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fortune kimi to deau tameni
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
良かった…ほんと良かった。
タカヒロ、トラウマの宝庫ですか?:(´◦ω◦`):
上巻で既に戦場カメラマンとして赴いた先で負った身体的障害と精神的トラウマが描かれていましたが、下巻でも更に壮絶な体験が加わっています。
戦場で強姦、しかも輪姦されてたなんて…。
それも何日も一緒に行動してある種の連帯感が生まれていたような人たちに…。
上巻で語られていた自分を庇って亡くなった人もそれに加担してたんだね…。
「ごめん」って謝りながら抱いてたって…。
生きて助かったけれど無意識にリストカットするから教会保護で厳重注意されてたし。
タカヒロ死亡通知まで送られていたから、たまたまリオンがタカヒロを見つけたのは本当に奇跡的なことだと思う。
もうね…壮絶な人生送りすぎでしょ。
これからはお世話好きな周囲に見守られながら幸せになってくれそうでε-(´∀`*)ホッとしました。
上巻と比べてエルのタカヒロと接するときの雰囲気や表情がとても柔らかで愛おしさに満ちてます。
そこも見どころだと思うの。
“エル”っていう名前の黒猫(名前は攻めとは関係なし)に呼びかけたら、ちょっと嬉しそうにエルまでタカヒロの後を付いて歩くの可愛いw←当然タカヒロ大慌て。
とにかく、ああもう…泣けた。
タカヒロの人生壮絶すぎるけど、設定盛り込み過ぎで消化不良なんて全然感じなかった。
2人の気持ちの揺れ、機微が丁寧にしっかりと描かれていたから自然に読めました。
タカヒロが日本人ということもあって世間体とかを割りと気にするので、男同士の恋愛についての葛藤描写もあります。
躓いて挫けそうになってそれでも立ち上がって、やっぱり転んで…でも、また起き上がる。
タカヒロが何度も何度も葛藤して、しまいにあの優しいリオンにぶたれるレベルでもだもだしながらも最後にエルに自分の気持を伝えるシーンはもう感動。
これまでのこと思うとじわじわと涙目になりました。
これもっと色んな人に読んでもらいたいー。
10年ぐらい前の本だから紙書籍は絶版で取り扱いしていないみたいだけど、電子書籍なら手に入るから是非っ!
(※私も電子で読みました)
エルの気持ちやヒロの過去などが明らかになる分説明めいて来ますが、やっぱり納得いくほど丁寧に書かれています。
ヒロ、若いのに痛い経験ありすぎ。
でも私的には遊郭ものだって悲惨で可哀そうだし、BL要素的に許容範囲だと思いますよ。
ちょっとダメな子がトップモデルに愛されるシンデレラストーリーは王道ですね。永遠のテーマです。
古本で読んだのであとがきで全プレがあったと知り残念だと思ったのですが、サイトを見たら『3』が出る予定らしいです。
ここまできたら2人の行く末を見届けなくては。
恋心が愛に変わる瞬間を描いた巻、と
言う事が出来るでしょう。
語られるタカヒロの過去、そして葛藤。
それを受け止めて変わって行くエルネストの心。
派手な進行がある訳ではありません。
どちらかと言えば重く淡々としがちの進行です。
しかし、きちんと語られる心の揺れが
あるからこそ主題の重さは気にならない。
物語の進行の手管は手馴れたもので
ございますし。