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zettai suki ni naranai
主人公のナオは、少し変わったアバンチュールを楽しんでいる。
恋人持ちを選んで、恋人の話を聞かせてもらう。
でも相手がナオに本気になったら別れる・・というルール。
相手が本気になると、別れが拗れて、暴力を振るわれたり、付き纏いを受ける。
食虫花で有名になったナオは相手を探しにくくなっていた。
テルと別れ話がもつれて、横から助けにはいってきたのが、レイ。
レイは、条件を付けて暫く恋人になる契約を持ちかける。
絶対、好きにならないと双方で断言して始めた契約恋人・・二人とも二重人格
ナオが持つ過去のトラウマ
レイがナオに近づく理由
・・展開が凄く面白かった。
読んでいて懐かしい気分になったというか、昔はこういう作品を好んで読んでました。なので決して嫌いじゃないし好きな設定でした。
実は中盤までは神評価でした。ですが終盤に入ってからが長く感じて萌2とさせて頂きました。
自分がやった事に対してちゃんと自覚していて、相手や相手の恋人から怒りを向けられようが逃げることをしないナオに、同情はしないもののそうなるしかなかった過去に切なくなりました。
またレイがナオに近づいた理由は彼の眼差しや言葉の端々から報復であると察してしまうのです。なので、これは攻めザマァな展開もあるかもと期待しながら読みました。
そして途中でナオが会社でどうも問題を抱えていることに気がつくのですが、この会社の問題とレイとの問題、そしてストーカーと化してしまった元カレの問題が上手く絡んで来るところがとても面白くて秀逸でした。
ナオの働きを評価する他部署の課長や先輩女子社員が救いの手を伸ばしてくれた時なんか凄く興奮しました。恋愛以外も凄く面白い作品なんですよ。
この高幡課長が凄く尊敬出来て頼りになる存在なんです。この課長のおかげでナオは尚斗(ヒサト)として生きることが怖くなくなって来るんです。その結果ストーカー男とも自分で決着します。
尚斗は元々がトラウマ持ちのめんどくさい人間なので、なかなかナオとしての仮面が捨てられないんです。でもたった1人の友人と決別してレイとも別れて、尚斗として会社で過ごすうちに新たな自分として生き直すんです。
そしてその生活が落ち着いた時にレイと再会するんですよ。あの恩人である高幡課長がキーマンなんです。
ここまでは凄く盛り上がったんですが、その後のレイと尚斗の会話が長くてですね、凄く盛り下がってしまいました。椎崎夕先生が書きたいことを全部入れたんだと思いますが、ちょっとくどかったし読者はそこまで書かなくても理解出来たと思うんです。
そしてレイが礼明(ヒロアキ)になった途端に凄くガキ臭くなったのが残念でした。
誰コレ!って冷めてしまってました。確かに高幡課長辺りの大人と比べたら子どもですけど、変わりすぎでしょってなりました。
それと尚斗に強く当たってて減俸処分を受けた後輩がいましたけど、あの課は無くなりそこの課長も飛ばされたとありました。結局はあそこの面々はどんな悪さをしてたのでしょうか?そこがハッキリと書いてなかったのが残念でした。悪質で間違いなく会社への背信行為だと思ったんですけど。
椎崎先生おっかけで購入。攻めが嫌いなので中立にしました。過去の同様のタイトルとなんかリンクしているか?と思いましたが、単独作のようです。ぐるぐる話がお好きな方でしたらおススメです。本編340Pほど+あとがき。
日曜昼間、一般の喫茶店で、条件付きで付き合っている相手と落ち合ったナオ。「ハヤトとは別れたから、きちんと付き合いたい」と言い出されたものの「条件破ってます」とさっくり別れを告げ・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
テル(受けの条件付き元彼)、受け勤務先の上司、同僚(くそ多め、味方も少々)、アヤ(受け友人)、しの(攻めが好きと思っている人)とその彼氏ぐらい。受けの勤務先のくそどもは、「信じられない、こんな時代遅れの方々がこの世に存在していたら気を失う」ってぐらいクソ。是非お話の中だけにしていただきたい。
++
攻めは押し強め、イケメン。あれこれ構ってくる感じは手慣れているので、おそらくモテるんだと思われます。なんだけど嫌い。あんさん、あまりに身勝手過ぎませんかね?と詰め寄りたいですね。まあ、受けにあれこれなさった理由は分からなくはないんですけど、じゃあそうした結果の報いってちっとも受けてない気がするんですよね。申し訳ないですが、嫌いです、この方。前半は受けを大切にしてくれているって感じて良かっただけに、反動で嫌い。
受けも大概酷い。与えられるべき愛情を貰えなかったら、真っ当な恋愛ができなくなるんですかねえ・・・まあ先生がこじらせ系を書きたかったんだと思うのですが、今はこの拗らせっぷりにシンクロしにくかったです。誰かの幸せのおこぼれが欲しいっていうくだりは分かんなくないんですけど、じゃあ友人枠にしとけや・・・と思ったり。そうだな、3Pはおっけーなんですけど二股はイヤなんだわと今気付きました。
ぐるぐる話は大好きでついつい読んでしまうんですけど、今回は攻め受けともしっくりこなかった一冊でした。また新しいお話をお待ちしてます、先生。
礼明(レイ)×尚斗(ナオ)
本当の愛に渇くと、
人は毒花となってしまう。
偽りの愛に溶け込むと、
カモフラージュのように他人を騙してしまう。
自己防衛の境を彷徨うこともある。
それは痛みと苦しみとともに訪れるものである。
会社員の尚斗は、ナオと名乗り、
「絶対に好きにならない」という条件で、
恋人持ちとばかりお付き合いをしている。
実は彼は本当の愛を求めている。
彼は誰かの温もりが欲しくて、
誰かに愛されたいと願っている。
恋愛や仕事、プライベートなど、
何に対しても臆病で自信がなく、
信頼する家族や友人もいない。
尚斗は容姿が良いことが唯一の武器であり、
ナオとして誰かに可愛がってもらうことで
恋人に向ける目を引きたいと願っている。
しかし、ナオという存在は綺麗な見た目で
他人の愛を奪い取る毒花であり、
尚斗の感情を誤魔化する。
レイとカモフラージュのような恋愛ごっこをする。
すべては自己防衛のための工夫であるはず・・・。
「特別に相手にされるほどのものは、何も待っていないので」
と恋愛に自信のない尚斗。
尚斗の過去には不憫さがあり、
現在の彼が痛い目に遭っているのも気の毒です。
が、それは自業自得であるとも言える。
彼は努力をせずに諦めてしまっており、
自分を誤魔化すことで、
ますます自信を失う悪循環に陥っていく。
そんな状況に見舞われている尚斗の姿は、
不条理な感覚を残します。
レイが片思いしていた相手がナオに
寝取られたことによって、
彼は復讐心に駆られてナオと関係を始めたのでしょう。
優しいけど根は冷たい?
冷たいけど根は優しい?
感情が読み取れないというレイの神秘的な雰囲気には、
何か魅力的なものがあると感じられます。
彼の鋭いトーンで一つ一つのセリフ、
その針のようなツンツンとした話し方が、
何かガッチリと心を掴まれるような魅力がありました。
結論:
レイはーーナオの毒を緩和する解毒剤のような存在である。
礼明の愛はーー尚斗を自己防衛の境から救い出すきっかけとなる。
「人の感情は理屈ではなく、絶対というものも存在しない」
という言葉が象徴的なように、
前提として
「絶対に好きにならない」
と決めていても、
人の気持ちは変わるものであることがあります。
カモフラージュのように紛らわしい態度をとりながら、
2人は本当の気持ちに向き合う過程で心を揺さぶられました。
ストーリーの展開がスリリングで、
登場人物の心理描写が深く作品でした。
個人的に、BL的な萌えが感じられないと思うため、中立にしました。
現代ものの作品、大好きなんですけどね。ちょーーっと面倒くさい2人に途中読むのがツラくなりました。物語のボリュームもそれなりにあって、でもなかなか核心に入らないからモヤモヤ。核心どころか別れの展開に発展して、うむむむ…です。
終わってみれば、の話になりますが。
「終わりよければ全てよし」の文言がしっくりくるかも。2人の出会い、カモフラージュの恋人としての条件、尚斗の恋愛観、レイの思惑が最初からどうにもひっかかってスッキリしない。
2人の利害一致から、奇妙な恋人関係になる2人ですが、思っていた以上に甘いシーンが多く私を期待させるには十分でした。ただ、そこに2人の明確な愛は存在しない設定なので、かりそめの関係がいつ本物の関係に切り替わるのかと、ずーっとアンテナ張っていました。しかし、
いかんせん長い。。。
心の声と自分への問い掛けや念じが多いですね。心理描写を立たせる演出が多く、物語の進行具合としてはスローペース。じっくりゆっくりその時を待つしかないのかなって思っていたら、突然のカミングアウトとケンカ別れみたいな展開にえええー?!?となりました。
終盤に怒涛の回収。
嬉しい結果に喜びはしますが、真実を暴露すればすぐに上手くいくとは思えないけどなぁ。レイの尚斗へのセリフ酷かったし、尚斗もそこはもうちょい考えるところでは?と思いました。
尚斗には前半全く気持ちが共感できなかったですが、レイへの恋を自覚してからは彼の心のズキズキが分かるようになりました。不憫な家庭環境が生んだ心の重石…というべきか分からないけど、その重石から解放されて自分らしく生きられるようになったのは良かったと思います。
全体としては好きな部類のお話。
ただ。最初からすごーーく気になっていた、レイが尚斗を「アンタ」と呼ぶのだけが違和感でした。自分のことは名前で呼べ、と言っておきながら自分は呼ばないのかよって思ったし、甘い行動をしていた割には「アンタ」呼びは変わらずだし。実は嫌いだった、の伏線だったとしても再会前も後もアンタアンタアンタアンタ…の連呼はいただけませんな。
「ナオ」で良くない?
そこだけが気になる点でした。