明日はもう少し優しいキスにしましょう

悪役令息ですが魔王の標的になりました

akuyakureisoku desuga maou no hyouteki ni narimashita

悪役令息ですが魔王の標的になりました
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×242
  • 萌8
  • 中立7
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
324
評価数
86
平均
3.9 / 5
神率
29.1%
著者
小中大豆 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773060829

あらすじ

断罪イベント直前のゲームに悪役令息として転生してしまったジョシュア。
このままでは最悪の破滅エンドが待っている。今から折れるフラグはたった一つ。
ジョシュアの天敵・魔王イーヴァル攻略ルート、聖獣救済イベントのみだった。
なんとかケモミミ幼児に変化した聖獣を保護したものの、断罪イベントは強制発動。
濡れ衣を着せられ投獄される寸前に救い出してくれたのは、ジョシュアを破滅させるはずの魔王・イーヴァルで──。
悪役令息が魔王様からまさかの溺愛フラグ!?

表題作悪役令息ですが魔王の標的になりました

イーヴァル・マルメラーデ伯爵(32歳),ジョシュアを破滅させる魔王(1032歳
ジョシュア・アナナス,アナナス家の嫡男

レビュー投稿数15

あらすじにビビったけれど。

作家買い。
小中先生はコミカルなものからドシリアスなものまで書かれる引き出しの多い作家さまですが、今作品はコミカル寄りなお話。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はしがないリーマンの青年。
ゲイではあるが腐男子ではないその青年だが、とあるBLゲームをクリアしたばかり。挿絵は神、でも肝心の中身は非常に面白くないと言われているBLゲーム「SAINT」。彼がそのゲームをクリアしたのには理由がある。腐女子の妹が、イラスト目当てでクリアして欲しいと頼んできたのだ。

で。

クリアした、と思ったら、彼はそのゲーム「SAINT」の中にトリップしてしまい―?

というお話。
異世界トリップものですが、トリップした先がクリアしたばかりのBLゲームという斬新なストーリーです。

彼はゲームの中のジョシュアというキャラと入れ替わってしますが、このジョシュアという青年は悪役令息という立場にいる青年。ジョシュアというキャラを知っている彼は(何しろゲームをクリアしたばかりだ)、このままでは自分の未来はお先真っ暗だと知っている。そこで、少しでも明るい未来を目指し奮闘を始めるのです。

私はゲームはしないしラノベはほぼ読まないので、お恥ずかしながらゲームに疎く、「悪役令嬢もの」というジャンルもさっぱり知らず。なのであらすじを拝見したときに、この世界観に入り込めるのか?と正直思いました。「悪役令嬢」(今作品はBLなので「悪役令息」になるわけですが)とか「断罪イベント」とか全然知らない読者で申し訳ない。

が、うん。
さすが小中先生。

めっちゃ面白かった…!
無知な私でも理解できる、その圧倒的な文章力に完敗です。

これ、すごく面白いのは、元の世界にいる主人公の彼に名前が書かれていないんですね。名前が出てくるのは、トリップした先の悪役令息の「ジョシュア」の名前のみ。つまり、今作品の主人公というか軸になるのは異世界に住まうジョシュア、ということを端的に読ませる。

ということで、悪役令息という名称で呼ばれているジョシュアが、実は…、という展開を、読者もするんと受け入れ納得できる展開。

ジョシュアという青年がとにかくカッコいい。
金髪碧眼、儚いビジュアルを持つ彼ですが、中身が「彼」と入れ替わってしまったことにより中身と見た目のギャップが凄い。非常に豪胆でイケメンなのです。彼が啖呵を切るシーンはいっそ惚れ惚れします。

さらに脇を固めるキャラも非常に魅力的。
現世でクリアしたゲームとジョシュアが実際にいる世界では、登場するキャラの中身が少しずつ違う。ゲームをクリアしているジョシュアですが、そういった相違があるために彼自身の力だけではピンチを潜り抜けることができない。

ジョシュアは自身のピンチを切り抜けることができるのか?というところが軸にはなっていますが、二転三転するストーリーが実に秀逸。小中先生らしい伏線を回収しつつ進む展開に、もう一気に引き込まれます。

ジョシュアを助けてくれる攻めのイーヴァルもナイス。
イーヴァルは味方なのか否なのかという謎を残しつつ、めっちゃカッコいい彼の魅力にジョシュアと共に読者も虜になること請け合いです。

可愛いちびっこちゃんも登場して、面白いし、カッコいいし、どこをどう切り取っても萌えと面白さが詰まってる感じ。

そして、現代の「彼」も。
きちんと落としどころがあるので読後すっきりします。

伏線がたっぷり仕込まれていますし、謎が謎を呼ぶ展開ですし、でも読後はさわやか。これぞ小中マジックか。素晴らしい神作品でした。

10

運命を叩き壊す!

小中先生、まさかの悪役令息もの!

現代に住むゲイのしがないサラリーマンである主人公は、目が覚めたら自身がプレイしていたBLゲーム『SAINT』の悪役令息、ジョシュアになっていた!
という導入なのですが、主人公は別に腐男子というわけでなく、『SAINT』は妹に頼まれプレイしただけ。
というのもこの『SAINT』は絵柄以外クソゲーであり、とりわけ主人公が乗り移ったジョシュアは悪役とはいえどのルートでもこれでもかという程酷い扱いを受ける役なのだった。

記憶を頼りに、一番ジョシュアの扱いがマシであるルートに導くため、婚約者の王子と主人公から断罪されるイベントが起きる日、フラグとなる魔獣カーバンクルを拾いに行くジョシュア。
そのカーバンクル、ハナが非常に可愛いんです。獣人の男の子っぽく変身した姿がまた最高に愛らしい。
記憶喪失のハナに『ママ』と慕われ、ジョシュアは彼を連れ帰ろうとしますが、その前に断罪イベントが始まってしまう。とっさにハナをある人物に預け、真正面から婚約破棄を申し付けるアレン王子と主人公キャラの聖也に立ち向かうジョシュア。その彼に救いの手を伸べるのが今作の攻めでハナを預けた伯爵のイーヴァルでした。

タイトルでネタバレの通り、イーヴァルは人間のふりをした魔王で、ゲームではジョシュアを一番ひどい目に合わせる天敵ともいえる男。しかし魔獣を預けるなら魔王の彼しかいないというとっさの判断でしたが、それが気に入られてジョシュアはイーヴァルに身柄を預けられ、ハナと共に彼の屋敷で暮らすことに。

どうやらこの世界はゲームと同じようで大分違いがあり、アレン王太子はアホだし主人公役の聖也は性格の悪いビッチだし、自分が乗り移る前のジョシュアは悪役令息どころか逆に二人からいじめられている立場。そしてイーヴァルも例にもれず、冷酷な魔王どころか意地悪なところはあるが紳士な性格で、ドキドキしっぱなしのジョシュア。

中盤でとうとうイーヴァルが魔王であることが判明するのですが、それでも性格は変わらず、むしろ魔王と呼ばれた彼が魔族や魔獣関連のトラブルを片付けて回る正義の味方側であることが判明。同時にジョシュアも素性を明かし、晴れて隠し事の亡くなった二人の仲は急速接近。
チート級の力を持つイーヴァルと可愛らしいハナに囲まれて、一気にジョシュアは幸せルートを駆け上がる!
そんなお話です。

深層の令息、といった外見を裏切るジョシュアの気の強さ、ハナとのほほえましいやり取り、イーヴァルとの駆け引きなど小気味よい展開と、地味な嫌がらせを受け続けながらも自分の後ろには最強の魔王がいるんだぞという安心感が素晴らしいです。

入れ替わりに現代転生した本物のジョシュアを始め、ハッピーエンドでよかったと心から思える作品でした。

5

タイトルに尻込みしたけれど

小中大豆先生の作品が大好きなので、購入した後でタイトルに尻込みして、あらすじを見て慌ててしまいました。

ゲームは流行りの島にしか行った事はないし、「悪役令息」とか「断罪イベント」とか「破滅エンド」の言葉を見ただけで頭がこんがらがってしまいました。

複雑な内容だったら付いて行けるかしらと、戦々恐々としながら読み始めたんです。
でも心配無用でした。

面白くてジョシュアと一緒になってゲーム内容との違いに、これはどうしてなのと楽しみながら読むことが出来ました。

イーヴァルが正体を明かすまでの、ジョシュアとの駆け引きめいたやり取りもとても面白いんです。
それに、ジョシュアになる前のゲームの世界観と異世界での相違点がとてもユニークでした。 
それとなんと言っても終盤のイーヴァル(魔王)の活躍が小気味良くて最高でした。

気になっていた入れ替わった本物のジョシュアのその後も書かれていて、とてもスッキリとした読後感の作品です。

4

未知のルートを求めて

今回は王国の宮廷魔術師顧問の伯爵と
王太子の婚約者の侯爵令息のお話です。

なぜか異世界トリップして悪役令息になった受様が
攻略キャラである攻様の伴侶となるまで。

受様は現代日本で暮らす25才のゲイ、
ワークアウトと格闘技が趣味の健康オタクな
IT企業に勤務する独身サラリーマンです。

受様は3つ下の妹の就職祝いとして
BLゲームのソフトと完全政略データをねだられます。

それはハイファンタジーの恋愛シュミレーションゲームで
絵はきれいなもののゲーム性とシナリオは最悪と評判で
受様は寝る間も惜しんでやりこんで攻略したものの
もう2度とやりたいとは思えないでした。

そんなある夜、飲み会で深酒して眠りについた受様は
目覚めるとなぜかBLゲーム世界で主人公のライバルである
王太子の婚約者の侯爵令息でなっていたのです!!

侯爵令息は主人公が婚約者の王太子や
他の攻略キャラにチヤホヤされるのが面白くなくて
嫌がらせをして断罪されてしまうキャラで
どんなシナリオルートに進んでも
悲惨な結末しかない救われないキャラなのです。

しかも目覚めた時には父親である侯爵に
王太子が星誕祭のパートナーを主人公に決めたと
宮廷で恥をかいたと攻め立ててられていたのです。

今までの受様なら侯爵に抵抗しませんでしたが
今の受様は格闘技オタクとして喧嘩の意見もあり
簡単に侯爵をノしてしまうのですよ♪

侯爵から解放された受様は改めて今の自分が
ゲーム内でどの時期のどのルートにいるのかと
仮定を立てるのですが、

どうやらゲーム終盤の断崖イベント直前らしく
バットエンド回避を目指し、
何とか元の世界へ戻る事を試みる事にします。

受様は生誕祭の後に発生するイベントで
鍵となるはずのモノを探しに王宮へと向かうのですが
運悪く銀髪金瞳の美形な男性とぶつかってしまいます。
この美上部こそ今回の攻様になります♪

攻様も攻略キャラの1人ですが
受様の破滅エンドの鍵を多く握る鬼門キャラである
魔界の王なので受様的には最悪の出会いなのですよ。

受様はとにかく謝り倒して攻様が逃げだし、
王宮の奥庭で鍵となる魔獣を探すのですが
見つけた魔獣は受様に懐いた結果、
小さな男の子に変化までしてくれます。

受様は魔獣を連れてさっさと侯爵家に戻ろうとしますが
攻略キャラの王子の側近騎士と天才学者に見つかり
生誕祭の会場まで引き立てられることになるのです。

果たして受様は破滅ルートから逃れられて
元の世界に戻る事ができるのか!?

現代日本からゲーム世界にトリップした受様が
悪役令息として辿る運命を何とかしようと頑張る
異世界トリップファンタジーになります♪

小中先生が「悪役令嬢」設定がお気に入りで
今回のお話を書くことになったとの事ですが

悪役の受様がバットエンドをどう変えるのかと共に
ゲーム世界に転生したのではない"今"の受様と
"元"の受様の繋がりの落としどころにも
興味津々で読み進めました。

ゲームシナリオを知る受様は
自身の破滅ルート脱却を目指して動くのですが

その為なのかどうなのか、ゲーム世界とキャラクター達は
受様の知るゲームとは設定が微妙に違っていて
受様は攻様が自分に不利なキャラとは知りつつも
攻様の力を借りないわけにはいかなくなります。

そうして関わっていく中で
攻様と受様は徐々に近づいていくのですが
訳有な攻様の意味深な言動にも
真っ向勝負な受様がとっても良かったです。

私が気になった現代日本人だった"今"の受様と
"元"の受様の関りも納得いく繋がりで描かれていて

攻様側の事情と相まってそう来るか!? 的な展開に
ドンドン読み進み、ハラハラ&ワクワク、
とっても楽しく読了させて頂きました (^O^)/

物事の二面性というか
自分が見ている裏側にも事情や真相があり
見る側らによって正義が変わっていく展開も
小気味よく面白かったです。

男の子に変化する魔獣の存在も
素敵なクッション材になっていてほのぼの
ほっこりで癒されました♡

4

スカッと最高!

悪役令息ものは初めてだったのでワクワクしながら拝読。追い詰められながらも何とか切り抜けていくジョシュアが好印象、フラグを折る為とはいえハナを保護し、警戒しつつもイーヴァルに惚れる姿は可愛かった。イーヴァルも魔王様だから俺様感あるけど優しくかっこよく、ジョシュアに孤独を打ち明ける所は切なくて胸が痛かった。この2人とハナが出会えて良かった。この人がラスボス⁉と驚き、ハナの目撃証言に笑い、ざまぁ展開が気持ち良かった!みずかねりょう先生の描くジョシュアとイーヴァルが美しく、ハナは可愛くて最高!面白かった!

4

ジョシュアが救われますように

悪役令◯もの?ってこういう感じの設定が王道なんですかね?つまり、本当は悪いことしてないのに仕立て上げられた系?
初めてだったので、勉強になりました。
異世界ものはよく読みますけど。

召喚ものもよくある話ですが、聖也もある意味、気の毒に思ってしまいました。

でも本物のジョシュアがかわいそうすぎた。彼がどうやらこちらの世界で馴染めそうではありましたのでひと安心。
入れ替わってしまったジョシュアの幸せを祈っている非常に善良な魂をお持ちだった。
私も彼が今後本当に幸せになる事を祈っております。

みずかね先生の絵が大好きなのですけど、ハナちゃんは可愛すぎて、反則! 笑
それぐらいお話にピッタリでした。

2

スッキリします!

妹に攻略を頼まれたBLゲームの世界に転生してしまったゲイリーマン。転生したのはタイトルの通り、主人公の敵である王太子の婚約者である悪役令息ジョシュアだった。

どのエンドをいってもジョシュアが幸せになれるルートはなく、しかも断罪シーンがもう目前という中、せめて最悪なエンドのフラグは折っておきたいと奔走するジョシュア。しかしゲームの世界との違いもチラホラ見え始めていて…。

本来ならば1番距離を置きたいはずのイーヴァルという人物を頼らざるを得なくなったジョシュア。そのイーヴァルが実は素性を隠した魔王であることをゲームを攻略したジョシュアは知っていて、お互い腹の中を隠しながらも匿ってもらえることに。

このまま素性を隠したままでは埒が明かないということになり、お互いに素性を明かし合い、魔王の居城で共に暮らすことになる。

ジョシュアが拾った(助けた)魔獣のハナが大きく物語の鍵を握っているのですが、そのハナ(男の子)がものすごくかわいいんです!ハナがいたからこそ、イーヴァルはジョシュアの人柄を把握出来たし、ハナ様々です!

イーヴァルの口説き方が1000歳を越える色男って感じだし、ハジメテの翌日にはジョシュアが立てないほどに抱き潰してくれたのはもう最高です!!

もちろん、ジョシュアを貶めた元婚約者の王太子やゲームの主人公に制裁できてスッキリするのですが、こういう転生もので元々のジョシュアの人格はどうなったの?というのがとても疑問になっちゃうんです。ですがこれはエピローグで元ジョシュアだった青年の魂が今どうなっているかにも触れられていて(夢オチかもしれませんけど信じてます!)私としてはものすごくスッキリする終わり方だったなと思ってます。

そしてやはり語らずにいられないのはみずかねりょう先生の麗しいイラスト!!表紙ももちろんですがその後の扉のカラーイラストや本文途中の挿絵もとても綺麗でため息がこぼれてしまいました。ジョシュアのイケメンっぷりはもちろんですがイーヴァルの色気たっぷりの魔王姿は部屋に飾っておきたいくらいステキでした。本文だけで十分可愛いハナもイラストでさらに可愛くて身悶えてしまいます。

1

美貌の悪役令息、実は不憫受だった

BLゲームの悪役(ネコ)の体に、入っていた「お兄ちゃん」
ジョシュアは、悪役キャラの設定だけど、実は不憫な虐められ役。
クソゲーで、どのコースを選んでも、悲愴な最後を遂げるジョシュア。

ネコのジョシュアの体に、ガチムチのタチの「お兄ちゃん」が入り、
タチのムキムキ「お兄ちゃん」の体に、ネコのいじめられっ子、ジョシュアが入る。

主人公は、妹の就職祝いに腐女子が喜ぶBLゲームを徹夜で攻略。

何故か目覚めると、その断罪イベントゲームの悪役令息、ジョシュアになっていた。
ジョシュアの父親が、ゲームシナリオの通りに、その日も暴力を振るう
やられっぱなしに我慢できず、クソ親父に蹴りを入れてボコボコに応酬。
華奢な体の美貌だけど、中身は、ゲイでタチの「兄ちゃん」。

時系列だと、ゲームラストまで後数日。
記憶だと、今の状況だと最悪コースで、このままだと最悪の破滅エンドがジョシュアに訪れる。
今から選べるフラグ折りは一つしかない。
ジョシュアの天敵・魔王イーヴァル攻略ルート、聖獣救済イベント。

・・よくある、ゲーム世界への転生者だけど、
魔獣の保護から、展開が変わっていく。
そして、強敵の「魔王に溺愛される」要素が入って、ハピエンに。

面白かった。 みんなが幸せになる結末で、読後感が凄く良い。

ゲームシナリオを知る主人公が、ゲーム世界へ転移して、
シナリオを知る有利性を活かして、軌道から外して性悪善人キャラからざまぁな勝利を得る。
・・「毒を食らわば皿まで」も痛快だったけれど、この物語も中々良かった。


0

エロ魔王との幸せゴール

私はゲームもしなければ『転生したらなんちゃら‥』みたいな本もたいして読んでいないので、悩みつつも作家買いです。


受け様は、現代日本でサラリーマンだったのに、気付けば見知らぬ世界へ。
なぜかは分からないけど、つい最近制覇したBLゲームの世界へ迷い混んだようで、しかも悪役令息設定だったジョシュアの記憶もある。

断罪イベント近くで、このままではジョシュアに待つ未来は、最悪の破滅エンド。
それを回避すべく、ジョシュアは生存ルートへと行動方針をたて行動を起こす。

それまではオドオドとした性格だったようだけど、今のジョシュアである自分は、そんなおとなしくなんぞはしてはおらん!!
とばかりに、勢いよく口も手も出るジョシュア。
威勢のいいジョシュアにはスカッとしました。
保護した聖獣カーバンクルにハナと名付けて、可愛がり守ろうとする情に厚い一面も。


攻め様は、ゲームの世界では攻略キャラの1人だった魔王イーヴァル。
ゲームでは問答無用な感じだったけど、知り合ってみれば、紳士で親身にハナごとジョシュアを保護してくれて。
さりげなく興味ありげな態度を取られ、ドキドキしてしまうジョシュア(///∇///)
余裕のある大人の男って雰囲気でくぅ〜って、そりゃもだえちゃう。

また、聖獣のハナがとてもキュートで微笑ましい存在。
ジョシュアをママと呼んで、大好きだとくっついていて、かいぐりものです。


なぜ自分がジョシュアとして魂だけ迷い込んでしまったのか、その理由も判明して、なるほどね、と読者として私はスッキリできました。

ゲームとは違う、生きている現実の中で、ジョシュアがなんとか生き抜こうと頑張っているガッツある姿に、頑張れよ〜と声援を送りました。
イーヴァルと幸せルートへとゴールできてよかったねぇ。

エピローグで、現代日本で目覚めたジョシュアの魂を持つ自分のお話が、夢オチのように語られていてここでもスッキリしました。

イラストはみずかねりょう先生。
表紙でのそれぞれの衣装がまたお似合いで素敵。
口絵も幻想的で美しいです。
またハナが可愛いんだよね。
ぷくぷくの両手でお饅頭を持っていて、ぷっくりのほっぺはつついちゃいたい(≧▽≦)

3

内容は良い内容は良いんだけども

これを読む前に先に同著者さんの「エルフと子育て」を読んでしまったせいか
後半くっついた時の流れが前述の作品とかぶるところが多くてんん〜?ってなっちゃいました。あれ…この流れ…さっきも読んだ…?みたいな
どちらの攻めも長寿で人生に厭世的、残りの寿命、エロに入る前に子供を気にするくだりがほぼ同じ流れって感じであーもうちょっと変えて欲しかった!いやまあ続けて同系統の作品読むって想定してないからかもですけどー。
後半の流れに印象すべて持ってかれちゃったんですが物語の導入や展開は面白いです。
この作者さんオメガバース系は合わないのですがこういう年上スパダリ×強気健気 若干コメディ要素ありシリアスというのが合ってるので読んで楽しいです。

3

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