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kawaisou na goshujinsama
電子単話。
このあと続いて一冊のコミックスになる第一話です。
私はコミックスの方は未読なのでこの単話の後がどういう展開になるのか知らないのですが、本作単独でいうとかなーり薄暗い。
主人公は理央。足が悪い。
彼は成績などは良いのだけれど親から愛されてなくて(←この時点では本当に無視されているのか、自分で勝手に思い込んで僻んでいるのか不明)、子供の頃から何をしても自分にまとわりついてくる幼馴染の景をまるで犬のように「飼う」ことにする。
そうして大学生になり、気付けば自分のそばには景しかいなくなっていたわけだけど、理央の20才の誕生日に景は豹変する…
…というお話。
なぜ景は理央に従っていたのか。
景は何を考え、どう感じていたのか。
今、景は何を望んでいるのか。
景は初めから歪んでいた、といえばそれまでだけど、景なりの独占欲や執着心が昔も今もそしてこれからもずっと続く…のでしょうね。
「主人」だと思って傲慢だった理央が正に下剋上で転落して、一転何もかも支配される側になる屈辱。
でもそこにはひとかけらの安堵もある…そんな世界観の一編です。