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koihakammitoiimasuga
可愛いデザインと色遣いの表紙が好きです。爛れた恋に疲れたモテ男、五十嵐陵介(表紙奥側)が一人になりたくて歩いていると、たまたま店前で水撒きをしているたい焼き屋の店主、小豆沢銀太(表紙手前)と出会う。そのまま店に上がりたい焼きをご馳走に、銀太が見せた満面の笑みに恋に落ちた陵介だが…。
表紙など全て含めて58ページの4話構成、二人の出会いの1話目、デートを楽しむ2話目、距離を置いて自分を見つめなおす3話目、ドキドキのはじめて(?)となる4話目。
銀太LOVEの恋愛モードな陵介、たい焼き愛の職人モードな銀太
⇒恋愛の話をしている陵介、たい焼き&和菓子の話をしている銀太
⇒⇒銀太も恋愛の話だと思う陵介、陵介も和菓子の話だと思う銀太
運命の出会い(たい焼きと)、付き合って(あんみつ食いに)etc…みたいな感じ。会話の主語が足りない部分、お互い思い込みと間違った解釈、あらゆるタイミングや銀太の過去も重なり、二人の歯車が噛み合わないまま回り出す…と言う勘違い&すれ違いコント系のBLです。
読んでいる方は楽しいけれどこのやり取りの数々を考えるのって難しいと思う、不自然さもあまりない流れで上手く出来ており面白かったです。
Hシーンは無し、陵介の夢でちょこっと裸の銀太が出て来ますが、アレを咥えているのにツッコミを入れたいw結局最後は勘違いだと判明し恋愛はスタート地点に逆戻りだけれど、まだ終わった訳では無くこれから始まるのだ、最後のシーンの銀太がちょっと赤くなっていて可愛いし、少しずつLOVEの予感がしますね。
銀太にとっても自分の職人としての殻を破るきっかけになったので、陵介との出会いと共に過ごした時間は有意義なものだったと思います。
恋愛にしてもたい焼きにしても、古くからの型に囚われない自由さがあって良い、と思わせてくれる所は共通しているかもしれません。ところでこのたい焼きどこで買えますか?美味しそう!(*^-^*)
BL味の強いお話が苦手な方でも読みやすいと思います。ちょっとズレてる銀太のキャラが良く、今時男子の陵介とのやり取りが楽しい♪銀太の数少ない話し相手である山田の登場や、愛について語り掛けて来るアイツなどのちょい役、コメディ要素も多くて楽しめました。