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蓮川さんの短編集で、2003年に刊行されたものの再販です。
4編入っていますが、全体的によかったです。
表題作 「あなたのキスも心も全部」
同級生で再会もの。主人公の藤沢は、学生のころ同級生の見城に淡い恋心を抱いていて、一度だけ見城の寝顔にキスをします。しかしその時はそれっきり。大人になった藤沢は、患者として医者になった見城と再会します。
そして今でも好きだということに気づいて…。
お話としては割りとベタベタです。ベタなんだけど藤沢の健気さとか見城の男前なところとか、スタンダードさがよかったです。
蓮川さんの絵柄で、こういう大人の恋愛を読むのはとても好き。
挿絵としても有名なかただけど、漫画もこういうの好きっ!て思える地に足のついた大人のラブストーリーが多いので、もっと漫画が読みたいなあと思います。
ちなみに、白い髪の受けが好きと書いてるとおり、全編とおして受けの髪が白いです。
自分は受けの髪色は特に気にしないけど、蓮川さんの描く白髪の受けってホントに色っぽいんですよね…。
「cool styles」
お話はこれが一番おもしろかったと思いました。埜木と三里は互いにベタベタしないことを、条件につきあっています。
互いの干渉や甘い言葉が苦手な三里はひたすらクールな恋を相手に求めて来たけど、ふとしたことで干渉されないのも物足りなく感じている自分に気がつきます。
そういう関係を求めたのは自分のほうなのに、なんで追いかけてこないんだよとか言って怒る三里の言い分はすごい勝手なんだけど、なんかかわいいんですよね。
ベタベタしてこないのは本気にされてないからだと悩む三里のツンデレぷりがもうすごくよかったです。
「不思議国の住人」
このカップリングが一番好みでした。
可愛いもの好きな尚人と、同じマンションに住む真面目で面倒みのよい一咲のお話。一咲のちょっと固いけど優しいところを尚人は気に入り、一咲を「かわいいかわいい」って言って付き纏うのですが、一咲のほうはかわいいと言われるのが気に入らない。
この組み合わせ、すごく萌えてしまったのですが、尚人と一咲は同い年なんですよね。
人当たりが良くて表現のストレートな尚人は、最初どうみても年下キャラに見えてしまい、同い年と知ってちょっとがっかりしました^^;
それがどうってわけじゃないけど、勝手な理由としましては年下攻め好き~なんでこれで年下だったら言うことなかったです。
やっぱり、蓮川先生の描く受けはかわいい。
顔もかわいいけど、やっぱり中身がとてもかわいい。ただ私の好みによくあってるだけなのだろうけど、どんな受けでも「あ、かわいいなぁ」と思ってしまうような魅力があると思うんですよね………。BL作家さんの中で、1番私の好みの受けを描いてくださる先生です。
イマドキの綺麗な絵柄とは違うのですが、ザ・アナログ!という絵柄が大好きな私にとってはとても好きな絵柄です。
やっぱり蓮川先生が好きだなぁと思える1冊でした♪
つながりのない4カップルの短編集です。王道な内容に、この作者様らしいおしゃれなプラスがあって、良かったです!物足りなさを感じさせないページの使い方で、読み応えはありました。
見城×藤沢「キス・リターンズ」「あなたのキスも心も全部」「 13年後のSWEET」中学校の同級生が、12年後に再会。医師×会社員という職種が、再会のきっかけにもなり、藤沢が相手の立場を気遣う理由にもなっています。白衣萌えもあります(笑)
叶×菜摘「猫と優しい彼。」会社員×高校生の年の差カップル。菜摘の家族へのこだわりを解消するというメインストーリーに、野良猫への餌やりと菜摘の女装が上手にスパイスとして使われています。
埜木×三里「Cool Styles」大学生同士のカップルが、恋に素直になるまで。三里のバイト先の山野×市原が素敵すぎてたまりません。あ、市原×山野だったらどうしよう…(笑)
木村×一咲「不思議国の住人」ゴミ捨てがきっかけとなり、同じマンションに住む二人が恋人同士になる話。木村の「カワイイ」連呼と雑貨が良いです。
2003年6月発売のコミックにあとがきの2ページが加わっただけの新装版ですので、当時のもので作品に違いはないと思います。あとがきには全キャラ5カップル(山野×市原もあり)が整列されており、一番の高身長は叶とあり、ちょっと意外でした。
蓮川先生の、初期の作品ばかり収録された短編集です。
旧版もっているんですけど、当初から大好きな作家さんだったので、ついつい再販も買ってしまった記憶が(笑)
今とは絵柄も大分違ってますし、お話の構成も、この時代特有の…少し少女漫画テイストが入っている雰囲気のBLなので、今の時代では評価が別れそうな気はします…
私は、ゆる甘〜く、ひと昔前の香りがする絵柄も展開も好きなので…ほっと懐かしい気持ちに癒されました。
表題作は、医師×サラリーマン、中学時代の同級生で12年ぶりの再会ものです。
このお話がメンイなので、三編収録されていて、中学時代の幼き恋心〜再開してから大人になった2人の恋愛模様が、とても優しく描かれています。2人のキスシーンは心癒されます。
白衣で美形系が好きな私には、美味しいカップル♡
攻めが白衣姿で、受けの誕生日ギリに間に合わせるようにご帰宅シーンは結構好きです。
しかも弱気な受けに、愛あるキザな台詞をいう攻に胸がキュン♡
プレゼントは…白衣をきた俺で…みたいな展開もお決まりで笑えます。
季節を考えると仕方ないんですけど…贅沢をいうと、白衣の上に、上着は羽織らないで帰ってきて欲しかった(笑)
残りは、三編三カップル登場。
『猫と優しい彼』は、サラリ-マン×高校生
『Cool Styles』は、大学生同士
『不思議国の住人』は、雑貨店店員×サラリーマン
どのお話も、もどかしかったり、相手を想う余りすれ違ってしまう、淡めの恋愛模様が、いい距離感をたもって描かれていて楽しめます。
『不思議国の住人』は表題作の次に好きでした。
同じマンションの住人で、同い年の2人なんですけど、攻様が独特の雰囲気と感性をしているので、それに振り回される受様な感じで楽しめます。その受様が、また可愛らしくて好きでした。
全体的にライトな恋のお話がメンイ。
直接的な性描写はほとんど描かれていないんですけど、キスや手を触れ合ったり、初々しいピュアな恋心が上手く描かれています。
でも、何故か胸がキュンとして、懐かしい気持ちにさせていってくれる作品ばかりなので、読んでいて癒され、読後も心が温かくなりました。
蓮川先生の昔の作品を久々に再読してみて、初期の頃から、キャラの存在感といい、繊細なストーリー構成といい、細部までよく考えられているお話ばかりだったので、改めて凄いなあと感激。
やっぱ大好きな作家さんです‼
優しい気持ちにさせてくれる短編集。
ほっと癒されたい時にオススメです。
結構古い作品もあるので絵柄が少し違うものも…。
お気に入りは「Cool Styles」
男女のような甘さはいらない。
甘えもいらない。
そっけないくらいでちょうどいい。
そうしたドライなやりとりが心地良かったはずなのに気が付けばもっともっとと想う気持ちが芽生えて…。
好きな人のために好きな人の望むがまま。
自分を堪えて、望み通りに。
嫌われたくないのは当たり前。
あと、市原さんとこのCPが気になりました。
「不思議の国の住人」
ホントになんか不思議な攻でした。
そんなめちゃめちゃ変てわけじゃないんだけど、どこか不思議で。
だけど、一生懸命で。