値段を見て購入を躊躇う方もいらっしゃるかと思いますが、間違いなく面白いです。表紙はジウスですが裏表紙のティモが美麗ですので、麻々原絵里依先生のイラストも是非見て楽しんで欲しいです。
マッドクリークに配送センターが出来て、財政が少しはマシになった後の話。
マット率いる捜索救助隊がアラスカでの地震災害に派遣される。そして隊員のジウス(セントバーナード)がティモ(ハスキー)と運命的に出会う。
ティモ達の群れは人間社会から孤立して、若者が数人街に出稼ぎに来る以外は山に隠れ住んでいる。あまり良くない生活水準と、濃くなり過ぎた血により群れの存続が危うい。そんな環境で育ったティモがマッドクリークに視察にきて様々なものを学んでいく様子が良かった。文化の違いや自分達との差に苦しんだり、悩んだりカルチャーショックを受けている姿も印象的でした。
暇があればジウスに引っ付いて手を握ったり、無自覚にベタベタしてくる魔性のティモとそれにドキドキしているジウスの様子も面白かった。ジウスが家出した時のあたふたするティモの様子も可愛い。帰ってきたジウスに庭先の花を指して「植物だってお前がいなくてしょんぼりしてんだ!」って文句を言っているシーンがお気に入り。
最後のシーンでなるほど!あの話がここで活きるのね!と拍手しました。優しくて平和主義のジウスにはグッと引っ張って絶対離さないぞ!ってタイプのティモがピッタリ。
シリーズ5作目。群れの存続に関わる深刻な問題に立ち向かう話だが、鬱々とした雰囲気はなく、さくさく読めた。
今作のメインキャラは二人ともたぶん初登場で、ストーリーは独立している。とはいえ、前作までの登場キャラが何人も専門分野で活躍しており、軽くキャラの復習をしておいた方がスムーズに読めそう。あ、お騒がせリリーは今回お休み。
メインカプは内気なジウスと野生味あふれるティモ。アラスカの小さな群れの中で生まれ育ったティモとマッドクリーク出身のジウスでは、価値観が大きく違う。
そんな二人がお互いを知りお互いの街を知ることで、ティモは異なる考え方を受け入れていき、ジウスは自分の殻を破ろうとする。こうした変化や成長がとても良かった。
ただし恋愛となると子供っぽい組み合わせ。ティモは思い通りにならないと癇癪を起こし、ジウスは自己完結型ネガティブを発動させて逃げてしまう。個人的に持っていたハスキーとセントバーナードのイメージとは違ったかな。少々萌え不足かも。
結果的に押したり引いたりになり、上手くまとまったのはティモの激しい性格のおかげとみると、お似合いではあったのかも。今後もジウスはティモに振り回され続ける未来が容易に想像できるし、それも幸せなんだろうと思った。
このシリーズで毎回楽しみにしているのが、動物たちの躍動感あふれる描写。今作もそれは健在で、犬姿で伸び伸びと駆け回ったりじゃれ合ったりする様子が微笑ましかった。神々しい狼の群れや大自然の描写も好き。
群れの立て直しは始まったばかりのところで終わるけど、上手くいきそうな空気が流れており、読後感は良い。
引っかかったのは、シリーズ3作目で匂わせていた(?)トラブルに触れられる気配がないこと。またジェイソンのクイック研究の成果も気になる。今回は問題点が別のところにあるので語られないが、どちらも知るのは諦めた方が良い雰囲気。
今作単体でみればとても面白かった、シリーズを通してみると何かを読み飛ばしたかな?と思うところがあった。
月吠えシリーズ次作(#6)はアラスカが舞台のロミジュリ物語らしい。また翻訳版で読めますように。
そういえば遂に日本語タイトルからHOW TO要素が消えたな。
HOW TOシリーズ大好きで、既刊も読み返して挑んだこちら。今までとだいぶ雰囲気が変わって、ずっと神評価にしてましたが迷いに迷って萌2に…
シリーズ既刊との大きな違いは、主役が2人とも生まれながらのクイックである点。今までこのシリーズから感じてきた面白さの要素である、マッドクリークの面々の剽軽さであるとか、クイックに成り立てであるが故の純粋さとか、犬特有の懐っこさが今回あまり無い!新しい関係性が描かれることは期待していたものの、既刊が好きすぎる故の物足りなさもあり。
『すてきな命の救い方』で、マッドクリーク内でのトラブルは一旦完結してしまったのかも。これ以上描くならマッドクリークの外に出て行く必要があったんだろうなというのは理解できる。
今回は自然の描写が売りなのかな〜
タイトルにもなっているだけあって、狼と出会うシーンの緊張感と爽やかさが好き。
ランスが再度いい男の雰囲気を取り戻してて安心しました。『すてきな命の救い方』でピエロにされ過ぎてて心配してたんだ。
シリーズ買い。犬に対する愛が深いのは、これまで同様なのですが、いまいち二人の恋には盛り上がれなかったので萌にしました。犬を愛してやまない方、アラスカの大自然大好きな方でしたらおススメ。日本のBL王道路線なんでミリもかすめていないモノロマ路線おっけーな方でしたら大丈夫なのかも。本編380P弱。
林業会社で働いていたのをやめ、マッドクリークに戻ってきたものの、大勢の人が苦手でずっと引きこもっていたジウス。いやいや連れていかれた久しぶりのクイックたちの集まりで、捜索救助隊の一員になることに。ジウスはセントバーナードのクイックなので、その活動に大変意義を感じていたある日、派遣されたアンカレッジでとても気になる男をみかけ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
マッドクリークの面々:既刊のカプ複数、リリー(マッドクリークの肝っ玉かあちゃん)、その他わんこ多数
アラスカの面々:ヒッティ(ティモの妹、めっちゃ頑張った!)、ユキ(ティモの仲間のアルファ)、カプン、ヌーキ(ティモの仲間)
++良かったところ
犬!ジウスはセントバーナードなのですっごく穏やかな気質なのですが、アラスカにいって大自然に触れると、ふつふつと犬本来の気質が湧き上がってくるようで。カリブーやら狼との狩、交流などのシーンは「おおお」という気持ちでいっぱいです。BL読みたくて買った本なんだけど、大自然を撮った写真集を脳内に繰り広げている感じ。このような記載が素晴らしいのは、イーライ・イーストン先生の筆力なんでしょうかねえ。。。素晴らしい。
ティモの誇り高い様子や、ジウスの穏やかな忍耐強い気質はめっちゃ好きだし、ジウスが恋心に戸惑い逃げ惑うところにはジタジタするし、可愛い♡と思うのですが、その二人がくっつくところがいまいちシンクロしきれなかったというか盛り上がらなかったというか。野性味あふれるティモと、おっかなびっくりおどおどジウスだったからか。「お前のベッドが空でイヤだった」というティモも可愛いっ♡と思ったんですけどねえ・・・終盤の展開が怒涛だったからついていけなかったのかな?
ヒッティの病気やサイモンの恋の方が心配だったからか?ユキやティモのアルファに関する習性が苦手だったのか?
アラスカの大自然を駆けまわるワンコの本能万歳な様子や、セントバーナードの気質はめちゃ好きなんですけど、やっぱり群れとしてアルファ最上位、メスですら序列あるってのがちょっと好きじゃなかったのが、ところどころ足ひっぱったのかなと思った一冊でした。(マッドクリークのクイックたちは相変わらず可愛いですよ♡最高♡)