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yukidoke no auctionia
審美眼を持つオークショニアのお話、ではあるが、主に描かれていたのは一対一の美術品取引を仲介するお仕事。BLは三角関係から変化する際に、当て馬の後押しありきのカップル成立になっている。
お仕事面も恋愛面も、微妙にモヤモヤが残ってしまう読後感だった。
主人公の瑞生は、幼少期から美術界で名を馳せた父に厳しい教育を受けた影響で、美術品への思いが複雑。それでも審美眼は本物で、加えて自身の努力もあり、若くしてそれなりの地位に就いてるキャラ。
元々持っていた瑞生の考えは、オークショニアとしてはむしろ良いものだったと思う。それがとある貴重な美術品を持つ老人に否定され、精神論の話になっていく。
老人の望む答えを導き出せた瑞生は救済され、父の呪縛から解放されたかもしれない。でもこれは顔の見える相手と取引をする、美術品の仲介人の心得。オークションとは方向性の違う考えで、タイトルでもあるオークショニアとしてはどうなのか?と、モヤモヤした。オークションの性質批判にあたることも言ってたし。
BLは老人の孫の年下ワンコ誉也と。初対面からストライクゾーンど真ん中で呻きそうになる瑞生。真面目な描写が続いていたのに、いきなりこんなシーンに移って笑った。もっさり君が実はイケメンってやつ。
当て馬の的場は、体の関係と引き換えに瑞生に情報を渡している。なので的場と誉也のどちらを選ぶかは、仕事と恋のどちらを選ぶかってことになる。瑞生が選んだのは仕事の方で、つまりは的場。
BL的にナシであっても、瑞生が決めたことだし、個人的にはそれも良いと思った。でも的場が身を引く形で体は求めず情報を渡すなんて都合の良い展開になり、さらに的場は誉也をプロデュースして後押しまで。
的場にお守りされなきゃ動けなかった二人ってどうなんだろう。せめて瑞生が自発的に的場と別れていれば印象は違っていたのにな。保護者付きの恋愛のようでなんとも……。
美術知識ゼロでも難しさはなく、さらっと読めた。萌えを見つけられず残念。
寺崎昴先生の「ギフテッド~狼先生は恋をあきらめない~」とか「アゲインスト ~犬嫌いは黒柴社長と恋に落ちるか~」が好きなので、初めてのモフモフ以外のお話を楽しみにしていました。
ただですね、攻めの誉也以外とのセックスシーンより、ビジネスでの取引き相手である的場とのセックスシーンが多かったのには閉口してしまいました。
いえね、別に良いんですよ!瑞生が仕事を頑張って行く上で必要だったんだし、本人は割り切った関係のつもりだったんだから、こういう大人な関係の相手がいても良かったんです。
でもなんていうかバランスが悪くて誉也とのシーンなんて瑞生が誉也の思いを受け入れてからなのでちょっとしかないんです。
しかも、何気に最後には的場を良い人にしちゃってるので、ザマァ展開にもなってないです。
この業界が裏の世界とも繋がってるとの一端を見せようとしたのかもしれませんが、凌辱ものや奴隷ものじゃないのだから攻め以外のセックスシーンはそんなに詳しく書いて欲しくなかったと思いました。
お仕事のシーンが良かっただけに残念でした。それと身もふたもないのですが、あの歳まで父親との事を拗らせてるのも主人公の魅力を損なっていたと思いました。
今回は貴重な美術品所有者の孫と
オークション会社の日本支部長補佐のお話です。
攻様の祖父の美術品の売買仲介を望む受様が
攻様との付き合いから新たな生き方を見出すまでと
恋人になった2人の続編短編を収録。
受様は海外資本のオークション会社の日本支部にて
日本美術のスペシャリストをしています。
受様の亡き父は日本美術史界の権威で
受様は幼い時から美術の英才教育を施されますが
父への反発と美術への嫌悪しか残りませんでした。
しかしながら三つ子の魂百まで
父の遺品の美術品を整理しようと接した結果
叩きこまれた日本美術に関する膨大な知識が蘇り
それを活かすべく今の仕事を選ぶこととなります。
通常オークション会社はただの仲介役ですが
受様は美術品の営業で審美眼を活かして
良い美術品との縁を繋いできました。
更に会社の顧客で様々なコネクションをもち
情報屋としての顔を持つ収集家から
身体を提供する事で有力な情報を得ていたのです。
受様は生粋のゲイで好みの男と寝てきましたが
この情報屋とはあくまでビジネスライクな関係です。
今回彼との一夜の対価として
江戸時代の絵師の幻の作品の情報を得た受様は
鎌倉に住む所有者と約束を取付け、自宅に向かいます。
美術品の所有者は日本美術史に造詣の深い老人で
件の品は間違いなく本物で1千万はくだらない
と思われます。
受様は嬉々として取引きを持ちかけるのですが
所有者から色よい返事は返りませんでした。
諦めきれない受様はまずは気難しい老人ではなく
彼の孫息子を糸口にしようと考えます。
果たして受様は名品との縁を取り持てるのでしょうか!?
高価な美術品を所有する祖父と暮らす攻様と
日本美術史界の権威を父に持つ受様の恋物語です♪
受様が所有者を口説く為の足篝としたのが
所有者の孫である攻様です。
攻様は幼くして両親を亡くして祖父母に引取られ
会計士として会計事務所で働いていますが
攻様は野性的な顔立ちと適度に鍛えられた体格ながら
野暮ったい分厚いフレーム眼鏡ともっさりとした髪型で
イケメン度を下げている男性でした。
受様は攻様の出勤時間を狙って接触を図り
鎌倉案内をしてもらう約束を取り付け
篭絡する心つもりでしたが
攻様を知り、彼と祖父の考え方を知っていく中で
受様トラウマとして根付いていた父からの英才教育が
少しづつ形を変えていきます。
そんな受様の変化が仕事への意識を変え、
同僚との関係を変え、受様の美術に対する思い、
攻様に対する気持ちを変えていきます。
受様が攻様とともに新たな道を歩き出すまで
楽しく読ませて頂きました。
兼守先生おっかけで購入。お仕事話も面白かったし、恋心も好きな方だったので、萌よりですが萌2にしました。美術品話が良いのです♡お仕事話、美術品話が気になる方でしたらオススメです!本編230頁+後日談14頁+あとがき。(あー受けが攻め以外とも…なので、地雷な方はお気をつけください)
父が日本美術史界の権威だったため、幼い頃から日本美術のありとあらゆる知識を叩き込まれ、オークション会社に勤める瑞生。コネクションがものをいう仕事で、的場という人物から色々情報を得ています。ある日応挙の情報を教えてもらい…と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
的場(受けを溺愛している)、攻め祖父(応挙保有者)、受けの会社関係者少々ぐらいかな。的場!このオヤジめ…
++攻め受けについて
攻めは、わんこ!誰がなんと言おうと純粋わんこ!以上!という感じの方です。愛情いっぱいあったんだろうけど、やはり本人の資質も大きいと思われます。しっかり成長して、器のでかい人間になりなはれ!!!と叱咤激励したくなるタイプにおもいました。
受けは父親から受けたスパルタ教育がトラウマになって、ちょっと道をそれちゃった&戻り方を見失っていたという様子の方。攻めや攻め祖父と関わるうちに、本来自分が持っていた美術に対する想い?を取り戻せた方。無事応挙を然るべきところに納められて、ほんとに良かったよなあと安堵しました。
くーっと思ったのが的場。いいんですよ、いいんです。でもどっちかというと、最初っから目がハートになるようなイケメン親父でも良かったんでね???と思ってしまったんですよね…イケオジ大好物だからかもしれません。うーーーん、惜しいっ
応挙の行く末が気になったり、受けがノンケはダメだよと身を引くところにぐっと感じたり、おっさんやるやんけ、と思ったり、あちこちに萌ポイントがあったお話でした。先生、素敵なお話、ありがとうございました!!!
日本美術のオークショニア(木槌をカンカン!と叩く人)瑞生と、貴重な作品を所持する老人の孫・誉也
瑞生は、父から芸術についてを幼い頃厳しく教えられ、それがトラウマのようになり芸術から気持ちが遠ざかっていた。しかし、父の死がきっかけで芸術に対する審美眼と知識を武器にその道のプロとなったが、過去を思い出す度にトラウマが蘇っていた。情報屋の的場と寝る事と引き換えに得た情報の一つとして貴重な作品を持つ人物を紹介され訪問したものの、芸術への愛を感じられないと、作品を預かる事なく帰らされてしまう。訪問した際に出迎えてくれた孫の誉也に近づき、なんとか作品を取り扱いたいと企むが…というお話。
まずオークションの木槌の人のお仕事が初めて知ったので面白かったです!
受の瑞生は32歳で若くして美術に対する目や知識が優れている。情報屋の的場に目を付けられ、仕事と割り切って食事をしたりセックスをして情報を得ている。仕事にプライドを持っているが、父に対するトラウマから逃れる事ができず、心から芸術を愛する事はできていない。そんな瑞生が誉也に出会い変わっていきます。
攻の誉也は、瑞生より歳下の29歳。瑞生好みのワイルドな出立ちだけど、眼鏡で隠れてしまっている愛に溢れた人の良い青年。自分の良さをわかっていないが、人が良く瑞生の凝り固まった心をほぐしていきます。
的場がねちっこく気持ち悪い感じで、嫌な大人として描かれています。小話で印象は変わりますが…。受が攻以外と…というのが嫌いな人には要注意です!
瑞生がイキイキしてて、お仕事のお話としても楽しかったです!こちらの作家さんは別のお話でも、良かったなーと思っていたのですが、今回もグイグイ引き込まれる勢いがあるなーと感じました。オススメです♪