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●麻川
●国木田
親の再婚、結婚式に仕事で間に合わなかった麻川界人。
結婚式場のエレベーターで、たまたま一緒になっただけの界人になぜか一目惚れをした東秀。
・・・馴初めが、設定不自然で強引?
結婚式の後、新婚旅行に出発。
帰国して空港からの帰途のタクシーで交通事故に遭い、重体。
国木田父が経営する会社の社長代理に就く東秀。
今まで抑えていた経営上のトラブルが表面化して、警察に相談をすることに。
母の事故の連絡を受けて、国木田家へ行き、預かっていた合鍵で入ると、
犯罪絡みと勘違いした東秀に界人が食われてしまう
・・・ちょっと強引な展開
ハピエン。納得いかない奇妙な展開の小説だった。
界人に一目惚れを東秀がするのだけど、
界人は仕事が出来る人物だけど、
容姿については記載がないので、どんなタイプなのか分からなかった。
1冊丸ごと表題作です。
界人(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。
界人は母親の結婚式に間に合わず、再婚相手の義兄・国木田東秀(攻め)と会う機会があないまま日を経ます。そんな中、両親の事故を聞いて国木田家に行ったところ、顔を合わせた途端、東秀は襲ってきて…という話です。
母親の結婚式で息子不在は体裁が悪かろうと、従兄弟が界人のフリをしたのを東秀は真に受けています。界人が義弟だと知らないまま、偶然出会ったエレベーターで一目惚れをしていたのですが、東秀の敵である南沢の手先だと誤解して、腹立ち紛れに襲うというのが題名の「ミステイク」部分です。
誤解が解けてからは、東秀は界人に気遣い、界人も東秀を段々と許せるようになります。この襲った相手を許せるようになる過程が本当に徐々にで自然で良かったと思いました。しかし、「襲った相手なのに親しくなりたいと想っている」イコール「恋愛感情を抱いている」への繋がりがちょっと弱く感じて、自分の中では納得しきれませんでした。
また、界人の目線なので、東秀が最初に襲う場面の、東秀側の心情がうまく読み取れず、終盤に東秀が界人に一気に告白して始めてそうなのかと分かるのはつまらなく感じました。セリフやちょっとした仕草で、東秀の気持ちが透けて見えたら良かったのですが。作者様のあとがきにある東秀バージョンは面白かったですが、それが読み取れませんでした。
それに、二人が好きになった相手が「義理の兄弟」であることを全く苦にしていなかったのも、義理兄弟カップル好きには物足りないのではと思いました。
恋愛模様はいまひとつの印象なのですが、好感が持てる登場人物ばかりではあるのですし、アメリカ帰りの界人は新職場もアメリカ人の同僚がいて、仕事仲間との関係などは読んでいて面白かったです。
攻め→受けに主導権が移る関係、社会人カップルがお好きな方にお勧めです。仕事はしていましたが、仕事モノというほど仕事の印象は強くなかったです。界人の気持ちに重きを置いている感じです。
それに、かんべあきら先生のファン&乳首萌えの方には、ごっくんもののお勧めの表紙ですよ!