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hontou ha kimi ni kamaretai toshinosa omega birth
も〜表紙のみずかね先生のイラストから一気に引き込まれました。麗しい二人…
オメガバース×20年越しの再会×年下攻め(歳の差13歳。一回り以上違う年齢差に激しく萌えた)。
好き要素しか詰まっていないお話で、萌えに悶えながら一日で読んでしまいました。
今作の主人公・晃一(受)は、フェロモンがαに効かないという特異な体質を持つΩ。
20年前に唯一の家族だった姉を亡くし、天涯孤独の身から「家族になること」に憧れを持っているものの、自身の体質のせいできっと無理なのだと寂しさを抱えて生きている38歳のバーテンダーです。
そんな晃一は発情期の真っ最中のある日、職場のホテル内で自身のフェロモンに当てられたαと出会い、体を重ねます。
ところがその翌日、そのα・朔夜が自身の恩人の息子であると分かり、これきりの関係にしようと決意するのですが、思いがけない形で再会しー
と続くお話です。
Ωの晃一の”フェロモンがαに効かない”という体質と、なぜそんな体質なのかという理由が後半に明かされるのですが、驚きながらも「なるほどね!」と納得。
勘のいい方なら読み進めるうちになんとなく見当がつく内容かと思うのですが、自分はそこに思い至らなかったので、純粋に「わ、面白いなー!」と感じました。
攻めが受けより13歳年下、っていうのものね。いい……なんか分からないけど心をくすぐられるというか。一生懸命、一回り以上年上の美人バーテンダーを振り向かせようと口説く様子にきゅんとしてしまいました。
みずかね先生の美麗イラストもまた物語に確実に華を添えてる!
途中何度か晃一が自分のことを「おじさん」と言う描写があるんですが、全くそんなことないです、めちゃ美人のアラフォー(に見えない。お兄さん)です( ̄∀ ̄)v
作者様の本を読むのは初めてで、オメガバースの作品を3作連続で出されており、こちらが最新刊とのこと。
前作のカプかな?と思われるカプも序盤に少し登場していたので、これから他の2作品も読んでみようと思います。
年の差、実に13歳。
年下のアルファに迫られ、求められ、めちゃくちゃに愛され倒される…私の大好物なお話でした。
「運命の番」がモチーフな作品ではないですけど、きっとこのカップル2人ならそうなんだろうなと思ってしまう、数奇な運命と偶然に包まれた切ないけど愛に溢れたストーリーでした。
年齢差がここまであるオメガバースを読んだのはおそらく初めて。
運命の番のオメガバース作品を過去に何作品か読んできましたけど、みな年齢がそれなりに近かったりで、神様は上手いこと適齢期同士を運命に選んでいるものだな、と思うこともありました。
13歳の年齢差と、迷惑をかけた(そう思い込んでいるだけ)恩人の息子であることがネックとなり、自分の気持ちに蓋をし求愛を拒否するオメガの苦しい胸の内に触れています。
発情期になっても自分のフェロモンがどのアルファにも効かないオメガの晃一と、晃一のフェロモンに反応し激しく抱いたアルファの朔夜。彼もまた自分のフェロモンがオメガに効かないという同じバックボーンを背負っています。
初めてフェロモンを感じ合う者同士が出会ったら、それはもう本能のままに…な状態なわけです。
2人の過ごした一夜が運命なのか過ちなのか。それこそがこの作品の核心の部分となります。
本能のままに抱き合ったことからストーリーが動いていくわけなんですが、実はこの1つの事件は2人の運命の起点ではありません。2人には過去に繋がりがあって、この本能の交わりは実は偶発的に起こったものではないことが分かる大きな事実が裏に隠されています。
それを知ったとき、おお〜!!てな感じ。
なぜ2人がお互いのフェロモンにしか反応しないかの謎がスッと解けました。
年上の晃一がひよる態度なのに対し、若さ故か猛アプローチをかける朔夜が両極にいて、2人の勝負みたいになってるのが萌えでした(^ ^)
逃げても避けても晃一を捕らえて離さない朔夜の勢いは、これぞアルファといったところ。晃一だって本当は朔夜を愛しているから、朔夜にここまで思われて嫌なはずがないんですよね。しかも晃一は番を作って幸せになりたい欲も強い。
好きになった相手が年下で、恩人の息子で…ということがなければ早々に身を委ねていたはずなのに、それが重石になっているのが読んでいて切なかったです。
その重石が本当に"重石"だったのかとか、最後には色んなことが回収されていきます。
そこには晃一と朔夜の関係だけには止まらない、晃一や朔夜の家族とのことも絡んできて、結果的に家族の愛にもたくさん触れた温かいエンディングでした。
出会うべくして、結ばれるべくして出会った2人なんだなぁ…と読後感は爽快です。
終始大人の雰囲気漂うしっとりとしたストーリーで、丁寧に綴られた心理描写がすごく良かったです(*´꒳`*)
今回はコンサルタントとバーテンダーのお話です。
フェロモンの効かない受様が攻様の番となるまで。
この世界には男女の性とは別に
バース性と呼ばれる第二の性別があります。
オメガである受様は繁殖に特化した性質を持ち、
発情期には常に欲情した状態になって日常生活や仕事に
支障をきたす事が避けられないはず・・・ですが
受様のフェロモンはアルファにもベータにも効かず
発情期でも普通に出勤しまています。
今日はホテルオーナーの従兄弟の祝賀パーティで
受様はいつも火照る身体を持て余しつつも
カクテルを作り続けていましたが
今日はいつも以上に発情の度合いが強く
ヘルプのバーテンダーの場を任せた受様は
ふらふらしていた通路で客とぶつかってしまいます。
受様は咄嗟に彼から離れようとしますが
その相手もまた明らかに発情していたのです!!
この男性客が今回の攻様で2人は劇場のまま
受様の宿泊している部屋で一夜を過ごしてしまいます。
翌朝、受様は誰にも効かないと思っていたフェロモンが
効いた攻様が"運命の番"かもと思いますが
ふらついてサイドテーブルに乗っていた
攻様のスマートフォンやビジネス手帳とともに
名刺入れ等を落としてした事で状況が一変します。
というのも拾い上げた名刺で知った攻様の名は
かつて世話になった恩人の息子の名で
目覚めて名を告げてきた攻様に「昨日のことは忘れてくれ」
と部屋から逃げしますが・・・
誰にもフェロモンの効かない受様と
恩人の息子である攻様の年の差&再会オメガバースです♪
既刊「叶わぬ想いをきみに紡ぐ」の攻様が
受様の友人の従兄弟として客演していますが
絡みはないので単巻読みでも問題ありません。
受様は年の離れた姉と共に施設で育ち
私設を出た姉の勤め先の社長が攻様の父親でした。
姉は白血病と診断されて3ケ月で亡くなり
呆然自失となった受様は気遣ってくれた社長宅に
しばらく彼の家に身を寄せた事があり
その時の攻様は物静かな子供でした。
攻様はホテル再生業務を受け持ったコンサルタント会社の
担当者でそれからはホテルが攻様の勤務先となり
受様は攻様に求婚される事となります。
受様的には最悪の展開で攻様が恩人の息子だと言えずに
年の差を理由に攻様を突っぱねるのですが
そんな理由で攻様が諦めるはずはないのですよ♡
受様の友人であるホテルオーナーへの攻様の嫉妬や
受様の恩人である攻様父と攻様の確執等を絡ませつつ
2人がどうやって恋仲になるのか、
というか受様がどこで攻様に落ちるのか(笑)と
ドキドキ&ワクワク、楽しく読ませて頂きました (^O^)/
幼かった攻様は受様を覚えてはいませんが
ホテルの担当となる前に受様を見つけていた事や
2人が互いにしかフェロモンが効かない理由も
面白い設定だなと思いました。
お互い、アルファ・オメガのフェロモンが誰にも効かなかった理由や、攻めの父親、受けの姉の過去等、とても計算されていて面白かったです。描写もわかりやすく目に浮かぶと言いますか、作家先生、素晴らしいですね。
とても良かったのですが、なんか盛り上がりに欠けるというか、グッとくるものがなかったんですよね。
思うに、二人の性格がどちらもいい子ちゃん過ぎ、真面目過ぎだったからではないかと。それ故にストーリーは先が読めなくても、攻め・受けの行動は読めてしまったからなのかなと思いました。
こちらの作家さまのデビュー作から今作まで欠かさず読んでますが、全てオメガバ作品なんですよね。そして同じ世界線のお話で2作目の「叶わぬ想いをきみに紡ぐ〜非運命オメガバース〜」の主役2人がチラッと登場しますが、読んで無くても大丈夫だと思います。
ただ、前作の2人が幸せそうなので、この2人のその後が気になっていた方には堪らないシーンだと思いました。
こちらオメガのフェロモンが誰にも効かないホテルのバーテンダーの晃一と、こちらもオメガのフェロモンが効かないアルファのコンサルタントの朔夜のお話でした。
そんな2人が偶然出会ってお互いにフェロモンを感じてセックスしたら、それはもう運命じゃないのって誰でも思ってしまうんじゃないでしょうか?
なので朔夜の好意を素直に受け入れられずに、大人の顔をして躱す晃一に焦ったく感じるお話でした。
心の中では朔夜の言動に歓喜してたり、彼と親しげに会話するオメガの若い女性の存在にモヤついたりと、とにかく歳を重ねた分だけ素直じゃないんです。
個人的には「おっさん」と自分を卑下して言うのが嫌いでした。あと晃一の性別を超えたアルファの親友(男)の存在が疎ましかったですね。こういう人物が好みの方も居ると思いますが、私はダメでした。
あらすじにも書いてある恩人ですが、こちらはとても良い人物でした。晃一の恩人との回想と朔夜の父親との関係から、2人の仲を知っても頭ごなしに怒らないだろうと思いながら読んだので、頑なに朔夜と離れようとする晃一の態度が滑稽に思えてしまいました。
後にこれは性格故の頑固さだと判明するのですが、この作者さまの書かれるすれ違いが私にはどうにも無理矢理感があるのです。
それは2人がお互いしかフェロモンが効かない理由が分かった後もだったので尚更そう感じてしまいました。
けれども朔夜の一途さはとても良かったです。3作通して受けの言動には違和感を感じ、攻めの一途さには好感を感じることが分かりました。
一途攻めが好物の方にはお勧めなシリーズです。
この作者さまの作品はオメガバしかないので、今度は普通のBLが読んでみたいです。普通のBLを書いた時に真価が分かると思いました。
みずかね先生おっかけで購入。みずかね先生の絵は超好きなところがあったけど、攻め受けとも超好きという事はなく、なんだか盛り上がらなかったので中立にしました。なんで盛り上がれなかったのか今一つ自分でも良くわからないんですが、年下わんこや年上美人が好きだなーという方には良いのではと思います。
華やかなパーティ会場でヒートに苦しみながらシェイカーを振っている晃一。晃一のフェロモンが他の誰にも効かないから出来ることなのですが、なぜ効かないのかは全く不明。いつかは運命の番に出会って幸せになりたいと思っていたのですが、フェロモンが効かないため、今ではすっかり諦めていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
昭仁(受けの親友かつ勤務先ホテル支配人)、明香里(受けの姉、故人)、総介(攻め父)、吉井(ホテルのバイト♀)、ヒメ(攻めの猫)ぐらいかな。
++攻め受けについて
受けは天涯孤独なので、番を見つけたいなあと夢見ていたものの、フェロモン効かないので、すっかり諦めていた方。攻めのことは良いなあとは感じるものの、自分がずいぶん年上なので遠慮しちゃっている感じです。昭仁とフランクに仲良しなので、攻めが盛大に嫉妬するのは良かったかな。クセあるところはなく、さっぱりした美人さんかなあ・・?バーテンダーって仕事は大切にしているようなところは良いか?
攻めは受けに恋焦がれているワンコ。イケメンさんで優秀っぽいですが、お仕事面がそんなに強調されているわけではないと感じるので、きゃあ♡と目が♡になるシーンは無かったでした。嫉妬するところが可愛いと少し感じたぐらいかも。
攻め受けとも「これ!」と刺さるものが無く萌えるところが無かった印象の一冊でした。うーん。みずかね先生の描かれた美人さんには目が♡になるし、攻め父があまりに渋くて目福だったんですけどねえ・・・