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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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老紳士に老眼鏡といって真っ先に思う浮かぶマンガは
そう、「リストランテ・パラディーソ」。
イタリアのレストランを舞台に、
そこで働くスタッフ全員が老紳士で老眼鏡という、
新しい萌えジャンルを切り開いた作品です。
外伝とも言えるこのシリーズは
「リストランテ~」で主人公の父親として出てきた
オーナーが、今のレストランを構えて軌道に乗るまでの話となり、
時系列としては遡ることになります。
先に「リストランテ~」を読んでいると、
登場人物たちの関係が分かり入り易いですよ。
BL作品ではありませんが、素敵な紳士で魅せてくれた
彼らの、主にプライベートな時間や人間関係が描かれ、
新たな発見があります。
1巻目でスポットが当たるのは、まず
口煩く物言いのはっきりした給仕係のルチアーノ。
スタッフ達の小難しいお父さん的ポジションにあるとも
言えるでしょうか。
孫想いで面倒見のいい一面も持っています。
お客のご婦人に想いを寄せられるのですが、
彼の心は死別した奥さんと共にあるので揺らぐことはないのです。
家族や同僚達からは、頑なだのやれつれないだの言われますが、
ルチアーノの誠実さと愛情深さが伺えるエピソードです。
そしてもう1人、給仕係のヴィートの日常も描かれます。
遊び人で賑やかな噂が絶えない彼が、
ジムで会った女性を気に掛け関わってゆきます。
初対面にして相手の懐にすっと入り込む懐こさは、
少年のような屈託のなさを感じさせます。
モノローグはなく、決まった人物視点もないので、
彼らを取り巻く人物たちとのやり取りから
自然とその人と成りが浮かび上がります。
語らずして見せる演出は映像に近いものを感じますね。
相手との距離の取り方、助けの手を差し伸べるさり気なさが
実にスマートです。
うぅむ、彼らの魅力は言葉よりも見ていただいた方が
間違いがないと言いますか。
何より、いい年したおじさま達が集まって
わいわいしている姿でもう、ごちそうさまなのです。